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http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/13679555.html
北朝鮮水爆実験騒ぎの多重化された狙い
1月6日に起こった北朝鮮の水爆実験騒ぎ。どうやら、水爆ではないと言うことで決着しそうですが、その反面、核兵器であったことは間違えないという方向に進みそうです。
人間、ある一つのことがウソだと分かると、そのもう一枚下のことはウソではないだろうと思いたくなるものです。そういった人間心理をついた工作であったようですね。
しかし、今回の爆発騒ぎ、自然地震であったことは間違いがありません。そもそも、アメリカは自前の偵察衛星を持っていて、北朝鮮の核実験施設周辺は24時間体制で見張りがされているはずです。仮に24時間体制でなくとも、核実験をするほどなら、相当な準備が入ります。少なくとも核爆弾を仕掛けた坑道をコンクリートで封鎖する必要があり、これには相当な手間と時間がかかります。もし、そういったことをやっていないのであれば、核反応に伴う放射性物質は大気中に漏れ放題であり、すぐに各地のモニターが反応したはずです。
更に、今回の爆発箇所は北朝鮮の北東部でアムールプレート上です。そのため、同じアムールプレート上にある地震計にはかなりはっきりと地震波が記録されます。その一つが日本の西日本にある地震計の次のデータです。
http://www.hinet.bosai.go.jp/strace/waveout.php?orgid=01&netid=01&stcd=N.OOCH&tm=2016010610&comp=U&ext=png&LANG=ja
上の波形は島根県 邑智 (おおち) 観測点の午前10時からのもの。特におかしい点はなく、微小な揺れが数秒続いてから大きな振幅へと移っています。
1月6日の昼過ぎに行われた気象庁の会見で使われた地震波形がどこのものだか、正式な発表がないと思いますが、ネットで言われているのは中国の牡丹江市の地震計データである様子です。中朝国境付近の地盤がどのような状況なのか、自分はあまりよく知らないのですが、日本に比べるとずっと硬い地盤であるのは明らかであり、そのため、P波の減衰はあまり起こりません。そうすると、ある程度離れた地点での観測であっても、P波とS波の分離が一見観察できず、P波だけのように見えてしまうのです。
今回の騒ぎの狙いの一つがこのことを利用したトリックである可能性があります。つまり、北朝鮮の今までの原爆実験が全て爆薬を使った偽装であり、地震波形は、地震計の方に細工がされていた結果のでっち上げデータだったのだという疑いがどこかで出ていた可能性があるのです。
そういった疑いに対して、きちんと世界中の地震計が波形を捉えているということを主張し、いつもの通り北朝鮮の発表自体は水爆だと誇張がされているが、原爆が使われたことは間違いがないと切り返すことが今回の騒ぎの狙いの一つであったということです。多分、今回の地震でも、世界中の地震計のデータのかなりのものは細工がされたはずです。一部の地震計データは細工が間に合わず、そういったことの関心のある人たちによって、正常な地震データだと記録されていったのでしょう。
ともかく、今回の地震計データはP波とS波の分離がきちんと記録されているため、核爆発でも爆薬を使った爆発でもありません。このことを明らかにして、水爆実験の実施命令書に署名したと主張している北朝鮮の金第一書記に対して退位を迫るべきです。
もののインターネット(IoT)が広まると、さまざまな観測機器のデータそのものが、即座に偽造されたものに置き換わることも十分に可能になってしまうはずです。今回の騒ぎは、そういった時代がまじかに迫ってきていることを示唆していると思います。
その意味でも、今回の騒ぎが自然地震発生を利用したものであることを明確にするべきです。
なお、自然地震発生を利用したトリックであったことは、北朝鮮の主張の推移からも推察できます。北朝鮮が水爆保持を言い出したのが12月です。北朝鮮の北東部で次の地震が1月2日に発生していますが、深発地震であり、マグニチュード5.8です。かなりの大きさであり、この地震発生前に微小地震の増加が観察されたはずです。微小地震の増加は地域により、明確な震源深さの浅い地震の前兆現象として解釈でき、北朝鮮北東部はそういった地域であるはずなのです。つまり、地盤が比較的安定していて、普段微小地震もかなり少なく、震度を観測する地震の発生もほとんどない地域であるからです。そして、この深発地震が発生したため、地表近くでのある程度大きな地震発生が非常に近いと察知して、1月3日から水爆実験のことを言い出したというわけです。
1月2日発生のM5.8、震源深さ586キロの地震のデータ:
http://www.emsc-csem.org/Earthquake/earthquake.php?id=479972
Magnitude Mw 5.8
Region HEILONGJIANG, CHINA
Date time 2016-01-02 04:22:19.0 UTC
Location 44.81 N ; 130.01 E
Depth 586 km
Distances 284 km E of Harbin, China / pop: 3,229,883 / local time: 12:22:19.0 2016-01-02
241 km NW of Vladivostok, Russia / pop: 587,022 / local time: 14:22:19.0 2016-01-02
25 km E of Chaihe, China / pop: 67,963 / local time: 12:22:19.0 2016-01-02
1月6日発生のM5.2、震源深さ2キロで核実験だとされる地震のデータ:
http://www.emsc-csem.org/Earthquake/earthquake.php?id=480627
Magnitude mb 5.2
Region NORTH KOREA
Date time 2016-01-06 01:30:01.1 UTC
Location 41.32 N ; 129.10 E
Depth 2 km
Distances 350 km SE of Jilin, China / pop: 1,881,977 / local time: 09:30:01.1 2016-01-06
77 km SW of Ch’?ngjin, North Korea / pop: 327,000 / local time: 10:30:01.1 2016-01-06
27 km E of S?ngjibaegam, North Korea / pop: 11,786 / local time: 10:30:01.1 2016-01-06
なお、地下核実験をやった場合、爆発の圧力でかなりの大きさの空間が地下に出来、かつ、その周囲の岩盤が爆発の衝撃でかなり脆弱化するため、爆発があった地点の地表部に大きなクレーターが観察されるのが普通です。北朝鮮の場合、山の中腹に水平方向の坑道を掘り、そこでの核実験なので地表付近にクレーターが出来ないのだと説明されていると思いますが、仮にクレーターが出現することがなくとも、山崩れ等が発生するはずです。
更に根本的な疑問は、核実験の場合、一瞬の衝撃波、つまり大きな振幅のP波(縦波)が発生するだけで、10秒以上続く小さな震動はないはずだと思います。1月6日に気象庁が会見で示した過去の地震波の波形を見ると、最初の大きな振幅の揺れに続いて10秒以上にわたり振幅が小さくなっていく波形がありますが、あれこそが、自然地震の証拠ではないかと思います。つまり、自然地震は、ある一か所の岩盤が破壊された結果起こったとしても、その機動力は地盤の広範囲にわたって存在するものですから、広い地域に存在する歪みの解消が小さな振幅の揺れとなって地震計に記録されるのだと思います。つまり、北朝鮮の過去の核実験自体が、自然地震発生の前兆現象を予見してのでっち上げであったはずなのです。
なお、オバマ大統領の弱腰外交が北朝鮮の核実験を許したのだという批判がされていますが、明らかに難癖をつけているだけです。オバマ大統領は非常に良心的な方であり、また、とても優れた実績を残されつつあります。
2016年01月09日07時15分 武田信弘
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