http://www.asyura2.com/16/kokusai16/msg/432.html
Tweet |
政策も人事もなりふり構わずに…日本は冷静な対応が必要 世界が激震 トランプ大統領誕生
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194317
2016年11月21日 堀田佳男 ジャーナリスト 日刊ゲンダイ
「信頼」すると後で痛い目に(C)AP
当選してしまえば何でもアリ?
こう言っても過言ではない事態がトランプ次期大統領の周辺で起きている。政策でも人事でも、選挙前には考えられなかったことである。
まず政策面から。トランプはイスラム教徒の入国禁止を公約に掲げてきた。当選直後、ウェブサイトから同条項は削除された。メールでトランプ選対に問い合わせたが返事はない。複数の米メディアもトランプに釈明を求めているが、回答は得られていない。
また、選挙中から就任直後にオバマケア(米国版国民皆保険)を廃止すると宣言していた。だが全廃ではなく、重要な条項を残す方針に変更。しかも代替案は共和党内に準備されていない。政権発足後に廃止してしまうと、2000万人超といわれる市民は健康保険を失うことになる。
メキシコ国境の壁も、選挙中のような威勢のいい流れではなくなっている。同国境は3100キロ超あるが、地形的に壁を建設しなくとも不法移民にとって越境が困難な場所がある。トランプ陣営にアドバイスをしていた国境警備隊のブランドン・ジョッド氏はトランプ当選後、米メディアに対し「実際のところは約300キロの壁を造るだけで足りる」と真相を述べた。トランプは選挙中、過大な発言で有権者を煽っていたわけだ。
人事面では、安全保障分野や人種差別などで強硬派とされるポンペオ下院議員やセッションズ上院議員、大統領補佐官に就くフリン以外に、トランプは選挙中に罵り合ったテッド・クルーズや元大統領候補のミット・ロムニーにも面会。さらにニクソンやフォード時代の元国務長官であるヘンリー・キッシンジャーを呼び寄せさえした。「なりふり構わず」という言葉が適語なほど多くの人たちと会い、硬軟取り混ぜた人事になりそうである。
筆者は過去30年ほど米政権交代をつぶさに見てきた。実は当選後、公約を守らない大統領の方が多いくらいで、「当選後は白紙から」といったムードでさえある。その中で日本はトランプとどう付き合えばいいのか。
短気な気分屋で、思慮に欠ける人物であることに変わりはなく、一歩引きながら「こちらが操る」くらいのスタンスで冷静に付き合うべきだ。安倍首相のように「信頼できるリーダーだ」と最初から信じてしまうと、“火山”が爆発した時に慌てるだけになってしまう。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。