http://www.asyura2.com/16/senkyo199/msg/635.html
Tweet |
辺野古移設に抗議する人々(C)日刊ゲンダイ
参院選に向かう流れの試金石となる宜野湾市長選 永田町の裏を読む 高野孟
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173238
2016年1月14日 日刊ゲンダイ
17日告示、24日投開票の沖縄・宜野湾市長選挙が、沖縄にとってはもちろん、参院選に向かう全国的な政治の流れを占う上でも、今年最初の試金石として注目されている。
自民・公明両党は現職の佐喜真淳市長の再選を支持し、菅義偉官房長官が自ら仲介してディズニーランドを普天間基地の跡地に誘致する構想を打ち上げるなど、相変わらずのアメのバラマキによる支援に躍起だ。
それに対して挑戦するのは、翁長雄志知事の腹心の元県職員・志村恵一郎で、翁長与党の「オール沖縄」勢力が総力を挙げてバックアップしている。
双方とも、「世界一危険な基地」といわれる普天間基地の1日も早い閉鎖・返還という点では同じだが、佐喜真は「辺野古への移設」への賛否は口にしない。自公の支援を受ける以上、「辺野古移設が普天間返還の唯一の道」という安倍政権のロジックに乗らざるを得ず、そうかといって辺野古移設賛成と口に出してしまえば、まず当選はおぼつかないから、黙っているより仕方がない。
対する志村は、辺野古移設阻止に死力を尽くしている翁長に推されているのだから、もちろん同じ立場で、佐喜真の黙り戦術をごまかしだと批判。「佐喜真は結局、辺野古が完成するまでの10〜15年間、普天間の固定化を許すと言っているのと同じだ」と指弾している。
わかりやすく言えば、佐喜真は「県内移設でもいいから早く普天間を閉鎖してくれ」という立場で、志村は「それでは何の解決にもならないから、海兵隊基地は県外か国外へ」という立場ということになる。
沖縄では、2年前の名護市長選、名護市議選、県知事選、その直後の衆院選と、辺野古反対とオスプレイ撤去を掲げる「オール沖縄」勢力が全勝を遂げていて、さらにこの宜野湾市長選を勝って6月の県議選につなげ、辺野古をめぐる国との対決を優位に運びたい。逆に政府・与党は、ここで何とか「オール沖縄」の流れに歯止めをかけて、「沖縄の民意が辺野古反対だなんてやっぱり嘘だったじゃないか」と大宣伝に打って出たい。
選挙戦の現状を地元記者に聞くと「大激戦で、鍵のひとつは公明党・創価学会の本気度だろう」と言う。官邸が軽減税率案を丸のみしてくれたお礼に、公明党は佐喜真支持を決めたが、沖縄の学会婦人部は辺野古反対だから、本気で戸別訪問までやらないかもしれず、だとすると志村がやや有利ということになるかもしれない。
高野孟
ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK199掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。