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ネバダ、ノースカロライナ、オハイオの3州では接戦が続いている
重要3州は接戦続く、わいせつ発言の影響軽微 米大統領選
http://www.cnn.co.jp/usa/35090684.html
2016.10.18 Tue posted at 11:41 JST
(CNN) 来月の米大統領選で勝敗のカギを握るとみられるネバダ、ノースカロライナ、オハイオの3州で、民主党候補ヒラリー・クリントン氏と共和党候補ドナルド・トランプ氏が依然として接戦を繰り広げていることが18日までに分かった。CNNと調査機関ORCによる最新の世論調査で明らかになった。
調査は3州で今月10〜15日、それぞれの州で1000人余りの成人を対象に実施された。トランプ氏によるひわいな発言の映像が公開され、同氏からわいせつ行為を受けたという女性たちが名乗りを上げ始めた時期に当たる。
問題の映像に関するニュースを何度も見聞きし、トランプ氏の女性観がそこに表れていると考える人が多かった。しかしオハイオ、ノースカロライナ両州では、CNNとORCが8月末と9月に実施した調査の結果と比べ、トランプ氏の支持率が下がるなどの影響はほとんどみられなかった。
対象者のうち本選で投票を予定している有権者をみると、ネバダではクリントン氏とトランプ氏の支持率が46%対44%と拮抗。ノースカロライナも48%対47%とほぼ互角の数字だった。オハイオではトランプ氏への支持が根強く、投票予定者の48%が同氏を支持すると答えた。クリントン氏と答えた人は44%だった。
ネバダ、ノースカロライナ両州ではオハイオに比べ、男女別にみた支持率の差が目立った。特にネバダでは、女性の間でクリントン氏が15ポイント、男性ではトランプ氏が10ポイントそれぞれリードしている。
オハイオの女性では両氏の支持率がほぼ並んだ。既婚女性でトランプ氏の支持率が高く、54%対40%とクリントン氏を大きく引き離しているのが目につく。ネバダ、ノースカロライナ両州の既婚女性では、クリントン氏の支持率がトランプ氏を上回った。
大卒の白人では3州ともクリントン氏が強く、ネバダでは49%対41%、ノースカロライナでは59%対37%の大差。オハイオでもクリントン氏が上回ったものの、48%対44%と小差にとどまった。
トランプ氏の最大の支持層とされる非大卒の白人では、3州とも圧倒的にトランプ氏が強く、クリントン氏との支持率の差はノースカロライナで48ポイント、オハイオで26ポイント、ネバダで25ポイントに上った。オハイオ州北部の工業地帯は伝統的に民主党の地盤とされてきたが、非大卒の白人住民が多く、今回の調査ではトランプ氏が20ポイントもリードしていることが分かった。
非白人層ではクリントン氏が圧倒的に強い。ノースカロライナに住む黒人は93%対4%、ネバダに住む中南米系の登録有権者は54%対33%の大差でクリントン氏を支持している。
投票日までに心変わりする可能性を尋ねた質問に対しては、ネバダでクリントン氏の支持者のうち7%、トランプ氏の支持者の14%が可能性はあると答えた。ノースカロライナの数字はそれぞれ6%と13%だったが、オハイオでは両氏ともそれぞれ12%の支持者が可能性ありと回答した。
さまざまな問題に対する候補者の意見と、候補者自身の個人的資質のどちらを重視するかという質問に対しては、3州とも前者と答えた人が多く、トランプ氏に有利な傾向がみられた。経済問題に取り組む手腕については3州ともトランプ氏に期待する声が多数を占め、移民対策と貿易についても、オハイオではトランプ氏に任せたいとの声がクリントン氏を大きく上回った。
クリントン氏は「大統領を務めるのに適した気質」で、有権者自身と「共通する価値観」を持つとの意見が多かった。ただし「正直で信頼できる候補」はどちらかという質問には、3州ともトランプ氏を挙げた人のほうが多く、「どちらも正直でない」との回答も目立った。
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