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【ジュネーブ=原克彦】世界反ドーピング機関(WADA)は9日、ロシアのスポーツ選手の薬物使用問題に関する追加報告書を発表した。国を含む組織的なドーピングや隠蔽工作があったと改めて強調し、30以上の競技で2011年以降に計1千人を超える選手が関与していたと断定した。WADAとロシアの対立が再燃すれば、18年平昌冬季五輪や20年の東京五輪にも影響しかねない。
調査を担当したリチャード・マクラーレン氏はロンドンで記者会見し、組織的なドーピングが遅くとも11年には始まっており、14年のソチ冬季五輪の後も続いていたと指摘。「本来は陽性なのに陰性と報告されたテスト結果の証拠が500件以上ある」と語った。
WADAが今回まとめた報告書は140ページを超える。結論ではこれが最後の調査だとしつつ、「ロシアのドーピング問題を完全に描けたわけではない」と記した。スポーツ界の指導者らに報告書を建設的に活用するよう呼びかけた。厳しい制裁などは求めていない。
WADAの発表を受け、国際パラリンピック委員会は「報告書の内容は前例のないことで驚くばかりだ」との声明を公表した。AP通信によると、国際スキー連盟は国際オリンピック委員会(IOC)やWADAと連携し、厳格に対応する意向を表明した。
IOCのバッハ会長は8日まで開かれていた理事会の後の記者会見で、組織的な不正行為に関わったロシア人選手らを競技から永久追放すべきだとの考えを語っていた。IOCは9日の声明で、ソチ五輪で提出されたロシア選手の尿検体をすべて再分析するとした。
WADAは15年11月、ロシアが陸上競技で組織的なドーピングを行っていたと報告。後に調査対象を広げ、パラリンピック競技を含む30の競技で国家主導の薬物使用と隠蔽があったと認定した。リオデジャネイロ五輪とパラリンピックへの参加を認めないようIOCなどに求めたため、ロシアが強く反発し国際問題に発展した。
IOCは7月、ロシアのリオ五輪への参加の是非について、判断を各競技の国際連盟に委ねた。米欧はこうした対応が甘すぎると非難し、WADAや各国の反ドーピング機関が不満を表明していた。
英BBCによると、ロシアのスポーツ省は今回のWADAの報告に関し、「ドーピングを支援する国家的プログラムはない」と反発する声明を出した。ロシアのドーピング問題では同国と米欧の対立が目立つ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM09H97_Z01C16A2EA1000/?dg=1
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