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ズバリ! 2016年、日本の政治はこうなる!!
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2016年1月25日 田原総一朗 公式ブログ
今年7月には、参議院議員選挙が予定されている。安倍首相は、ずばり衆参ダブル選挙にするつもりだろう。なぜか。
来年は消費税アップの年だ。だから選挙は避けたい。そして、再来年は任期満了で、「追い込まれ」選挙となってしまうから、これもまた避けたい。となると、今年、衆議院議員選挙をするのが、もっとも望ましいということになる。しかも、過去2回、安倍首相はダブル選挙で大勝している。
安倍晋三首相は何がなんでも、大勝をおさめたい。自民党と公明党の与党だけで、3分の2以上の議席を占めて、憲法改正を行いたいからだ。
安倍首相は、2006年の首相就任時に、「戦後レジームからの脱却」を謳った。それは言うまでもなく、「憲法改正」と「東京裁判史観の否定」、そして「教育基本法の改正」を意味する。安倍首相は、これら3つの実現を目指していた。ところが、2013年12月、靖国神社を参拝すると、中国、韓国はともかく、アメリカにまでも「失望した」と強く批判されたのだ。これまで中曽根元首相や小泉元首相が参拝した際、そのような批判はなかったにもかかわらずである。なぜ、安倍首相の場合だけ、このようなことになってしまったのか。
アメリカは、安倍首相が「歴史修正主義者」ではないか、と懸念していた。その懸念が、的中してしまったからだろう。そしてこの一件が安倍首相を現実主義に、いや、日和見主義に変えた。以後、安倍首相は靖国参拝、東京裁判史観、憲法改正を口にしなくなったのだ。
戦後70年にあたる2015年には、あれほど批判していた村山談話を踏襲する内容の談話を発表した。さらに年末には、1965年の日韓基本条約で「解決済み」としていた従軍慰安婦問題についても謝罪し、10億円の賠償金も支払うと発表している。安倍首相は「日和見」に徹しているのである。
それは、次の「衆参ダブル選挙」で3分の2以上の議席を獲得すること。そして、憲法を改正し、安倍首相の「理想政治」を実現するためなのだ。今年の選挙は、非常に重大なものになる。僕たち国民は、心しなければならない。
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