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「日露首脳会談開催の意味」(RFI・ロシアNOW・チャイナネット)
http://www.asyura2.com/16/kokusai16/msg/762.html
投稿者 無段活用 日時 2016 年 12 月 21 日 11:33:19: 2iUYbJALJ4TtU lrOSaYqIl3A
 



(La Russie et le Japon, alliés de circonstances face à la Chine: RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20161215-russie-japon-allies-circonstances-face-chine


ロシア日本中国


ロシアと日本、中国に立ち向かう一時的な同盟


記者 RFI


発表 2016年12月14日・更新 2016年12月14日23:40




2016年12月15日に安倍晋三氏とウラジミール・プーチン氏が長門で会うと記された横断幕を、通行者たちが撮影している。
REUTERS/Toru Hanai



ウラジミール・プーチン露大統領が11年ぶりに日本を公式訪問する。この訪問は主に、中国がますます優位性を強めるこの地域で、特に経済の面で2国の関係強化の意思を示すものだ。


報告 RFIモスクワ特約記者、ミュリエル・ポンポーヌ


ロシアと日本は日本の地で11年ぶりに会うことで、中国の政治的主導権にも係わらず両国が緊密な関係を築けることを見せたがっている(投稿者による和訳。日本にとっては、ロシアと中国の余りに排他的な接近を食い止めることが重要だ。

「ロシアはますます中国の方になびいており、その弟分に変わりつつあると日本は見ている」カーネギーセンターの専門家アレクサンドル・ガブイエフ氏は説明する。「ロシアと中国の間には非対称な相互依存の関係が築かれているが、その関係の中では中国にとってのロシアの重要性よりも、ロシアにとっての中国の重要性の方が大きい。将来、中国はこの状況を押し付ける可能性があり、安倍晋三氏はそれを避けたいと考えている。」


経済の諸協定


ロシアのアジア重視への転換はクリミア併合とそれに続く制裁措置に始まる。しかし、その恩恵を受けたのは中国だけだ。ロシアにとってこの関係は期待していた結果をもたらさなかった。ウラジミール・プーチン氏はこの関係が依存関係と同然の非対称的なものと気づいており、今回の訪問によってこの状況を改善したいと望んでいる。

それでも、アレクサンドル・ガブイエフ氏は奇跡が起きると考えているわけでない。「私が知るところでは今回の訪問の際に60件の文書が署名されることになっているが、その大部分は協力の覚書だ。つまり、それらは法的拘束力を持たない」と、彼は細かく説明する。「それでも、日本が相手の覚書なら既に非常に結構なものであり、確実さではそれらは中国との条約さえも上回る。なぜなら、日本人は非常に信頼できるからだと、ロシアの一部では考えられている。」いずれにせよ、ロシアは世界第3の経済大国・日本を利用して経済関係を多角化することで利益を得ることを見込んでいる。


懸案のクリル諸島紛争


しかしながら、日本の北に位置するクリル諸島の大きな2島と小さな2島の4島の主権をめぐる両国間の領土紛争が今回の訪問で解決することはなさそうだ。島々は第2次世界大戦終結時からロシアに占領されているが、日本が主権を主張している。このため、ロシアと日本の間では平和条約が結ばれずにいる。

「ロシアが大きい2島を返し、それだけの領土を失うことは出来ない。それは喪失を意味するがロシアにそれは受け入れ難い。島々には戦略的な重要性がある。なぜなら、この2島には海峡があり、そこからロシアの潜水艦が太平洋へ哨戒活動に行けるからだ。そして、その潜水艦は米国の衛星から見ることが出来ない」と、アレクサンドル・ガブイエフ氏は分析する。3つ目の点は、島々に投資した資金を日本が補償する可能性が全くないことだ。日本側には小さい2島を取り戻して平和条約に署名する用意が出来ているが、大きな2島への野望を諦めることは出来ない。なぜなら、日本の世論がそれを認めないからだ。」



−参考−
クリルの引き渡しがロシアの安全を脅かしうる理由(ロシアNOW−阿修羅♪)



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(Visite de Poutine au Japon: Shinzo Abe souhaite un rapprochement sino-russe: RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20161215-visite-poutine-japon-shinzo-abe-souhaite-rapprochement-sino-russe


日本ロシアウラジミール・プーチン安倍晋三外交


プーチン氏の日本訪問:安倍晋三氏は中露のような歩み寄りを望む


記者 RFI


発表 2016年12月15日・更新 2016年12月15日 11:13




日本に到着したウラジミール・プーチン露大統領、2016年12月15日。
REUTERS/Koji Sasahara



2016年12月15日、ウラジミール・プーチン露大統領は日本に到着した。彼は特に安倍晋三・日本首相と会談する予定だ。今回の公式訪問の日程は主に経済の問題に費やされるが、クリル諸島の厄介な問題も提起されている。第2次世界大戦の終結以降、この点が日露関係を悪化させている。


報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル


安倍晋三氏は温泉の静けさの中でウラジミール・プーチン氏をもてなす(投稿者による和訳。温泉とは治療的効果を持つことで知られる湯の泉のことだ。硫黄の臭いや空に開かれた露天風呂の湯気の中でウラジミール・プーチン氏が温泉に浸かる満足感に身を任せ、日本降伏2週間後の1945年に赤軍によって占領された南クリル諸島4島のうちの2島を日本に返すことを、安倍晋三氏は期待している。

その代わり、日本はロシアに科学技術と極東開発のための資金を提供する。極東ロシアは中国商人たちの植民地になっている。プーチン氏はこうした中国の移民におののいている。1億人を上回る中国人がロシアとの国境に沿って生活している。安倍晋三氏は中国を脅威と感じており、中国とロシアの接近が同盟関係に変わることを恐れている。彼がロシアとの平和条約署名を望むのはそのためだ。

残念ながら、ウラジミール・プーチン氏に安堵の息を付いてもらうためにはこの温泉の首脳会談では十分でない。クリミアを併合しウクライナを中立国にした後で領土を譲ることをロシアの将軍たちは欲していない。安倍晋三氏がロシアとの和平を成し遂げるために保護者・米国の感情を害する用意のあることを、ウラジミール・プーチン氏は評価するだろう。



−参考−
日露首脳共同記者会見詳報(産経新聞−阿修羅♪)



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(ロシアNOW)
http://jp.rbth.com/politics/2016/12/16/660354


プーチン訪日は互いに一歩歩み寄りか


2016年12月17日 ナタリア・ススリナ、ロシアNOW


12月16日東京で、プーチン大統領訪日の全日程が終了した。この訪問を安倍首相は「歴史的事件」と位置付けている。


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タグ
プーチン訪日, 露日関係




ロシアのプーチン大統領(右)と日本の安倍首相が、柔道の総本山「講道館」を訪れ、歓談する。 AP通信


ロシア大統領の11年ぶりの日本訪問は、2時間遅れで始まった。この遅延を、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、「シリア問題」で大統領の日程がずれ込んだためと説明している。訪問の内容はさておき、その表面だけ見ても、この訪問は歴史的意義を有している――安倍首相が、自身のこじんまりとした故郷に、非公式な雰囲気で、外国の首脳を初めて迎えたという意味で。東京で開催された露日経済フォーラムでは、安倍首相は今年2016年を振り返りつつ、未来の世代はこの年を「露日関係が新たな軌道に乗った」年と位置付けるだろうと述べた。

幾人かの専門家は、訪問の成果は、「突破口を開いた」というにふさわしいものと考えている。訪日に際して、総額3000億円(約25億4000万ドル)の68にのぼる協定が調印された。そのなかには、共同投資プラットフォーム創設、三井物産による、ロシアの製薬会社「Rファルム」の株式10パーセントの買収、国際協力銀行(JBIC)による、ロシア資源大手ノバテクのヤマル半島での液化天然ガス(LNG)基地開発への2億ユーロ(約246億円)融資などがあった。


慎重な構えを克服


極東連邦大学・世界経済講座のタギル・フジヤトフ教授は、ロシアNOWに対し、訪問の成果は「突破口を開く」ものと述べた。

「訪問の成果は全体として(それが様々な形式で行われ、経済フォーラムも伴ったことを考えれば)、二国間関係にとっても、国際関係全体にとっても、『突破口』と言わずとも、極めて意義深いものだった」。こうフジヤトフ教授は述べた。

教授の考えでは、ロシアと日本は、互いへの慎重な構えを克服し、根本的に新しい水準の協力関係を構築し始めたという。「肝心な点は、どうやら露日双方が、周知の慎重さを乗り越えつつ、互いを戦略的に重要なパートナーとして捉え、根本的に新しい水準の協力関係を構築し始めることができたということだ――仮に露日双方がそうした表現をしていないとしても」

最も有望な協定の一つとして、専門家らは、共同投資プラットフォーム創設を挙げている。

「非常に有望な協定が数多く結ばれた。とくに共同投資プラットフォーム創設だ」と言うのは、テンプル大学のジェームズ・ブラウン准教授だ。

モスクワ国際関係大学東洋学講座主任のドミトリー・ストレリツォフ教授もまた、この協定は日本の投資家に対し保障のシステムを与え、露日の協力関係を「停滞状態」から抜け出させ得るとみる。

「日本の投資家は、ロシアに進出するにあたり、多くの面で困難を味わっている。とくに、投資家の権利保障が未整備で、投資環境が不安定であるためだ。だから、共同投資プラットフォーム創設も、露日経済協力の一定のはずみとなる」。ストレリツォフ教授はこう付け加えた。 しかしブラウン准教授によれば、プーチン訪日の成果はこのように高く評価されるものの、それはどちからといえば、日本にとってよりもロシアに有利だという。ロシア大統領は、ウクライナ危機発生以来初めて、G7の首都に迎えられた。

「全体として、これはロシアにとって、日本にとってもよりはるかにポジティブだ。 ロシア側は、ロシア大統領がウクライナ危機発生以来初めてG7の首都で歓迎されたことを喜んでいるだろう」。ブラウン准教授はこう説明する。ストレリツォフ教授も同様の意見だ。「この訪問はある程度、G7の反ロシア的雰囲気を弱めている」


「期待外れ」ではない


露日首脳の共同声明には、露日両国の南クリル諸島(北方四島)での共同経済活動に関する協議の過程で、別個の国際的約束を締結する可能性があると記されているほか、次のようにうたわれている。プーチン大統領と安倍首相は、長門と東京での会談の結果、「択捉島、国後島、色丹島及び歯舞諸島における日本とロシアによる共同経済活動に関する協議を開始することが、平和条約の締結に向けた重要な一歩になり得るということに関して、相互理解に達した」

だが、ブラウン准教授は、日本側の期待はもっと大きかったかもしれないと言う。「一方、日本は、領土問題ではそれ以上の成果が得られなかったことに失望するだろう。これこそが最優先事項だったから。両国は、南クリル諸島での共同経済活動について協議を始める合意が、最終決着に向けて事態を前進させることを期待するだろう。だが、このような共同経済活動を可能にするために相互に容認される法的枠組みが創出されるかどうかについては、不確実な点が多く残っている」。ブラウン准教授はこう言う。

とはいえ、今回の訪問で一気に領土問題が解決し平和条約締結に至るとは、ほとんど誰も期待していなかったのも事実だ。

「センセーションはなかったという人もいる。仮にそのセンセーションなるものを、直ちに平和条約を結び、南クリル諸島の問題を解決することであるというならば、果たしてそんなことをそもそも真面目に期待できただろうか?」。フジヤトフ教授はこう問いかける。

ストレリツォフ教授も、共同経済活動で両国は平和条約締結に近づき得ると考える。「これもまた、相互理解への一歩であり、日本との平和友好条約締結に向けて我々を近づけるものだ」

いずれにせよ、最初の一歩は踏み出された。そこでは、日本だけでなくロシアの政治的意志も、小さからぬ役割を演じている。

「接近のイニシアチブを示した安倍首相、そしてイニシアチブを評価し、一歩歩み寄ったプーチン大統領。その両国首脳を然るべく評価すべきだ。二人の政治的意志なくしては、二国間関係におけるこのような進歩はなかっただろうから」。フジヤトフ教授はこう結んだ。



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(チャイナネット)
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2016-12/17/content_39933839.htm


日本の「ロシアを丸め込んで、中国を包囲する」画策は必然的に失敗に終わる


発信時間: 2016-12-17 16:36:29 | チャイナネット


ロシアのプーチン大統領は15日から16日にかけて、招きを受けて日本を訪問する。日本の安倍晋三首相はこれを契機に日本とロシアの領土問題で壁を突破し、ロシアを丸め込んで、中国への包囲を強化することを望んでいる。だが、外交カードが限られ、日本は地縁政治による束縛から脱却できず、中国とロシア関係の基盤を揺るがすことは困難でもあり、思惑は期待外れになると予想される。

訪日前に、プーチン大統領はロシアと日本との間に領土紛争は存在しないが、日本が一方的に両国に領土問題が存在すると認識しているに過ぎない、と日本側に伝えていた。ロシア高官も双方は重点を商業貿易交流に置くことが望ましいと日本側に警告した。

安倍政権がロシアを丸め込むもう一つの意図は中国に対する包囲の強化だ。

しかし、ロシアにしても、東南アジア諸国にしても、中国と緊密な経済貿易関係を維持し、協力の空間が広がっている国ばかりだ。これらの国は外交と安全保障戦略において、自国の方針があり、日本が私欲を追求するための将棋の駒にはならない。

地縁政治の構図を見ると、プーチン大統領の訪日を招待しても、日ロ関係の深層の矛盾を解決することは難しい。領土問題以外にも、ロシアは日本の修正主義の歴史観、右翼化傾向、地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の導入計画などに強く警戒している。日本の力を借りて、極東地区の開発を加速することを望んでいても、ロシアが領土問題で妥協することは不可能であり、両国関係は実質的に壁を突破し難いと見るべきだ。

自己アピールを急ぐ安倍政権は、近年の外交分野で失点が増えている。自分の利益を図るために災いを人に押しつける外交構想では、日本が真の意味で隣国に信頼され難いことは確かだ。「ロシアを丸め込んで中国を包囲する」画策は片思いの愚かな妄想に過ぎない。


「新華網日本語版」2016年12月17日



−参考−
北方領土「進展なし」でもプーチン来日が成功だった理由(ダイヤモンド・オンライン)



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(投稿者より)

翻訳記事には誤りがあるかも知れません。ご容赦下さい。

今回の会談の成否についてはもっと大きな目で見たいです。制裁下のロシアはG7の一角と関係を修復し、巨額の経済支援を得ました。日本は国家の生存に必須のエネルギーを確保し、主力産業の延命に必要な投資先を得ました。どちらもウィンウィンです。

仏メディアの中露関係分析には違和感を持つ方がおられるかも知れません。プーチン氏が先日の一般教書演説で2国間関係に言及した国は中国・インド・日本・米国の4ヵ国。中国はその筆頭で、大統領は「今日の困難な環境において、ロシアと中国の包括的パートナーシップと戦略的協力が世界と地域の安定を確保する大きな要素の1つになっている」"In today's challenging environment, the comprehensive partnership and strategic cooperation between Russia and China have become one of the key factors in ensuring global and regional stability. "と述べています(勿論、原文はロシア語です)。中露同盟は既に盤石となっているかも知れません。

それでも、国境地帯の中国側の人口圧や中国人移民の存在はロシアにとって確かに脅威で、ロシアとしては少なくとも日本を使って中国を抑えたい考えがあるようです。

ロシアは島を返す条件としてそこに米軍基地を作らせないとの確約を望んでいたようですが、これには米国との調整が事前に必要です。あと一踏ん張りの努力が求められますが、経済協力の先行により信頼関係の構築を優先させるのは悪いことでないと思います。



 

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