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日米で認識差…米司令官「尖閣防衛」発言はリップサービス
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/174321
2016年1月30日 日刊ゲンダイ
14年の自衛隊航空観閲式で(C)日刊ゲンダイ
「尖閣諸島が中国から攻撃されれば、米軍は必ず防衛する」――。
米太平洋軍のハリス司令官が27日、ワシントンでの講演でこう発言したことを、大新聞が大きく伝えていた。だが、額面通り受け取っていいのか。オバマ大統領が2014年に来日した際に、「尖閣は日米安保の適用対象」と発言し、安倍首相がそれを強調したこともあり、日本国内では「米軍は尖閣と日本を守ってくれる」が通説になっているが、日米ガイドラインではそうなっていないからだ。
大メディアはほとんど報じていないが、早大客員教授でジャーナリストの春名幹男氏が、著書「仮面の日米同盟」で「日本防衛」についての日米の認識の違いを資料・文献から暴いている。それによれば、昨年改定されたガイドラインには、例えば、日本語訳では〈日本は、日本の国民及び領域の防衛を引き続き主体的に実施し〉と書かれているが、英語の原文ではこの「主体的」が〈primary responsibility (主な責任)〉となっていて、より日本側の責任が重くなっているのだ。
他にも、日本語訳では〈できる(can)〉と書かれた部分が原文では〈may(してもいい)〉に、〈補完する(complement)〉が〈supplement(補足する)〉になっている。ちなみに1978年版のガイドラインでは、英文でも〈complement〉が使われていたので、明らかに米側が支援の程度を下げたと読めるのだという。
ハリス司令官の発言について、あらためて春名氏に聞くと、こう言った。
「オバマ大統領もそうでしたが、ハリス司令官もあくまで言葉だけですから、中国への警告と日本への“リップサービス”と受け止めた方がいいのではないでしょうか。この発言を中国側が脅威と感じるかどうかは、私は懐疑的です。米国が本気ならば、航空母艦が東シナ海から南シナ海に向かう時などに尖閣の横を航行するなどの行動に出るでしょう。12年に来日したパネッタ米国防長官(当時)に同行した米政府高官は、ワシントン・ポスト紙に対して『岩(の島)をめぐる紛争に米国が巻き込まれるのは認められないだろう』と本音を漏らしている。日本のメディアの報道をそのまま受け止めるのは、ナイーブ(考えが甘い)すぎると思いますよ」
くしくも28日、春名氏は外国特派員協会で講演していて、外国人記者などから「なぜ外務省は誤訳をするのか」「なぜ事実がもっと報じられないのか」と疑問を投げかけられていた。TPP報告書の日本語訳が原文と違って大問題になってもいるが、日米関係については日本メディアの報道を簡単に信じない方がいい。
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