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米メディア 捜査再開が大統領選最終盤の情勢に影響も
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161029/k10010749151000.html?utm_int=news_contents_news-main_003
10月29日 19時26分 NHK
アメリカ大統領選挙が10日後に迫る中、民主党のクリントン候補は支持率で共和党のトランプ候補をリードしていますが、アメリカのメディアは、クリントン氏のメール問題でFBI=連邦捜査局が捜査を再開することが、最終盤の情勢に影響を及ぼす可能性があると伝えています。
アメリカ大統領選挙は来月8日に投票が行われます。
各種の世論調査の支持率の平均値は、民主党のクリントン候補が47.3%、共和党のトランプ候補が42.1%で、クリントン氏が5.2ポイントリードしているほか、クリントン氏が優勢となっている州の選挙人の合計は252人で、当選に必要な過半数の270人に迫っています。
こうした中、FBIは28日、クリントン氏が国務長官在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で、「新たなメールの存在がわかった」として、捜査を再開することを明らかにしました。クリントン氏は急きょ記者会見し、訴追されることはないと訴えましたが、トランプ氏は「クリントン氏ほど腐敗している人は見たことがない。これは、ニクソン元大統領が辞任に追い込まれた『ウォーターゲート事件』を上回るものだ」などと演説し、攻勢を強めています。
クリントン氏は、オバマ大統領やミシェル夫人が遊説の応援に入るなど、優位に戦いを進めていますが、好感度は低いままです。
アメリカのメディアは、投票日が10日後に迫ったこの時期にFBIが捜査を再開することが、最終盤の情勢に影響を及ぼす、いわゆる「オクトーバー・サプライズ」になる可能性があると伝え、選挙戦の行方が注目されます。
「オクトーバー・サプライズ」とは
アメリカの大統領選挙では、投票が行われる11月の前の月にあたる10月に、勝敗に大きな影響を与えるような事態が起きることがあり、「オクトーバー・サプライズ」と呼ばれています。
過去には、ベトナム戦争さなかの1972年に、共和党の現職ニクソン大統領と民主党のマクガバン候補が争った選挙で、投票の12日前、北ベトナムとの交渉を行っていた当時のキッシンジャー大統領補佐官が会見し、「平和への道筋は立った」と発表しました。戦争が長引き、反戦運動が続く中でのこの発表で、ニクソン大統領への支持は勢いづき、勝利につながったと言われています。
また、2004年には、アメリカの同時多発テロ事件の首謀者、オサマ・ビンラディン容疑者がアメリカ国民に向けた声明を読み上げる映像が10月に公開され、みずからの関与を事実上認めたうえで、当時のブッシュ大統領を非難して、再び事件が繰り返される可能性があると警告しました。この結果、安全保障に対するアメリカの有権者の危機意識が高まり、ブッシュ大統領が支持を伸ばすことにつながり、再選を果たしたとされています。
前回、2012年に行われた、民主党の現職オバマ大統領と共和党のロムニー候補の選挙戦では、投票日まで1週間余りとなる中、アメリカ東部を中心にハリケーン「サンディ」による深刻な被害を受けました。
当時、ロムニー候補に押され気味だったオバマ大統領は、人命救助や被災者への支援物資の確保など、対策の陣頭指揮をとりました。この際、特に大きな被害を受けた東部ニュージャージー州では、共和党のクリスティ知事がオバマ大統領とともに被災地を訪問し、大統領に感謝するとともに、対応を高く評価しました。
選挙戦の最終盤で、それまでオバマ大統領に批判的だった野党・共和党の知事から指導力を評価されたことで、オバマ大統領の支持が高まることにつながり、再選の要因の1つになったとされています。
トランプ氏もスキャンダル相次ぐ
共和党のトランプ候補は、女性を蔑視するような発言でたびたび批判されてきましたが、今月に入ってからは、性的な嫌がらせを受けたとする女性の訴えが相次ぐなど、次々にスキャンダルが報じられています。
今月12日には、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズの電子版で、30年以上前に飛行機で、隣に座ったトランプ氏から胸などを触られたと訴える女性のインタビューが掲載されました。
その2日後には、ワシントン・ポストが、別の女性の証言として、20年以上前にニューヨークのナイトクラブで、トランプ氏がスカートの中に手を伸ばしたと報じました。
これと同じ日、9年前にトランプ氏が司会を務めていたテレビ番組に出演した女性が、仕事のあっせんを頼んだところ、性的な関係を迫られたと、涙ながらに記者会見で訴えました。
さらに、今月28日にも、19年前、当時のミス・ユタ州だった女性が、初対面のトランプ氏とあいさつした際にキスされたなどと会見で訴えました。
トランプ氏は、相次いで報じられる疑惑について否定していますが、共和党の内部からもトランプ氏の支持を撤回する動きが出るなど、批判が高まっています。
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