http://www.asyura2.com/16/kokusai16/msg/419.html
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(Opinion: Trump's Japan policy will not be in Tokyo's interest: DW English)
http://www.dw.com/en/opinion-trumps-japan-policy-will-not-be-in-tokyos-interest/a-36441090
アジア
意見:トランプ氏の日本政策は東京の利益と一致しない
日本の保守政権は米国との同盟を築くことにより中国の覇権への野心を封じ込めめようとしてきた。この計画はドナルド・トランプ次期大統領の就任後に変える必要があるかもしれないと、マーティン・フリッツは語る。
日本人は何でも最も小さな細部まで案を作り落とし込むことが非常に好きであり、それでいて万事抜かりがない。この意味で、ドナルド・トランプ氏の米大統領選出は日本の外交安保政策に起こり得る最悪の事態の1つとなった。
東京のエスタブリッシュメントたちにはこの米選挙結果への準備が全くなかった。トランプ氏は運動中、日米関係について確実であることの多くを槍玉に挙げた−それが米軍部隊のプレゼンスであっても、核の傘であってもだ。しかし、日本政府はヒラリー・クリントン氏が選ばれると見込んでこれに反応しなかった。
東京・霞ヶ関の官庁街の中央官僚たちは今やトランプ氏勝利というサプライズの後、トランプ氏の反日的な気質はただのレトリックだと自分たちを安心させようとしている。政府のアドバイザーたちは不安を和らげるために、政治的な必要性からトランプ氏は再び地に脚を付けるだろうと言っている。
マーティン・フリッツ
間違った思い込み?
トランプ氏の意図をこのように対立的に評価することは見当違いだと判るかも知れない。日本のエスタブリッシュメントたちはトランプ氏が数十年間、日本は米国の外交政策と米国市場へのフリーアクセスによる利益を得ているたかり屋だと鋭く批判してきたことを忘れるべきでない。実際、トランプ氏の視点には一部の真実が含まれている。日本の防衛予算はGDPの僅か1%で国際的に比較しても小さい。そして、トヨタは高級セダン・レクサスを日本から北米に輸出し続けている。
バラク・オバマ米大統領は自身の外交政策の焦点を太平洋に合わせた。これには、米国との軍事同盟が中国も主権を主張している日本の小さな諸島に適用されるとの日本への約束も含まれる。米国の立場を信じることにより、日本はこの無人の島々を中国の不法侵入から積極的に防衛し、一度ならずも軍事的激化という危険を冒してきた。
しかし、トランプ氏には東シナ海の日本のいくつかの玉石をめぐり米国の兵士たちを危険に晒すつもりがなく、オバマ氏の防衛するという約束を繰り返すこともなさそうだ。それでも、彼は中国とは貿易問題を率直に話し合いそうだ。これは、中国を作業台として使っている多くの日本企業の利益に反対の影響を与えるかも知れない。
中国に向き合う日本の新たな戦略
米国の支援を得てアジアにおける中国の覇権への野心を封じ込めるという安倍晋三・日本首相の戦略はその始めから思い上がったものだった。中国の経済と力はこれからも成長を続けるが、日本は人口動態上の理由からほぼ頂点に達したようだ。日中関係の未来は対立ではなく協力が基礎となるだろう。
日本は対立的な中国政策を放棄する必要があり、これは東京がトランプ氏の大統領在任中に避けることの出来ないステップとなるかも知れない。しかし、安倍氏はこれに全く相応しくない人物だ。霞ヶ関の官僚たちのように、彼はトランプ氏について幻想を抱き続けながら信頼について話すだろう。信頼は日本のビジネス関係にとって最も重要な要素かも知れないが、米国では違う。
安倍氏の対抗者であり次期首相となるかも知れない石破茂氏は、事態をこのように要約する。日本の国そのものがトランプ氏の挑戦を受けるだろう。日本政府は時が示すサインを見逃すことなく、米国にもたれかからずに政治的・軍事的に自分の脚で立てるようにしなければならない。
この話題の音声・動画
日本の安倍氏がトランプ・タワーを訪問する
発表 2016年11月18日
記者 Martin Fritz (wr)
関連テーマ アジア、中華人民共和国、日本、ドナルド・トランプ
キーワード アジア、日本、安倍晋三、ドナルド・トランプ、米国の選挙、東シナ海、米日貿易、中国、トランプ
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