http://www.asyura2.com/16/kokusai16/msg/518.html
Tweet |
仏共和党の大統領選候補を決める予備選の一回目が終わった後、プーチン大統領は、会見で、首位に立ったフィヨン氏を称える演説を行った。(予備選1回目投票前に行われたTV討論で、フィヨン氏は露との協力の必要性や制裁解除を訴えた)
フィヨン氏は予備選第一回目で敗れたサルコジ氏の大統領時代に首相を務めており、サルコジ氏とプーチン大統領の親密な関係をフィヨン氏も継承すると思われる。
来年4月(第1回目)から5月(決選)にかけて行われる仏大統領選は、オランド政権の不人気ぶりから、右派(フィヨン)−右派(ルペン)対決になると推測される。
国民戦線のマリーヌ・ルペンさんも親露的スタンスなので、どちらが勝ったとしても、ロシアとの協力関係を表立って推し進める政権が生まれることになるだろう。
ただ、米国オバマ政権にしろ仏オランド政権にしろ、表立ってはプーチン露批判を繰り返しているが、真意は反露ではない。
ウクライナ政府のデフォルトに伴う欧州銀行危機とロシアが取り返したいクリミア半島の交換“密約”を隠すための小芝居だからである。
次期米国大統領のトランプ氏も来春誕生する仏新大統領も、これまで“事情”ゆえに裏に隠れていた対露政策を表に出していくにすぎない。
プーチン大統領が“評価”した政治家が、米国そして仏の大統領に就くという“異様な”状況は何を意味しているのだろうか。(一つはリベラリズムの後退を示唆)
西側で憎まれっ子になっているプーチン大統領が世界のキングメーカーになるという摩訶不思議な世界になっている。
そういうプーチン大統領は、日露交渉を通じて、安倍首相の政権基盤をより強固なものにする“縁の下のキングメーカー”の役割を担うだろうか?
阿修羅では日露交渉の失敗をあれこれ言う投稿が多いが、安倍政権が日朝国交正常化よりも先に日露平和条約交渉に動いたということを考えると、安倍首相の“外交力”評価を高めるものが日露交渉を通じて出てくるとの予感がある。
===================================================================================================================
仏 野党の共和党 予備選挙でフィヨン元首相が勝利[NHK]
11月28日 10時09分
フランスでオランド大統領の支持率が低迷する中、来年春の大統領選挙で有力候補になると見られている中道右派の野党、共和党の候補者を決める予備選挙が行われ、フランソワ・フィヨン元首相が勝利しました。
フランスでは景気の低迷や相次ぐテロの影響で左派・社会党のオランド大統領の支持率が落ち込んでいて、来年4月の大統領選挙では、中道右派の最大野党、共和党の候補者が有力候補になると見られています。
27日、共和党の統一候補を決める予備選挙の決選投票が行われ、いずれも首相経験のあるフランソワ・フィヨン氏とアラン・ジュペ氏との間で争われた結果、フィヨン氏が66%余りを得票して勝利しました。フィヨン氏はパリ市内で勝利宣言を行い、「国を守りたいと願うすべての人に手を差しのべたい。フランスの価値を守り、多様な人々と分かち合いたい」と述べ、大統領選挙への決意を表明しました。
フィヨン氏は62歳、サルコジ前大統領の下で5年間、首相を務めました。法人税の引き下げなど企業への支援を通じて経済の再生を図る一方、同性婚のカップルの権利を制限するなど、保守的な公約を掲げていて、外交面ではロシアとの関係を重視するとしています。
大統領選挙では、与党・社会党の苦戦が予想される一方で、移民の受け入れやEU=ヨーロッパ連合に反発する極右・国民戦線のルペン党首が支持を伸ばし、共和党のフィヨン氏と激しい選挙戦を繰り広げるものと見られています。
フィヨン氏が勝利宣言
予備選挙で勝利したフィヨン氏は、27日夜、パリ市内で記者会見を開きました。
集まった支持者から大きな歓声で迎えられたフィヨン氏は「フランス国民は、これ以上、この国が低迷していくことに耐えられなかったのだと思う。私たちの政策がこの国を救う唯一のものだと確信している」と述べ、さまざまな分野での改革を訴えたことが勝利につながったという見方を示しました。そのうえで、「来年の大統領選挙を一緒に戦ってくれれば、必ず勝利をおさめ、改革を実現する」と述べ、来年春の大統領選挙に向け、さらなる支持を呼びかけました。
支持者の若い男性は「数週間前まであまり注目されていなかったフィヨン氏が、今、多くの支持を集めていることは、国民が変化を望んでいるというメッセージだと思う」と話していました。
また、支持者の70歳の男性は「フランスが置かれている状況は非常に悪く、フィヨン氏が公約に掲げる経済改革を進めてくれることを期待している」と話していました。
ジュペ氏 フィヨン氏支援を強調
予備選挙で敗北したアラン・ジュペ氏は、パリ市内で支持者を前に、「望んでいた結果には届かなかったが、感謝をもって選挙運動を終える」と述べ、大統領選挙ではフィヨン氏を全面的に支援していくことを強調しました。
ジュペ氏は、立候補を表明して以来、今月20日に始まった予備選挙の直前まで世論調査でトップを走っていただけに、支持者の間からは落胆する声が聞かれました。
このうち、若い女性は「ジュペ氏には左派の社会党支持者まで引きつける力がありました。最後の最後でこれほど大差をつけられて敗れたのはとても残念です」と話していました。
また、若い男性は「本当にがっかりしている。フィヨン氏が勝利したことで、大統領選挙では国民戦線のルペン氏との戦いが厳しくなるのではないか」と涙ながらに話し、保守色の強いフィヨン氏では大統領選挙で左派の支持が得にくくなり、極右政党のルペン党首と厳しい争いになることを懸念していました。
- 親ロシア派のフィヨン氏が予備選挙で勝利 寡黙な人々の心をつかむ あっしら 2016/11/29 01:37:48
(0)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。