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イランを取り巻く情勢は混沌としてるいが(C)AP
サウジと緊張も…イランはホルムズ海峡を封鎖できない
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/172911/1
2016年1月8日 日刊ゲンダイ
北朝鮮の水爆に加えてサウジアラビアとイランの国交断絶で世の中が騒然としているが、ここは冷静になったほうがいい。一部メディアは「ホルムズ海峡封鎖」の大見出しを打ち、不安をあおっているが、本当にそんな事態になるのか。
確かに両国をめぐる緊張が高まり、イランが機雷をまいてタンカーがホルムズ海峡を通れなくなれば、原油の82〜83%を中東に頼る日本への影響は少なくない。だけど大丈夫。備蓄は200日分あるし、そもそもホルムズ海峡の封鎖は現実性が乏しいようなのだ。
経済評論家の斎藤満氏によると、その背景にはこのところの原油価格の低落がある。2014年夏までは1バレル=100ドルを超えていたが、現在は30ドル台と大幅安になっている。
「原油安に誘導しているのが米国なのです。目的は世界各地の紛争で対立しているロシアを弱体化させること。ロシアは石油や天然ガスなどエネルギー資源しか売り物がなく、現在は原油安でアップアップ状態。ところがホルムズ海峡が封鎖されたら原油が上がり、ロシアは潤うことになります。これは米国にとって極めて都合が悪い。イランが機雷をまこうとしたら米国がストップをかけるはずです。昨年から米国とイランは友好関係に向かっていますからね」
最近の機雷は海底に沈み、上を通る船のスクリュー音や磁気を感知して追尾する。その頭の良さから「スマート機雷」と呼ばれている。
そんな高性能兵器でホルムズ海峡が封鎖されたら大変だ。そのため「安倍政権は危険水域を想定し、安保関連法の発動も視野に入れている」という声も上がっている。集団的自衛権によって、日本の自衛隊が機雷を除去するわけだが、これもマユツバものだ。軍事ジャーナリストの神浦元彰氏が言う。
「機雷を除去すると簡単に言いますが、戦闘中に自衛隊が除去作業を開始したら、イランはジェット戦闘機やフリゲート艦などの艦隊を総動員して攻撃してくるでしょう。戦闘中の機雷除去は極めて危険な行為。はっきり言って不可能です。敵の攻撃を避けるには米国などがイランの軍港と飛行場を全滅させなければならない。日本は海自だけでなく空自と陸自まで動員しなければなりません。大規模な戦争に発展するのです。もし安倍首相が“地雷除去に向かえ”と命じたら、海自の中で暴動が起きて、出撃どころでなくなりますよ」
非現実的な脅威をあおって支持率アップを狙うのはいつもの安倍首相のパターン。国民は冷静でなければならない。
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