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『日刊ゲンダイ』の記事に私のコメントが出た
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2016-01-07
2016-01-07 10:03 五十嵐仁の転成仁語
昨日発売の夕刊紙『日刊ゲンダイ』に、私のコメントが掲載されました。「政治学者の五十嵐仁」としての発言です。
これは1面の「バラマキ批判で安倍が倒れるわけがない」という見出しの記事でした。「(安倍首相が)国政選挙で『改憲』を訴えると宣言したのは初めてのことだ。政治学者の五十嵐仁氏がこういう」として、次のような私のコメントが紹介されています。
「支持率が上昇し、安倍首相は自信を強めているのでしょう。参院選は勝てると確信していると思う。もし、夏の参院選で勝利し、発議に必要な3分の2の議席を奪取したら、宣言通り改憲に動いてくるでしょう。過去、安倍首相は国政選挙に勝利するたびに“有権者の信任”を振りかざし、国家の根幹を大きく変えてきた。秘密保護法も安保法もそうでした。夏の参院選で勝利したら、あと2年以上、国政選挙はない。憲法を変える“時間”はたっぷりある。安倍首相が、そのチャンスを逃すとは思えません。周到に準備し、一番いいタイミングを見計らってくるはずです」
このようなことを許さないためには、参院選で改憲勢力が3分の2以上の議席を得ることを阻止しなければなりません。その参院選の“前哨戦”が、今回の八王子市長選です。
このような脈絡によって、八王子市長選は自治体選挙ではありますが、全国的な意義を獲得するに至りました。その結果が参院選の帰趨を左右し、ひいては日本の政治の歴史的な転換に結びつく可能性があります。
その意義と重要性を理解したがゆえに、私は八王子市長選挙への立候補を決断しました。「国政選挙に勝利するたびに“有権者の信任”を振りかざし、国家の根幹を大きく変え」るという安倍首相の目論みを阻み、改憲への動きをストップさせるためにも、この市長選で勝利したいものです。
昨日の『日刊ゲンダイ』のコメントはこれだけではありません。2面にも次のような私のコメントが掲載されています。
「本来、時の政権と対峙するのは、野党第1党のはずです。ところが、民主党が頼りにならないから、学者が書斎を抜け出して立ち上がり、学生が決起している。10万人の市民が自然発生的に国会を包囲した。国民をリードすべき野党第1党が、国民から尻を叩かれている状況です。それもこれも、民主党議員の多くが、野党第1党という現状に満足しているからだと思う。だから、『小沢一郎は嫌いだ』『共産党とは一緒にやれない』などと、野党共闘にも動かない。政党には過去の歴史や利害関係があるから、簡単には一つにまとまれないのかも知れない。でも、国民にとっては政党の都合など、どうでもいいことです。安倍政権を倒すためには、野党が結集するしかない、結集すれば、夏の参院選でも勝利する可能性が出てくる。なぜ、民主党議員はそれが理解できないのか」(五十嵐仁氏=前出)
とはいえ、民主党議員の中にも「結集すれば、夏の参院選でも勝利する可能性が出てくる」ことが「理解」できる人はいます。民主党の有田芳生参院議員は、私への応援のメッセージを寄せてくださいました。
しかし、連合が石森現市長と政策協定を結んだために、八王子の民主党は会派として応援する形になっていません。力を合わせて安倍政権と対峙しなければならない非常緊急の時に、どうして安倍側近の萩生田官房副長官の、そのまた「子分」である石森現市長の側に立つのでしょうか。
このような形で「民主党が頼りにならないから、学者が書斎を抜け出して立ち上がり」、かく言う私も八王子市長選挙に出馬を決意することになったわけです。コメントでも指摘したように、「政党には過去の歴史や利害関係があるから、簡単には一つにまとまれないのかも知れ」ませんが、「でも、国民にとっては政党の都合など、どうでもいいこと」ですから、「アベ政治を許さない」「野党は共闘」の立場から、「ストップ・ジ・アベ」に向けて一緒に立ち上がっていただきたいものです。
「野党は共闘」という願いを実現するための「捨て石」になる覚悟を決めて、今回の立候補を決断しました。ノーウォー・アクションなどで築かれてきた共同の枠組みを大切にし、それを広げて野党の共闘に結び付けたいという願いに突き動かされたためです。
八王子の民主党にも、このような願いを共有していただきたいと思います。そして、ぜひ反アベ・石森打倒の共同の戦線に加わっていただきたいと願っています。
今こそ、「野党は共闘」という国民の声に応える時ではないでしょうか。「過去の歴史や利害関係」を越えて、「安倍政権を倒すためには、野党が結集するしかない、結集すれば、夏の参院選でも勝利する可能性が出てくる」という、その可能性を現実のものにしようではありませんか。
なお、明日8日(金)、午後7時から八王子「いちょうホール」において「いがらし仁と市民のつどい」http://www.project-8.com/katsudonisshi.html#/detail/4668805137731199904が開催されます。憲法学者で慶応大学名誉教授の小林節さんや都知事選に立候補して善戦された弁護士の宇都宮健児さんなどが応援に駆けつけてくださいます。
昨日の東京地評の旗びらきで宇都宮さんにお会いしましたので、明日のことについても改めてお願いしてきました。沢山の市民の皆さんが、明日の午後7時前から「いちょうホール」に足を向けてくださいますようお願いいたします。
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