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そして、神戸牛(替え歌、言うまでもないが・・・)
1 神戸牛(こべーぎゅー)
啼いてどうなるのか
捨てられたわが身が
みじめになるだけ
神戸牛(こーべぎゅー)
船の灯うつす
にごり水の中に
鼻輪振り捨てる
そしてひとつが終わり
そしてひとつが生まれ
餌のつづき
分けてくれる
相手 探すのよー
2. 神戸牛(こうべぎゅー)
啼いて帰れるのか
傷ついた我が身(肉)が
不味(まずく)なるだけー
神戸牛(こうべぎゅー)
無理に蹄鉄(あし)を運び
目に付いた名もない
草を噛みしめる
そしてひとつが終わり
そしてひとつが生まれ
誰かウマい
タレを作る
相手 探すのーよー
人の替え歌を、Youtube で見て、「いまいち」と思うのは、替え歌が本質的にひとりよがりなものである・・・というミモフタモナイ大前提は置いておいて、歌声ソフトなどで再生したものに歌い手のキャラが入ってないからだろうね。
たとえば、この「そして、神戸」ならば、替え歌を作っているときに鳴り響いているのは、常にこの前川きよしの絶唱であるわけね。この人がこういう風に歌っているからこそ面白い・・・と作るほうは思ってるわけだ。
だから、この替え歌を鑑賞する人(誰かいる?)には是非とも、この前川のビデオクリップを再生しながら、脳内で歌詞を変換して聞いてほしい。それが、最上の楽しみかたである。
替え歌つくりを始めて気づいたのは、替え歌つくりのパターンには2つあることね。ひとつは、完全に全部、作っちゃうやりかた。これは言葉遊び、語呂合わせの要素が強いから、頭をつかうし、作成に時間もかかる。例えば、まだできていない「ふるさと」の替え歌。
チャンコおいし 高見山
ドジョウいりの 柳川(やーなーがーわ)
イカは網(あーみ)で炙りてー
忘れがーたき 隆ノ里(たかのさーと)
とかね。これは行き詰っておる。
もうひとつは、ひとつ言葉を投げ込んで、設定を入れ替えてしまえば、状況がガラリと変わって、すぐ替え歌になっちゃうケース。例えば、ビートルズの She's leaving home なんかは、タイトルを少しいじると、娘が家を去るストーリーが、強盗に入られる話になっちゃう。
これは実は、2つの話に似通った要素があるからなのだな。She's...の場合だと、ひっそりと家を出て行く娘と、ひっそりと家に入ってくる強盗は、動作の様態において似ているから描写する言葉も似てくるわけだ。
この「そして、神戸牛」も2つめのパターン。屠場に連れて行かれこれから肉にされる神戸牛の心情(そんなものがあればだが)と、男に捨てられた女のそれとは、相通ずるものがあるのね。だから、歌詞をちょっと変えるだけで、意味の通じる替え歌になってしまう。
ま、こんなことなんで書いてるのか自分でもわからんが(笑)、ひとつ良い事もあった。この歌の歌詞のすごさを再発見したこと。
目に付いたなもないー
花を踏みにじる
いやー、この部分迫力ありますな。ホント、これぞ演歌という歌詞ね。替え歌つくりには、元歌の「良さ」を再確認するという効用もあるのですな。これが結論。
・・・・以上、2年ほど前の投稿だが、歌が削除されていたので再投稿。
ちなみに「ふるさと」の替え歌はまでできていない(笑)
ではでは
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