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甘利経済再生担当相が辞任表明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160128-00000541-san-pol
産経新聞 1月28日(木)17時38分配信
甘利明経済再生担当相(66)=衆院神奈川13区=は28日夕、内閣府で記者会見し、週刊文春が報じた金銭授受疑惑の責任を取って辞任すると表明した。甘利氏はこれに先立ち、安倍晋三首相に辞意を伝えた。首相は平成28年度予算案など重要法案の審議や今夏の参院選に影響を与えかねないと判断した。野党は首相の任命責任への追及を強める構えだ。
21日発売の週刊文春は、都市再生機構(UR)が担当する千葉県道の工事をめぐり、同県白井市の建設会社とURがトラブルとなり、同社の総務担当者が口利きの見返りとして、甘利氏側に計1200万円の現金授与や飲食接待があったと報じた。そのうち、公設秘書が計600万円受領したほか、甘利氏本人も25年11月に大臣室でようかんと一緒に50万円入りの封筒を、26年2月にも地元事務所で50万円入りの封筒を受け取ったとされる。
甘利氏は28日午後の参院本会議では「必要な調査をきちんと行い、事実を確認の上、国民に疑惑を持たれないよう私自身がしっかりと説明責任を果たしていく。託された職務を全力で全うしていく」と続投する意向を改めて示していた。
甘利氏は24年12月の第2次安倍政権発足時から入閣し、首相を中心に麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉(すがよしひで)官房長官とともに政権の中枢を担ってきた。安倍首相の経済政策「アベノミクス」の牽引(けんいん)役であり、成長戦略の要である環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や経済財政政策も担当。TPP交渉では米通商代表部(USTR)のフロマン代表ら各国交渉担当者を相手に昨年10月に大筋合意にこぎ着け、開会中の通常国会でTPPの国会承認と関連法案の審議も対応することになっていた。
甘利氏は当選11回。行政改革担当相や経済産業相、自民党政調会長など要職を歴任した。
第2次安倍政権発足以降、任期途中で閣僚を辞任したのは、小渕優子経済産業相、松島みどり法相、西川公也農林水産相に続き4人目。
◇
甘利続投は安倍“お友だち”内閣の命取りになるだろう
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/174252
2016年1月28日 日刊ゲンダイ 文字お越し
まさかの続投(C)日刊ゲンダイ
「重要閣僚だから」と1週間も野放しにし、釈明会見の前に「続投」を既成事実化、正規の破廉恥閣僚を必死でかばう自分勝手な非常識を国民は果たしてどう見ているのか
疑惑発覚から1週間。甘利経済再生相は28日夕方に記者会見を開くが、さて、どう釈明するのか。
週刊文春は28日発売号で、甘利大臣のワイロ授受疑惑について、告発者の証言をもとにした続報を掲載。神奈川県の地元事務所で甘利大臣に50万円入りの封筒を直接手渡した際、甘利大臣から「パーティー券にして」と言われ、「個人的なお金ですから(受け取ってください)」と返すと、甘利大臣が内ポケットにしまった、という具体的なやりとりを新たに明らかにしている。さらには、UR(都市再生機構)に口利きしたとされる甘利大臣の秘書の“タカリ”の様子などを、録音した音声から書き起こして詳報してもいる。こりゃ、疑惑は深まるばかりで、甘利大臣はとても逃げ切れないだろう。
ところが、である。驚いたことに27日の参院本会議で安倍首相は、早々に甘利大臣の続投を明言。「重要な職務に引き続き邁進してもらいたい」と強調したのだからア然だ。来月4日にニュージーランドで行われるTPPの調印式にも甘利大臣を出席させるという。
釈明会見前で疑惑が一切晴れていないのに、続投を既成事実化する。安倍政権の呆れた態度に、維新の党の石関国対委員長が「順序が違う。説明をないがしろにし、最初から甘利氏をかばう姿勢ありきだ」と怒っていたが、当然である。
事はほんの2、3年前の話だ。そもそも50万円を受け取ったかどうか「記憶がない」というのがおかしな話で、調査に1週間もかけること自体、フザケている。そのうえ「重要閣僚だから」「TPPで他に答弁できる者がいない」と、政権側の都合ばかり。続投すべきか、疑惑が払拭できたのか、を判断するのは国民だ。しかし“俺サマ”内閣は国民なんてソッチノケなのである。
「28日発売の週刊文春の早刷りを読んで、官邸は『これなら逃げ切れる』と判断しているのでしょう。安倍1強体制の土台は、安倍本人に、菅、麻生、甘利の4閣僚。安倍さんはその一角でも崩したくないという気持ちが強い」(政治評論家・野上忠興氏)
■「陰謀論」に乗っかる大新聞
安倍首相が自分勝手な非常識で甘利大臣をかばい続けられるのは、大メディアを牛耳っているという自信があるからだろう。ワイロの受け取りを棚に上げ、「ワナだ」「ゲスの極みだ」と自民党幹部が告発者を中傷すると、毎日新聞のコラムが〈告発の意図と手法に疑問〉とこれに乗っかり、読売新聞も社会面で〈違和感残る告発〉と解説記事を書いた。
くしくもテレビは、4月改編で夜のニュースから、安倍政権に対して辛口の出演者が一掃される。テレビ朝日の「報道ステーション」は古舘伊知郎キャスターが降板して局アナがメーンになり、安倍首相の“メシ友”の政治コラムニストがコメンテーターに浮上している。TBSの「NESW23」はアンカーの岸井成格キャスターが降板、岸井氏は不定期の「スペシャルコメンテーター」に祭り上げられる。NHKでも「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターが降ろされる。テレビ各局が政権の“圧力”に屈し、ニュース解説は安倍サマの支配下に入るのである。
新聞もテレビも手なずけた。文春のネタが弾切れになれば、逃げ切れる――。安倍政権はこんな思惑なのだろう。
「アガサ・クリスティじゃありませんが、『そしても誰もいなくなった』ですよ。新聞もテレビも安倍政権に盾突く者は切られた。大体、今回の甘利疑惑ほどの大きなネタを、告発者は新聞ではなく週刊誌に持っていった。安倍政権寄りの新聞はたとえ持ち込まれても扱わなかったでしょう。新聞、テレビが報道機関としての役割を果たしていないので、安倍官邸も自公も言論なんて屁とも思っていないのです」(元NHK政治記者で評論家の川崎泰資氏)
かくて釈明前の大臣続投宣言。国民も野党もナメられたものだ。
“口利き”は自民党が政官業で「制度化」したもの
野党にとって奇貨(C)日刊ゲンダイ
だが、このまま何事もなかったかのように逃げ切れると安倍首相が思っているのなら大甘だ。自民党内ですら危惧する声が上がっている。
「甘利さんが自身の疑惑を否定したとしても、秘書の疑惑は残る。秘書の調査は長引きそうで、監督責任は議員にあるので、国会で立ち往生しかねない」(ベテラン議員)
野党にとっては奇貨だ。すでに国会日程は、甘利大臣が説明責任を果たさないことへの野党の抵抗で、衆院予算委員会の実質審議入りが当初、与党が予定した29日から、来月1日以降にズレ込んだ。民主党は毎日のように甘利大臣疑惑追及チームの会合を開き、国会での追及の手を強めることになる。連日、甘利問題で攻め続ければ、安倍政権を確実に追い込める。
疑惑大臣をどう攻めれば、政権に打撃を与えられるのか。この辺りの戦術は、衆院事務局に33年間勤め、国会運営を熟知する元参院議員の平野貞夫氏が詳しいので聞いてみた。
「甘利問題の本質は何か。この認識をきっちりさせる必要があります。事は甘利さん本人が斡旋利得処罰法違反に問われるか、否か、という問題にとどまりません。自民党の政治家は業者からカネをもらって政権にへばりつき、官僚を動かし自分たちの権益を再生産してきた。“口利き”は戦後の経済成長の過程で自民党が『制度化』したものだという問題が根っこにあるのです。野党はまず、そうした視点を持って追及するべきです。具体的な手法としては資料要求や証人喚問ですが、それに応じざるを得なくなるように追い込む。かつて小渕首相が倒れた後に森さんが首相に選ばれた際、私は国会で『森政権は談合クーデターでできた憲法違反の政権だ』と何度も批判し、与党から懲罰委員会に付する動議を出されたことがあります。結局、衆院が解散になって懲罰委員会は開かれませんでしたが、開かれていたら、談合だったのかどうか、与党は事実関係を調査せざるを得なくなっていた。積極的に『暴言』を吐けとは言いませんが、これほどの重大な問題なのですから、野党は『肉を切らせて骨を断つ』ぐらいの覚悟が必要です」
■第1次安倍内閣の退陣劇を彷彿
そもそも安倍政権は思うほど盤石ではない。我が物顔の1強独裁に、水面下では与党内だって不満がたまっているから、高木復興相の下着ドロ疑惑などがリークされるのだ。福井の地元紙で当時の捜査関係者が〈窃盗疑惑は「事実」〉と証言したのもそうだろう。今回の甘利大臣の疑惑だって、自民党が言うように「ワナ」だとしたら、誰が何のために仕掛けたのか。
これはまさに、お友達をかばった揚げ句、閣僚の辞任ドミノとなり、退陣に追い込まれた第1次安倍内閣を彷彿させる。政権末期になるといろいろなウミが湧き出てくるものだ。ワイロをもらってもお咎めなしで甘利大臣が続投、安倍首相の俺サマ政治がさらに強まれば、今後もクーデター的な情報リークが続くのではないか。前出の野上忠興氏がこう言う。
「安倍首相に近い産経新聞の世論調査ですら、甘利大臣の説明に『納得できない』が71・6%に上りました。安倍首相がナメた態度で国民を見くびったら、支持率が急落する可能性があります。ただでさえ安倍政権の政策に対しては批判的な世論が多いのですから、政権そのものに対する目も厳しくなるでしょう」
崩れる時は一気だ。それは過去の経験から、安倍首相自身が一番分かっているはずだ。
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