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安倍答弁のカラクリ「堂々と10%の人たちのデータを言う」 1/22大竹まことのゴールデンラジオ(文字起こし)
http://www.asyura2.com/16/senkyo200/msg/237.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 1 月 25 日 00:10:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

安倍答弁のカラクリ「堂々と10%の人たちのデータを言う」 1/22大竹まことのゴールデンラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4536.html
2016/01/24 みんな楽しくHappy♡がいい♪


2016年1月22日 大竹まことゴールデンラジオ


太田:
水曜日の東京新聞の記事をご紹介したいと思うんですけれども、
安倍さんは「景気が良くなった、景気が良くなった」と言って数字を持ち出しますが、ちょっと実感がなかなか得られていないというところもあるんですけど、
その、ある種カラクリみたいなものが水曜日の東京新聞に事細かに書いてあるんですけれども、
今回の国会で共産党の小池晃さんが「日本は貧困大国になってしまった」と安倍さんを追求したんですね。


その根拠となる数字が厚生労働省が発表している国民生活基礎調査。
これで2012年の相対的貧困率は16.1%という数字を挙げて安倍さんを追求したんですが、
一方の安倍総理は総務省による2009年全国消費実態調査というデータを持ち出してきまして、これだと相対的貧困率が10.1%。


16.1と10.1だとずいぶん違いますよね。


で、安倍さんは「日本は世界の標準で見てかなり裕福な国」と返したんですけど、ちょっとデータの取り方、出処が違うので議論らしい議論になっていないと。


どうしてこんな数字になるのか?ということなんですけれども、
厚生労働省の調査は全国2000カ所の全世帯を対象に、「所得はいくらですか?」など聞き取り調査で調べる方法で16.1%。
総務省の調査は家計簿をつけてもらう方式なので、時間的余裕のない生活に困っている人はそもそも調査に応じない傾向があるとされていて10.1%。
この数字の違いがあると。


ただ、貧困率は上昇傾向を示していて、総理の示した数字は7年前のものなので、
「どっちがデータとして信用できるかな?」というところは個々の判断になると思うんですね。
例えば賃金が、安倍さんは「上がってますよ」と言っていますが、経団連の調べだと、
安倍政権が発足して間もない2013年は1.83%上がってます。
2014年、2.28%上がっています。
2015年、2.52%上がって、トントントンと上がっています。


でも、この調査の対象は原則東証1部上場の大企業。
従業員500人以上のおよそ250社が対象で、大半が正社員のデータなんですね。


じゃあ、中小企業も含めるとどうなるのか?
厚生労働省の毎月勤労統計調査では5人以上の事業者を対象に雇用形態に関係なく、正社員か非正社員かの関係なく賃金を調べているんですが、実質賃金は
2012年は総額ベースで前の年に比べて0.9%減っています。
2013年も0.9%減っています。
2014年は2.8%減っています。


大企業の正社員の給料を考えるとトントントンと増えていますが、
非正規も含めて、中小企業も含めると減って減って減ってと。
これ、どのデータを元にするかでずいぶん違ってくる。
そのほかにもいろんな対象で東京新聞が特集している記事なんですね。


室井:
ここを読んで私この記事、
あっ!「私が多分書いてもらいたかったのってこういうことだ」って思ったの。


太田:デスクメモっていうところですか?


室井:
私は、ほら、コメンテーターやってるけど、何かの専門家っていうわけじゃないから、専門家が出てきて数字を出されるとさ、


大竹:弱い


室井:
うん、そうなのよ。
あら?って思っちゃうのよ。


大竹:なんて書いてあるんですか?


室井:デスクメモがいいのよ。


太田:
「多くの人たちはアベノミクスの効果を実感できない」と。
「にもかかわらずそんな体感、実際に体で感じるよりも巨大な大本営発表に飲み込まれてしまう」と。
「これは感性を乗っ取られているのに等しい」と書いてあるんですね。


大竹:デスクメモにね。


室井:
だから、自分のアベノミクスに関しても「あれ?」って。
「そんなに景気って良くなっているっけ?」と思うと、ここにも書いてあるけどさ。
「私がどうかしてるのかな」って思っちゃうわけ。
「私の周りだけそうなんじゃないか」って。
「別に景気が良くなってないんじゃないか」って思っちゃうけど違うんだね。
だから、さっき話した「現実」って、その人が見るものじゃない。
だとすると、違ったところを見ているから、
別に政府が嘘をついているわけじゃないけど、違った現実を捉えちゃってるからさ、


大竹:
なんか、でも、冷静に考えればさ、
日本っていう国は、90%以上が中小企業なわけでしょ?


太田:そうですね。


室井:そうだよ。


大竹:
ね。
残り12%、10%?の大企業を見たって、数値。
だから本当のことを言ったら、90%の人の感じていることと、10%の感じていることの違いじゃない?
だって、それは、ね。
だから、そういうふうに分析はしないのかね?


室井:
いやだから、それをしないからさ。
でも、堂々と10%の人たちのデータを言うわけじゃない。
それは嘘じゃないし、


大竹:ま、嘘じゃないよね。


室井:
数字で出されちゃうと、私なんか素人だから簡単にごまかされちゃうのよ。
だから本当にさ、SF映画じゃないけど、「違った現実があるんだ」って思っちゃってたわけよ。


太田:
例えば失業率でいうと、安倍政権になってからずいぶん失業率が減ってるんですね。
みんな仕事ができるようになってる。
この数字を突きつけられると「あ、やっぱり景気が良くなっているんだ」というふうに思いますけど、
同じように正社員の数が減って、非正規社員の数が増えているんです。
だから一人当たりの収入が実は減っているかもしれない。


室井:
「減っている」っていうか、調査、いろんな数字の抜き出しがあるんだけど、
私が一番重きを置いているのは、
「一番収入の層が多いところ」の、金額っていうのが、それが下がってきているから、それが本当じゃないの?


大竹:ん?意味わかんない。


室井:
一番人数が多いところ。
いまどこを低賃金とか、working poorってするか?っていうと、一番人数が多い(年収の)ところの半分以下っていう考え方が正しくて、そうじゃない?


大竹:
ま、そうだけど、日本を見ていると、俺の友達なんかもそうだけど、
65歳を超えているわけで、普段なら「これで細々やっていけばいいや」と思っている人たちが、
「ちょっと待てよ、不安だな」と。
「働いとこうか」と。
雇用される場所もそんなにないけれども、それでなんか、働き始めた感というのはちょっと感じているよね。
それは、俺の周りだけかな?と思ってたらそれは現実で、
この間バスで事故を起こして多くの方が命を亡くした、運転手さんやっぱり、65歳。
そのあとに起こったバスで、今度は周りの人がハンドル握ってどうのこうの、その運転手さんは70歳です。


室井:えっ、70歳だったの?


大竹:うん、だから、


室井:長距離運転キツイよね。


大竹:
でも最初の65歳の方は「バスの運転はちょと苦手だ」というようなことがあったわけだよね。
もちろんね、社会はちゃんとテストもしなくちゃいけないし、その人の技能がうまく合っているかどうかもしれべなくちゃいけないし、経験も大事だし、そういう人を雇わなくちゃいけない。
またちゃんと整備の整ったバスを用意しなくちゃいけない。
正規のルートのお金、例えば27万円かかるならそれを19万円で下請けに出しちゃいけないわけじゃない。
そういう社会。
あっちこっちに切羽詰まった事情があって、それで最後に65歳の方が事故を起こすわけじゃない。
だけど、その65歳の方だけの問題じゃないじゃない、それは。
70歳の人の問題だけじゃないじゃない。


室井:だけじゃない。


大竹:
だから、食品のことに関しても、ね。
ま、ふつーーに考えればだよ、産業廃棄物、産廃業者から物買うか?って、思うわけだよ。


室井:
そうだよ、でもその産廃業者だって怪しいかもしれないけど、安い値段で引き取ってくれるからそこにしたわけでしょ。


大竹:
しかもそこの業者が引き受けた時には、大手の業者はちゃんとダンボールを潰して、ビニール潰して、中身だけにして、しかもこれがどういうルートで廃棄物になったかっていう、ちゃんとルールがあるわけじゃない。
そのルールもあるんだけど、現実には起こっちゃって、しかもこれはちゃんと行政が監査しなくちゃいけなかった、どの場所でも。
その監査も社会で慣例化して「明日行きますからね、よろしくね」みたいなことで、監査がちゃんと行われていなかった。
人数も足らないし。
どういったこと全部が65歳の方一人にしわ寄せがきちゃっているみたいな気がしてしょうがないよね、俺は。


太田:それで、ツアーで亡くなっている方がほとんど大学生だったというので、本当に辛いですね。


大竹:よけいだよ、もう。ね。だからそういうシステム自体がこうなんていうの、


室井:おかしい。
だって、「人が足りない足りない」って言うけど、そこにお金が入っていかなきゃ給料が少ないからそんなことになっちゃうんだもん。


大竹:
規制緩和でね、多頭時代になったのはいいんだけど、でもそれはちゃんとルールがあってっていう。
これはどの社会でも、ルールがなんかこう、ちょっと横に退けられて、で、最後に事故みたいな。
最後のことに、なんか、食べ物が流通しちゃったりするようなことに繋がってくるよね。
これでまた、軽い食中毒ぐらいならいいけど、そうじゃない場合も当然想定されるわけで、
現実的には豊かな感じがしなくなってきてるね。


室井:みんなで疑り合わなければならない世の中って…


大竹:それが嫌だよな。


室井:どうなの?


ーーー



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コメント
 
1. 2016年1月25日 15:15:33 : L2BfDE3boE : BA7llApYqRE[67]
規制緩和して安さを売り物にすれば当然運転手の給料もさげなければやっていけない、きちんと限度を守って仕事に見合った給料出せばもっと若い人も仕事に就くはず、社会の仕組みも労働もすべて政治がしてきた事、自分達議員の環境や報酬は上がる事はあっても下がる事は無い、国民の生活の厳しさを余りに知らない、特権階級の政治屋たちだ。

2. 2016年1月26日 09:24:17 : M3iJS9UbmY : IFUiJkVa1D0[11]
景気のいいときには、正規の従業員を雇用し、ちゃんとした社内教育した後、職場に配置される。
景気の悪い今は、月20万円の給与原資で2〜3人臨時雇用する、当然社内教育なんてする余裕はない、先輩のバイトが後輩のバイトを仕事しながら教える方式。
その中で1名まずまずのバイトが残ればそれでOK。
これは大企業でも同じ、先ず多くの社員を雇用し試用期間の間に振るい落とす、落ちこぼれは採用取消しか、不遇の職場に強制配置し自己退職するのを待つ。
これが表面上、雇用数が増えた理由。
つまり企業は1名の少しまともな従業員を得る為に複数人の雇用をしてるだけ。
決して景気が良くなると判断して雇用数を増やしてるのではなく従業員教育を怠り安易な経営策を採っているだけ、それだけ経営者の能力が低下している証拠。
キチガイ安倍政権はそれを知っていながら雇用が増えたことを景気が回復と捏造している。


3. まっつん[1] gtyCwYLCgvE 2016年8月29日 11:24:05 : oJhSZJOejI : NjurvoAlpOA[1]
実質賃金はパート、再雇用者、新規従業員(これは全体として微々たるものだが、中途でも初年度はボーナスが少ないからね)が増えると下がる。これ当たり前。これが理解できなければ議論できない。国税庁が徴収した所得税から統計をだした正規社員と非正規別々の賃金上昇は1.0%と1.1%。
 また、2つの統計結果より貧困率が上昇しているのは、単に高齢者が増えただけで晶。貧困者の高齢者の割合が大きいので、この層は貯蓄があるため収入が少なくても貧困とは一概に言えません。
 格差が増したとの批判ですが、就業者総数と支払われた給与総額が増えているので最下層の人が減っている点をみれば改善しているところもあります。全体の給与が増えているので全体としてはやや豊かになっているのではないでしょうか

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