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トランプ氏、数十年にわたり州司法長官らへ寄付
司法長官が企業に対して行使できる権限は大きい
共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏(左)とフロリダ州司法長官のパム・ボンディ氏(3月、フロリダ州パームビーチ)
By MICHAEL ROTHFELD AND ALEXANDRA BERZON
2016 年 10 月 6 日 12:13 JST
米共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏は数十年も前から、自身の事業に影響する案件に関わっている州の司法長官に対し寄付を行ってきた。同氏の寄付の記録から明らかになった。
この問題が表面化したのは、トランプ氏が2013年にフロリダ州のパム・ボンディ司法長官に寄付を行っていたことが判明したためだ。当時ボンディ司法長官は、トランプ氏が創設した不動産スクール「トランプ大学」が訴えられていた詐欺事件への対応について検討していた。
トランプ氏が行った寄付の記録から、同氏の家族や仲間たちが特にニューヨーク州の司法長官に寄付していたことが分かった。1980年代のロバード・エイブラムス氏から現職のエリック・シュナイダーマン氏にいたるまでだ。こうした寄付は多くの場合、トランプ氏の企業に関する事案を州の司法当局が検討している際に行われていた。州の司法長官が州内の企業に対して行使できる権限は大きい。
トランプ氏は大統領選への出馬にあたり、特定の利益団体や、「八百長の」政治システムから独立したアウトサイダーとして自身を描いてみせた。同氏とその側近らは合法的な寄付を行ったからといって、対立候補のヒラリー・クリントン氏のような「キャリア政治家」と同じ分類にされることにはならないと主張する。
トランプ氏は自身の真意を公言してはばからなかった。2015年にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はトランプ氏に、2008年の大統領選の際にはクリントン氏に寄付していたことについて聞いた。その時トランプ氏は「ビジネスマンであり、非常に重要な人々への相当額の寄贈者であれば、献金をすれば、たいていのことはしてくれる」とし、「ビジネスマンとして、私にはそれが必要だ」と語った。
記録によると、トランプ氏は2001年から14年の間に合計で約14万ドル(約1450万円)を12人の現職の司法長官、または司法長官を目指していた人物に寄付した。中には寄付を返金した人もいる。2001年より前の寄付総額は不明。
トランプ氏は数週間前、内国歳入庁(IRS)に2500ドルの罰金を支払ったことを認めた。フロリダ州ボンディ司法長官の2014年の再選を支持する政治委員会へ寄付したことに対する罰金だ。寄付を行ったのがトランプ氏の慈善団体であったため、非営利組織の資金の使途としてIRSの規則に反するというのが理由だ。トランプ氏の不動産会社トランプ・オーガニゼーションで法務を担当するアラン・ガルテン氏は事務的なミスだと釈明した。
フロリダ州の司法当局は当時、トランプ氏が創設した不動産スクール「トランプ大学」を詐欺容疑でニューヨーク州の司法長官が起訴した件への対応について検討している最中だった。ボンディ司法長官の広報担当者によると、長官は結局、トランプ大学に対して行動を起こすことを断念したという。フロリダ州でトランプ大学に対して苦情を申し立てていたのは1人だけだったうえ、ニューヨーク州ですでに捜査を受けているというのがその理由だった。
トランプ氏の寄付の実績は数十年前に遡る。1985年にはニューヨーク州司法長官のエイブラムス氏と朝食を共にし、1万5000ドルの寄付を約束した。トランプ氏は当時、3つのアパート改築物件を抱えており、司法長官からの許可を必要としていた。政府の公正性に関するニューヨーク州委員会の1989年の報告書で明らかになった。
同委員会によると、トランプ氏のこの寄付は州法には抵触していない。同委員会は州内の選挙資金について広範に調査する組織だ。
エイブラムス氏は最近のインタビューで、同氏の方針について語った。それによると、寄付者は青い礼状を受け取っており、そこにはアパート改築の案件が決定待ちの状態にあるかどうかを選挙委員会対して知らせるよう寄付者に指示する文言が書かれてあったという。そうであれば寄付は返金の対象になる。
エイブラムス氏は「そのケースではトランプ氏の関係者からは何も知らされなかった」と話す。寄付は返金されていない。
この件に関する州委員会の報告書には、トランプ氏の寄付が「意図的ではないにせよ、当局者による好ましい対応が期待されているとの推論を成立させる」と記されている。
トランプ・オーガニゼーションのガルテン氏は、問題になる可能性をはらんだ寄付を寄付者自身が報告するとの期待は「旧態依然とした政治」だと表現した。「責任を寄付者に押しつけるのはばかげている」と述べ、寄付者が当局による判断を待っている状態なのかどうかを司法長官は分かっているはずだと付け加えた。
ドナルド・トランプ氏(左)とエリオット・スピッツァー氏(2005年) ENLARGE
ドナルド・トランプ氏(左)とエリオット・スピッツァー氏(2005年) PHOTO: JIMI CELESTE/PATRICK MCMULLAN/GETTY IMAGES
1999年から2007年までニューヨーク州の司法長官だったエリオット・スピッツァー氏は2度、トランプ氏からの寄付を返金したことがある。元側近の話と公的記録から分かった。
トランプ氏は1999年の選挙直後に1万ドルの小切手をスピッツァー氏に送った。寄付はその後返金された。司法長官の承認を待っている複数の案件をトランプ氏が抱えていたためだ。
2002年と03年にトランプ氏は計2万1000ドルをスピッツァー氏に寄付した。トランプ氏は当時、マンションの複数の購入予定者と、金額が6ケタにおよぶ頭金の返金を巡ってトラブルになっていた。このもめ事の裁定を担当していたのがニューヨーク州の司法当局だった。トランプ氏はこの裁判で後に勝利した。
スピッツァー氏は自身が関与する案件の関係者からの寄付は受け付けないという方針を持っており、そうである場合には寄付者に用紙の項目にチェックマークを入れるよう求めていた。同氏の資金集めを担当していたシンシア・ダリソン氏は、トランプ氏がマンションの頭金を巡る争議については知らなかったと言ったことを覚えている。トランプ氏と争っていたマンション購入予定者の弁護士は当時、トランプ氏からの寄付は利益相反にあたると主張。寄付は返金された。
スピッツァー氏からはコメントが得られなかったが、ダリソン氏によると以前のカクテルパーティー形式の資金集めでトランプ氏が手助けして集めた寄付金については返金していない。
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トランプ氏、ロシアのプーチン大統領への賞賛を撤回
[ヘンダーソン 5日 ロイター] - 米大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏は5日、ロシアのプーチン大統領との関係に自信が持てなくなったとして、プーチン大統領への賞賛を撤回した。トランプ氏は以前、プーチン大統領がオバマ米大統領よりも優れた指導者だと発言していた。
4日に行われた米大統領選の副大統領候補によるTV討論会で、共和党マイク・ペンス・インディアナ州知事が、プーチン氏を「狭量ないじめっ子」と呼び、シリア内戦での対応を批判したことなどを受けて、自身の発言を修正した。
ネバダ州での選挙集会でトランプ氏は、「(プーチン氏を)愛していないが、ひどく嫌ってもいない。どういう関係になるのか、そのうちわかる」とし、「良い関係を築けるかもしれないし、ひどい関係になるかもしれない。その中間かもしれない」と語った。
トランプ氏はまた、過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いにおいて、ロシアが貴重な同盟国になる可能性があるとの見方を示し、「ロシアと手を結び、ISIS(イスラム国)を倒すことができたら、私はそれでOKだ」と述べた。
民主党のヒラリー・クリントン候補は、プーチン氏に取り入りすぎだとトランプ氏を非難し、同氏のロシアビジネスを問題視しているが、副大統領候補の討論会では、民主党ティム・ケーン上院議員も同様の主張をペンス氏相手に繰り返した。
http://jp.reuters.com/article/usa-election-idJPKCN12606B
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2016 年 10 月 5 日 16:03 JST
米共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏がランニングメート(副大統領候補)のマイク・ペンス氏の半分くらい上手に自身の主張を伝えることができれば、ホワイトハウスに入る可能性はかなり高くなるだろう。これが4日に行われた副大統領候補のテレビ討論会を視聴した後のわれわれの結論だ。
インディアナ州知事のペンス氏は終始、民主党のオバマ大統領と同党大統領候補ヒラリー・クリントン氏による現状維持への批判から逸れなかった。それは先週行われた大統領候補の討論会でトランプ氏がやって見せるべきものだった。
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クリントン氏、支持率リードを保てるか?
陣営は波乱を警戒、慎重姿勢を崩さない
ペンシルベニア州幅フォードで支持者と写真におさまるクリントン氏
By COLLEEN MCCAIN NELSON
2016 年 10 月 6 日 09:50 JST
最近の米大統領選に関する世論調査では、民主党ヒラリー・クリントン候補の支持率が回復し、共和党ドナルド・トランプ候補を一貫してリードしている。両者による9月26日の第1回テレビ討論会でクリントン氏が優位に立ったのに対し、トランプ氏はいくつかミスを犯したことなどが背景にある。
しかし、現時点ではクリントン氏が優勢ではあるものの、今回の大統領選は異例の展開をたどってきただけに、このまま同氏がリードを維持できるかどうかはまだ分からない。
テレビ討論会後の各種世論調査では、全国レベルでも激戦州の調査でも、クリントン氏はトランプ氏との支持率の差を広げている。政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が集計する各種世論調査の全国平均支持率では、クリントン氏がトランプ氏を4ポイントほどリードしている。
州別で見ても、激戦州のペンシルベニア、フロリダ、コロラド、ノースカロライナ、ニューハンプシャー、バージニアの各州でクリントン氏は有利に戦いを進めており、支持率はトランプ氏を大きく上回っている。
ペンシルベニア州では、モンマス大学が4日発表した調査で10ポイント、フランクリン&マーシャル大学の調査で9ポイント、いずれもクリントン氏がリードしている。ノースカロライナ州でも、イーロン大学の調査では支持率はクリントン氏が44.5%、トランプ氏が39%となっている。
オクトーバーサプライズはあるのか
だがクリントン陣営は、今回の大統領選の波乱はまだ収まっていないとして慎重な姿勢を崩さない。3週間ほど前にも、クリントン氏が体調を崩したり失言をしたりしたため、支持率でトランプ氏に肉薄され、選挙結果は予測がつかなくなっていた。
クリントン陣営は、選挙情勢が再び変わり、今後数週間のうちに接戦になる可能性があると警戒している。陣営の広報担当者は先にツイッターで、「11月8日の投票日前に選挙戦は再び伯仲するだろう。そうなっても慌てないように」と、支持者に呼び掛けた。
投票日まであと5週間足らずとなったが、両候補が直接対決するテレビ討論会があと2回あり、またオクトーバーサプライズ(10月に選挙戦を左右する大きな出来事が発生すること)が起きるかもしれない。2012年の前回大統領選では、終盤に共和党ミット・ロムニー候補が民主党オバマ大統領に肉薄した。
民主党の世論調査専門家マーク・メルマン氏は、「現在のクリントン氏の優位は圧倒的なものではない」と指摘。「クリントン氏の支持率上昇は続くかもしれないが、将来何が起きるのかは予想がつかない」と述べる。
クリントン氏はそのことを念頭に置いているのか、激戦州の支持者に対し、トランプ氏に投票しようと思っている人たちを翻意させるよう盛んに呼び掛けている。4日にペンシルベニア州で遊説した際は「どうか手遅れにならないうちに動いてほしい。友達がトランプ氏に投票することのないようにしてほしい」と聴衆に訴えた。
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