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2016年 01月 09日
昨年末、テレビ朝日「報道ステーション」古館伊知郎氏、TBS「NEWS23」岸井成格氏の降板が報じられて、安倍自民党に批判や疑問を呈するキャスターが次々と排斥されて行くような感じの、イヤ〜なムードが漂っていたのだけど。
それに続いて、今度はNHK「クローズアップ現代」の国谷裕子氏の降板が決まったというニュースが出た。(@@)
安倍首相&仲間たちは、ここから長期の安定政権を築いて、日本の戦後体制を壊す国づくり(憲法改正や軍事強化、教育改変など)を進めることを目指しているのだが。そのためには、今夏の参院選(or衆参W選)に圧勝しなければならない。(・・)
そんな大きな選挙を目前に控えている時に、以前から安倍政権ににらまれていると見られていたキャスターが次々と番組を降板することになるとは・・・。_(。。)_
国谷氏に関して言えば、14年7月に菅官房長官がクロ現に出演した際に、集団的自衛権行使の閣議決定に関して、やや批判的な感じで次々と質問を行なったため、官邸を激怒させたという話が。
<『7月3日に生放送されたNHKの「クローズアップ現代」に、菅義偉官房長官が出演して集団的自衛権行使容認の閣議決定について宣伝しようとしたところ、国谷裕子(くにやひろこ)キャスターが、「他国の戦争に巻き込まれるのではないか」、「憲法の解釈を変えていいのか」と質問した。それに対して、番組が終わった後で、「誰が中心になってこんな番組をつくったのか」、「誰が国谷にこんな質問をさせたのか」、と安倍官邸が恫喝し、犯人さがしをしたと言うのだ。』>
また「クロ現」自体にやらせ問題が出て、自民党がNHK幹部を呼んだり、高市総務大臣が厳重注意をしたりと介入を強めていたこともあって、いずれ国谷氏が降板させられるか、「クロ現」が打ち切られるのではないかと言われていたのだ。(-_-;)
(関連記事『安倍官邸がNHKを恫喝?&ミヤネ屋で集自権の話題をカット〜メディア統制への懸念』http://mewrun7.exblog.jp/22191146/ 『NHKへの政治介入、圧力をBPOが批判〜クロ現のやらせ、打ち切り問題』http://mewrun7.exblog.jp/23846175/)
【ちなみにNHKでは「ニュース9」の大越キャスターも昨年3月に降板しているのだが。大越氏も安倍内閣に批判的な言動が多い(てか、ふつ〜に感想を言うと批判したことになる?)と言われたり、安倍仲間の作家・百田尚樹氏からクレームがついたりしていた。(『ニュース9の大越も、安倍官邸の意向で更迭か?〜安倍のメディア支配が進む。』http://mewrun7.exblog.jp/22914170/)】
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『「やらせ疑惑」などで揺れたNHKの報道番組「クローズアップ現代」(月〜木曜午後7時半)の国谷裕子キャスター(58)が3月いっぱいで降板することが明らかになった。4月から放送時間が午後10時に変更されるのに伴い、現場は“国谷続投”で準備していたが、上層部の判断で降板が決まったという。
関係者によると、番組の制作を担当する部署は国谷氏の続投を求めていたが、上層部が「内容を一新する」との方針を決定。国谷氏に今後、契約を更新しないことを伝えたという。後任は同局のアナウンサーを軸に人選を進めているという。番組名も「クローズアップ現代+(プラス)」に変更する。
国谷氏はNHKのニューヨーク駐在キャスターなどを経て、1993年の「クロ現」スタート時からキャスターを務めている。「菊池寛賞」や「日本記者クラブ賞」なども受賞したNHKの功労者。現在は1年契約で出演していた。
こうした動きについて「現場には、放送時間の変更と国谷さんの続投という話が上から伝えられていました。現場は国谷さんを煙たがっていますが、番組の顔でもあり、視聴率も見込めるので、その態勢で準備していました。しかし、さらに上の判断が働いたようです」とNHK関係者。
クロ現をめぐっては昨年、取材記者による架空インタビューを週刊誌が報じ、やらせ疑惑が発覚。これを受け、総務省がNHKに厳重注意する事態にまで発展した。放送倫理・番組向上機構(BPO)も放送倫理の順守の徹底を勧告した。
「政府との無用なトラブルをなくそうと打ち切りも検討されましたが、現場の声を受け継続が決まった。しかし、かつて官邸側とのトラブルも報じられた国谷さんははずすという動きになったようです」と放送関係者。
4月からはテレビ朝日「報道ステーション」でキャスターの古舘伊知郎氏(61)が、TBSの「NEWS23」はアンカーを務める毎日新聞特別編集委員の岸井成格氏(71)がそれぞれ降板する。(夕刊フジ16年1月8日)』
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『NHKの報道番組「クローズアップ現代」の国谷裕子(くにやひろこ)キャスター(58)が3月いっぱいで降板する方向で調整が進んでいると新聞各紙が報じた。ネット上では、過去の週刊誌報道などを元に、様々な憶測が流れている。
クローズアップ現代は、1993年から始まり、月〜木曜日の19時半から30分ほどの放送で、内外のニュースを様々な角度から切り込んできた。
☆ 国谷さんの質問で、官邸と確執が生まれた?
番組当初からキャスターは国谷さんが務め、フリーランスで1年ごとに契約を更新してきた。国谷さんは、米ブラウン大学を出ており、英語でインタビューもできる国際派だ。クロ現を担当してからは、菊池寛賞、日本記者クラブ賞などを受賞している。
ところが、朝日新聞が1月8日に報じたところでは、NHKの上層部は「内容を一新する」として、15年末に国谷さんの契約を更新しないと決め、本人にも伝えた。現場からは続投が求められたが、方針は変わらなかったという。4月からは、放送時間を22時に変更し、番組名も「クローズアップ現代+(プラス)」にするそうだ。国谷さんの後任としては、NHKの局アナを検討している。
国谷さん自身は、番組降板について、プロデューサーが続投を求めたことを聞いて、「続けてきて良かった」と周囲に漏らしているという。
番組の看板だった国谷さんが突然降板する方向になったことについて、その理由はあまり報じられていない。とはいえ、これまで番組の現場では、様々な確執があったことが、週刊誌に取り上げられてきた。
写真誌「フライデー」の14年7月25日号では、国谷さんが番組に出演した菅義偉官房長官に「憲法の解釈を簡単に変えていいのか」と突っ込み、官邸からクレームがついたと報じた。菅氏らは報道を否定したというが、ネット上などでは、これで官邸に近いとされるNHKの籾井勝人会長から目を付けられたのではないかと指摘されている。
☆ 降板を冷静に受け止める向きも
15年4月には、写真誌「FLASH」が薬物問題を取り上げたクロ現の放送で「やらせ」があったと報じたことについて、NHKの調査委員会が一部に誤りがあったと認める報告をしたことを受けて、キャスターの国谷裕子さんが声を詰まらせて謝罪する事態になった。
その後、週刊現代が11月14日号で、クロ現が16年3月いっぱいで打ち切られる方針が決まったと報じた。官邸の意向を受けた籾井勝人会長サイドが、政治を扱う報道番組を縮小しようとしているとも指摘していた。
今回、クロ現の打ち切りはなかったものの、放送時間が深夜にずらされ、国谷さんが降板する方向だと報じられた。このことについて、識者からは、様々な見方が出ている。
元NHKアナウンサーの堀潤さんは、ツイッターで「菅官房長官出演以降、現場の元同僚や後輩たちからは『政治ネタを扱いにくくなった』と聞いていた」と打ち明けた。そして、クロ現について、「ついに骨抜きに」とも漏らしていた。
国谷さん「降板」と同じ時期に、テレ朝系「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスターも自ら降板するほか、TBS系「NEWS23」の岸井成格キャスターも降板する方向だと報じられている。こうしたことから、落合洋司弁護士は、「次々と抹殺されていく感じ」とツイッターで懸念を示していた。
ネット上でも、「ウワサされた通りの展開」「気骨の人から順に消されていく」「また報道統制か・・・」と憶測が飛び交うようになっている。
ただ、国谷さんについて、質問が偏っていたり弊害も出てきたりしているとの指摘もあり、「降板」について冷静に受け止める向きもあった。(J=CASTニュース16年1月8日)』
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しつこく書くが、メディアの最も重要な使命というのは、政治権力、政府を監視して、その情報や問題点を主権者である国民に伝えて、民主主義の基盤づくりに貢献することにあるわけで。<そのために「表現の自由」から派生して、「報道の自由」やら「取材の自由」も認められているのだ。>
政治権力を持つ者の顔色を見て、批判を避け、彼らの意に沿うような報道を行なっているようでは、その存在価値はないと思うし。
上の記事にあるように、「気骨の人から順に消されていく」「次々と抹殺されていく感じ」「また報道統制か・・・」と受け止めている人たちがかなりいいるにもかかわらず、粛々と降板が実行に移されていることに、ある種のコワさとアブナさを感じずにはいられないmewなのだった。(@@)
THANKS
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