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(11月12、Nスペから一部ピックアップ)
〔”トランプ大統領”の衝撃〜”アメリカ第一主義”世界はどうなる〕
大越「”アメリカ・ファースト”というトランプ次期大統領の主張。アメリカはトランプ氏を大統領に選んだことによって、今進路を内向きの方向へと大きく転換しようとしている。アメリカという世界の重しが失われるのではないかという予感に、国際社会はトランプ氏の打つ次の一手に息を飲んで見守っている。そして何よりアメリカ国民自身が分断され、今度の選挙結果を受け入れ切れずにいる。トランプ氏を次期大統領にまで押し上げた原動力、つまり現状に不満を持つ怒りのマグマの大きさを大手メディアの多くがその予測を誤った」
(中略)
イアン・ブレマー(国際政治学者)は、トランプ大統領の誕生は国際秩序を一変させる「歴史的な転換点」だと指摘する。
ブレマー「”アメリカによる平和”は2016年で終わった。アメリカはもはや世界をリードしません。トランプ氏は”アメリカ第一主義”だから、世界にリーダーシップを取る国はなくなる。アメリカの価値観も広めないでしょう。外交関係は利益しだいで結ばれるのです」
ブレマー氏が”アメリカ第一主義”で、もっとも利益を得るとしているのがロシアのプーチンである。トランプ氏はロシアとも共通の利益を見いだすべきだ、としておりプーチン大統領は歓迎の意向を表明している。
プーチン「ロシアはアメリカとの完全な関係修復を臨んでいるしその用意もある」
さらにブレマー氏は、今後各国のアメリカ離れの動きも加速するとしている。ドゥテルテ大統領のように中国とアメリカを天秤にかけるような国が増えるという。
ブレマー「ドゥテルテ大統領は”アメリカから離れる中国の方が良い取引が出来た”発言した。トランプ氏が政権についたらドゥテルテ大統領のような指導者がアジアだけでなく中東・ヨーロッパなど世界中に現れるでしょう。
トランプ氏にとっては相手がロシアでも中国でも日本でも得をすればよいのです。『うまく取引をして得をする』。それが”アメリカ第一主義”の正体だと思う」
大越「田中さん、アメリカの大統領選挙はいつも国を二分する闘いになるが、闘いが済めばこれまでノーサイドだったと思う。しかし今回はいままでにない分断の根深さというものを感じるがいかがか」
田中正良(ワシントン支局長)「そうですね、選挙の翌日から選ばれたばかりの大統領に対する抗議のデモが連日続くという異例の事態とになっている。抗議のデモはこの週末にも行われて、分かっているだけでも少なくとも全米50カ所に広がっている。…この動き今後も続きそうだ。激震は教育の現場にも広がっている(詳細略)」
大越「トランプ氏が当選を果たすと、打って変わって慎重な出だしという印象だが、実際に取材をしていてどうか」
田中「その通りだと思う。これまでのところ選挙戦の最中とは180度変わったと言っていいほどその言動は変化している。…まずは国内外の不安を払拭して融和を図ることを強く意識している様子が見て取れる。
大統領に選ばれてから初めてのメディアとのインタヴューでは、国内の融和を強調するとともに声高に撤廃を主張してきたオバマケア(医療保険制度)改革について、一部は存続させる考えを示し柔軟に対応していく姿勢も示した。
今後の政権運営でトランプ氏が、自ら掲げてきた政策を実行できなければ支持者の失望を招き、逆に強行すれば亀裂は一層深まるというジレンマも抱えている。…政権中枢の顔ぶれがトランプ氏の今後の出方を覗う上で焦点となっている」
〔政策ブレーンが語る日米同盟の行方〕
ジェフリー・ゴードン元海軍中佐(トランプ氏の安全保障政策アドバイザイー)にインタヴュー。
−「トランプ氏は日米同盟をどのようにかえたいのか?」
ゴードン「日本が負担を増やせば同盟そのものを変えようとは思っていない。”同盟国は我々を助けろ”と警告しているのだ。カネを支払う余裕はないのです」
−「トランプ氏は日本が負担を増やさなければ軍の撤退も示唆したが今も選択肢か?」
ゴードン「トランプ氏はビジネスマンとして長年不動産やホテルを扱ってきた。ネゴシエーターで『交渉術』という本も書いているほど。交渉していくなかで米軍の撤退もあり得る。タフネゴシエーターが大統領になるのだから、日本は真剣に考えるべきだ」
(以下、略)
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