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「報ステ」も屈服 民法ニュース解説“総安倍シンパ”の危機
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/173915
2016年1月23日 日刊ゲンダイ
古舘伊知郎の後任を務める富川悠太テレビ朝日アナ(C)日刊ゲンダイ
テレビ朝日が官邸の言論弾圧に完全屈服だ。安倍政権に批判的な「報道ステーション」はもはや骨抜き。メーンキャスターの古舘伊知郎氏が3月末で降板するタイミングで、日替わりのレギュラーコメンテーターの総入れ替えプランが浮上しているという。
現在のコメンテーターは朝日新聞論説副主幹の立野純二氏、経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏、北海道大公共政策大学院の中島岳史准教授、首都大学東京の木村草太准教授の4人だ。
「政権との軋轢を避けたいテレ朝上層部が『報ステ』の大改造に積極的で、古舘氏の後釜に局アナの富川悠太氏を起用した。これを機に“色のない”報道番組に衣替えを図ろうと、日替わりコメンテーターを全員クビにするというのです。後任に名前が挙がっているのが、共同通信客員論説委員の後藤謙次氏。『帯』での出演が検討されています。安倍首相に配慮した発言が多く、安倍首相応援団のひとりとして知られます」(民放関係者)
安倍首相と後藤氏は“メシ友”だ。首相動静で公表されている限りでも、再登板後の13年7月に2時間近くも会食。14年6月には約1時間の単独インタビューを受け、15年5月にも食事を共にしている。
後藤氏は現在、富川アナがメーンを張る「報道ステーションSUNDAY」のコメンテーターを務めている。10日の放送では慰安婦問題をめぐる日韓合意について「かなりの成果だと思う。外交は圧勝してもダメ。相手を傷つけてしまう。今回はうまく優勢勝ちした」とホメちぎった。17日は厚生年金の加入逃れ問題での安倍首相の国会答弁に対し、「安倍総理は非常に慎重な答弁を繰り返していましたが、厚労大臣に調査を指示した。そのあたりを注目していきたいですね」などとコメントしていた。
「安倍首相が民放キー局の報道番組にスタジオ出演していないのはテレ朝だけ。古舘氏のことが大嫌いだからです。天敵の古舘氏が降板して新体制になったら『報ステ』に出演してもいい、と言っているそうです。気心の知れた後藤氏との共演であれば、安倍首相にとっても願ったりかなったりでしょう」(永田町関係者)
テレ朝に事実関係を確認すると、「4月以降のコメンテーターについて、決定していることはございません」(広報部)との回答。「これから重要な会合があるので、後にしてほしい」という後藤氏には指定時間以降に何度も電話を入れたが、留守番電話に切り替わってしまった。
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