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メキシコを襲う悪夢、トランプ大統領で経済どうなる トランプ移民政策で強硬姿勢貫けるか 複雑化する米中関係 
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投稿者 軽毛 日時 2016 年 11 月 10 日 17:08:34: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

メキシコを襲う悪夢、トランプ大統領で経済どうなる

ペソ暴落で政府は不安解消に躍起

メキシコの地元紙「El Diario」の一面には「トランプ・サプライズ」の文字が躍った(9日) PHOTO: JOSE LUIS GONZALEZ/REUTERS
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SANTIAGO PÉREZ AND JOSÉ DE CÓRDOBA
2016 年 11 月 10 日 16:17 JST
 【メキシコ市】米大統領選で不動産王ドナルド・トランプ氏が予想外の勝利を収めたことを受け、外国為替市場ではメキシコ通貨ペソが記録的な売りに押された。メキシコ政府は国民と外国人投資家に対し、同国の経済基盤が強固であると念を押すのに忙殺された。
 メキシコのミード財務公債相は9日朝の緊急記者会見で、「われわれは強い立場からこの事態に向き合っている」と述べ、インフレ率の低さや比較的健全な財政など同国のマクロ経済環境の安定性を強調した。
 ペニャニエト大統領は、メキシコと米国が世界的に競争力のある北米経済を維持することの利益を共有していると指摘。ルイスマシュー外相は両国の「戦略的パートナーシップ」は引き続き健在だと述べた。

メキシコのミード財務公債相(左)とメキシコ銀行(中央銀行)のカルステンス総裁(9日) PHOTO:EDGARD GARRIDO/REUTERS

 トランプ氏が選挙運動で頻繁にやり玉に挙げてきたメキシコと米国との国境の長さは約3200キロメートル。北米自由貿易協定(NAFTA)を破棄し、国境に壁を築くという同氏の公約が、メキシコ政府が過去25年間、米民主・共和両政権と共に成功に導いてきた2国間関係を台無しにしかねない。
 現地紙エル・エコノミスタは一面に「悪夢」という大見出しを掲載した。メキシコ市の大通りに面する売店で新聞の見出しを見つめていた大工のアロンソ・マルティネスさん(36)は「大騒ぎになるだろう」と話した。
トランプ氏は選挙期間中、民主党の主流派だけでなく自身の所属する共和党にも強く当たり、外交問題については歯に衣着せぬ発言が目立った(英語音声、英語字幕あり)Photo: Getty.
 メキシコ銀行(中央銀行)のカルステンス総裁によると、来週会合を開き、米国の選挙結果を受けて利上げすべきかどうか判断する。利上げをすれば自国通貨建てのメキシコ国債への売り圧力を回避できる可能性がある。
 統計局が9日発表したメキシコのインフレ率は10月に年率換算で中銀目標となる3%をやや上振れ、ペソ下落が物価に影響を与え始めているとの懸念が強まった。年率のインフレ率が中銀目標を上回るのは2015年4月以来のことで、来週の利上げが実現する可能性が高まっている。
米国とメキシコとの「深い絆」
米国の対メキシコ輸出入額の推移(単位は10億ドル、青は輸入、グレーは輸出を示す)

https://si.wsj.net/public/resources/images/WO-BC058A_MEXTR_16U_20161109151806.jpg

 米国にとって、メキシコは3番目に大きな貿易相手国だ。ペソはいつまで下げるのか、最終的にどこまで下げるのかという疑問への答え、そしてトランプ氏の勝利がメキシコに与える幅広い影響は、主に同氏が公約にのっとって行動するかどうかにかかっている。トランプ氏はメキシコに工場を移した米国企業を報復関税で罰すると述べたほか、メキシコ経済の成長エンジンとなってきたNAFTAの再交渉を公言している。
 メキシコ人実業家のアーマンド・サンタクルズさんは、NAFTA域内と南米で化学品流通に関する2件の取引が成立する可能性があったが、トランプ氏の勝利で棚上げされると述べた。
 メキシコ人の中にはトランプ氏が掲げる「反貿易」が口先だけの結果になるだろうと考える人もいる。メキシコ中銀のギレルモ・オルティス前総裁は「(世界企業番付)フォーチュン500に入っている企業の9割がメキシコに投資している。ビジネスマンとしてのトランプ氏がこうした企業に耳を傾けるのは確実だろう」と指摘した。
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メキシコ市で記者会見に臨むトランプ氏(左)とメキシコのペニャニエト大統領(8月31日) PHOTO:HENRY ROMERO/REUTERS
 トランプ氏の真意が明確になるまで、大統領就任前の数週間か数カ月間はペソ相場が荒れるだろう。ペソは取引量で世界10位の通貨で、新興国通貨の中では中国に次いで2番目に取引量が多い。このため、世界的なリスク回避志向が高まれば真っ先にペソが売られることがよくある。
 しかし、メキシコ政府の対応能力にも限界があるだろう。すでに中銀は今年に入ってから3回利上げしている。また、政府は2回にわたって予算を削減し、2017年にも歳出を一段と削る方針を示している。
 アナリストらによると、ペソの1日当たり平均取引額が1120億ドルと膨大なため、中銀が自国通貨防衛のために外貨準備からドルを切り崩そうとする可能性は低いという。
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トランプ氏、移民政策で強硬姿勢貫けるか
支持者は迅速な変化期待も議会承認が必要な政策も

トランプ氏は新大統領として公約通り移民政策で強硬姿勢を貫けるか。写真はカリフォルニア州キャレキシコのメキシコとの国境 PHOTO: MIKE BLAKE/REUTERS

By LAURA MECKLER
2016 年 11 月 10 日 15:23 JST

 【ワシントン】ドナルド・トランプ氏は不法移民への怒りを軸に大統領選を展開した。次期大統領に就任が決まり、移民取り締まり強化に向け自らの構想の多くを試し、実行するチャンスを得た。

 トランプ氏は不法移民の大量送還、イスラム教徒の一時入国禁止、移民希望者への「イデオロギーテスト」の実施、メキシコ国境に同国の費用負担で壁を建設することを要求した。また、オバマ大統領が大統領権限で進めた政策の撤回も約束しており、それには不法移民の子供に在留資格を与える措置も含まれる。

 しかし、トランプ氏の立場は必ずしも一貫していない。あるときは1100万人の不法移民全員を強制送還すると宣言し、またあるときにはオバマ政権の政策と同じく犯罪者だけを対象とすると述べている。

 とはいえ、選挙運動は移民取り締まり強化を軸にしており、その方針を支持した人たちはオバマ時代からの速やかな政策変更を期待している。

 合法・不法移民ともに抑制を提唱する米国移民改革連盟のアイラ・メルマン氏は「われわれはトランプ氏が選挙運動中の公約を果たすことを大いに期待している」とし、「彼が政策を加速し、もっと多くの移民を排除することを望む」と述べた。

米大統領選の結果と有権者の反応について、WSJのシェルビー・ホリデー記者がリポートする(英語音声、英語字幕あり)Photo: Getty Images
 トランプ氏は他にも強硬策を打ち出している。ビザ(査証)を持つ入国者が予定通り出国したことを確認するための追跡システムの導入や、電子認証システム「E-Verify」の拡大による非就労資格者の雇用防止などだ。

 構想の一部は自らの権限で実施できるが、議会承認が必要となるものもある。

 オバマ氏は大統領権限で送還対象となる移民の優先順位を設定したが、トランプ氏はそれを自由に撤回または修正できる。オバマ氏の指針では、強制送還の主な対象は最近の入国者と有罪判決を受けた長年の不法移民だった。その他の大半の移民は強制送還にほぼおびえることなく米国で暮らせるということだ。

 さらにオバマ氏は2012年、子供のころに親に米国に連れてこられた70万人超の若者の強制送還を免除する政策を大統領令で実施した。これについてトランプ氏は「大統領恩赦」だとし、撤回を約束した。

 トランプ氏はまた、米国の市民権や永住権がある子供を持つ不法移民の送還を免除する政策についても、撤回を表明している。2014年に発表されたDAPAは裁判で合憲性が争われ、最高裁が判断を下せなかったため、事実上とん挫している。

 トランプ氏のその他の移民取り締まり策は恐らく議会承認が必要となる。

 民主党は国境警備の厳格化や不法移民取り締まりの強化には前向きだが、あくまで一部不法移民の合法化を含む包括的政策の一環として実施する意向でいた。すでに入国済みの不法移民の合法化を盛り込まない法案であれば、上院少数派の民主党に阻止される可能性がある。

 トランプ氏の発言にもかかわらず、メキシコ当局者は両国の国境に壁を建てる費用は負担しないと述べている。したがって、トランプ氏は壁建設には議会の予算承認が必要になる。下院議長のポール・ライアン氏(共和党)は以前、そのための資金を認めるかと聞かれた際、次のように即答した。「われわれはその費用を支払うつもりはない」

 移民や難民に関する無党派の調査機関、移民政策センターのミシェル・ミッテルスタッド氏は、米国在住のメキシコ人が本国に送金する資金を流用するなどしてメキシコに費用を支払わせることができても、議会に予算を認めてもらわない限り、設計や契約プロセスを開始し、土地権を確保して着工するわけにはいかないと指摘する。「議会からの先行投資がなければ、壁建設に必要な資金を捻出するのに何年もかかる可能性がある」

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トランプ氏勝利で複雑化する米中関係、相互依存関係に変化も
北京のバーで米大統領選の行方を見守る人々  
By ALEX FRANGOS AND NATHANIEL TAPLIN
2016 年 11 月 10 日 16:48 JST

 米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が番狂わせの勝利を収めたことは、市場と世界経済にとって大きな転換を意味する。当然ながら中国の軌道も変わるだろう。

 トランプ氏は中国を選挙運動の要に据えた。中国は米国の雇用を奪い、不正競争を行い、人民元相場を低く抑えているなどと非難した。投資家は今後、トランプ氏が中国製品に高額の関税を課すという脅しを実行するかどうか見極めなくてはならない。

 少なくともトランプ氏の勝利によって、米中関係は衝突が起きやすくなり、不確実性が高まる恐れがある。ここ数年、両国間では緊張が高まったこともあったが、貿易、投資、観光、教育、娯楽に関しては、相互依存を強めていた。

 時価総額で米国最大の企業、アップルは中国でほぼ全ての製品を作っており、中国と米国で何万人もの社員を雇用している。中国はアップルにとって、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」やタブレット「iPad(アイパッド)」を販売する米国外で最大の市場でもある。一方、中国は航空機メーカーを育て上げることができず、中国人が乗る航空機は多くがボーイング製である。ハリウッドは新たな観客の獲得を、ますます中国に頼るようになっている。一方、中国はハリウッドを足掛かりに、映画製作のノウハウ取得や映画会社への投資、米国作品の配給契約の締結に乗り出している。

 米フォード・モーターと米ゼネラル・モーターズ(GM)は世界最大の自動車市場である中国を主な収益源としている。中国は自動車部品製造業界に多額の資金を投じて、部品を米国に輸出したり、ミシガン州の工場で現地生産したりしている。

 では、米国と中国の貿易戦争が起きたらどうなるだろうか。おそらく勝者は米国以外の企業で、その一部は中国企業になるだろう。航空機では欧州のエアバス・グループ、携帯電話では韓国のサムスン電子、重機ではコマツだ。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)と韓国の現代自動車は中国の自動車市場にアクセスする上で米企業よりも優位に立てるかもしれない。欧州の銀行は中国企業への融資で一歩先んじる可能性がある。

 中国にとって明らかな利点は、オバマ政権が推進してきた環太平洋経済連携協定(TPP)の発効が難しくなったことだ。中国はTPPに参加しておらず、この協定はアジアでの米国の経済的影響力を再び示すことが目的と見なされている。ここ数年、アジア地域への米国の関与に神経をとがらせているアジア諸国が中国に近づくことで、中国の経済成長はいくばくかの恩恵を受けるかもしれない。

 しかし中国の貿易が増加したとしても、世界のサプライチェーン、そして何より第2次世界大戦以降、米国の優位性が支えてきたアジアのもろい平和の両方にとって、トランプ氏勝利が世界とアジア地域に生み出した不確実性の方がはるかに重要だ。

 米ドル相場の下落や、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測の後退は、大量の資金流出に対処する中国政府の努力を手助けする要因となるだろう。人民元に対するドルの魅力が薄れれば、中国からの資金流出に歯止めがかかるはずだ。

 トランプ氏勝利を受けて起きた市場の大混乱で注目に値するのは、香港で取引されている人民元が対ドルで上昇し、円やユーロなどの避難通貨に加わったことだ。これは、アジアやその他の地域での経済的影響力を争っている中国に対し、自国が米国より優位な位置にあると思わせかねない重要なシグナルだ。

 トランプ大統領の誕生は企業と投資家の世界を変え、米中関係はその変化の中心となるだろう。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjB2ZXT3Z3QAhWET7wKHcECDJwQFggbMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB11842517604067003472604582427772434441422&usg=AFQjCNHJIhYfYhkU74604KeZKTvvOiecJQ&bvm=bv.138169073,d.dGo
 

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コメント
 
1. 2016年11月10日 23:21:29 : ueV7zzc02w : kMFPQloVCUs[1]
>メキシコを襲う悪夢、トランプ大統領で経済どうなる

まるで、民主の老いぼれ偽肛門の「原発が無くしたら江戸時代になってもいいのか」デタラメ恫喝とか、「原発無ければ電力不足で停電だー」とか原発マフィアどもがほざいてたセリフと瓜二つだなw 

そうそう「小沢政権にしたら日本はとんでもないことになる」なんて、売国勢力による小沢追い落としのための恫喝手口もあったなw

米国は軍産、ハゲタカが大統領の足引っ張り手籠めにする悪党国家だというのに大統領の実行力を買いかぶり過ぎよw メキシコに悪夢なんか来やしねーよw


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