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ロシア非常事態省が「モスクワのすべての市民を地下シェルターに避難させる用意ができた」と発表したこと。そして、大地震の前の上空の電子数の変化が地震予知に使われるかもしれないこと
・russian.rt.com
今日は、久しぶりにやや遠方に赴くため、あまり時間がなく、短い記事になってしまいますが、どうしても今日見まして気になった2つのニュースをご紹介しておきたいと思います。
ひとつは、冒頭のロシア・トゥディの記事ですが、おそらく、この報道が最初だと思うのですけれど、ここからロシア国内で一斉に報道されていました。
それは、モスクワの地下に「モスクワの全市民が避難できる地下シェルターが用意された」というニュースです。
このニュアンスからは「完成した」ということのようです。
大都市の市民全員を避難させることのできる地下シェルターなど聞いたことがないですので(東京のどこかひとつの大きな街を想像してみても、おそらく不可能な気がします)、何だかすごいなあと思うと同時に、
「そんなに何かが切迫しているのかよ」
というような気もしないでもない感じもしまして、ご紹介したいと思った次第です。
記事そのものはとても短いものです。
RT 2016/09/29
ロシア非常事態省は、モスクワ市民の避難のための地下シェルターを完全な状態で用意したと発表
・earth-chronicles.ru
ロシア非常事態省によると、緊急時の避難のためにモスクワの地下に設計されたシェルターが完全な状態で用意されたという。また、このシェルターはモスクワの市民全員を収容することができるとも述べている。
EMERCOM(ロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省)の長官補佐であるアンドレイ・ミスチェンコ(Andrei Mishchenko)氏は、ロシア RIA 通信社に対して以下のように説明した。
「モスクワの民間防衛を担う新しい手法の導入の結果として、モスクワの地下空間の建物の目録が完成しました。そして、これは、モスクワ市の住民の 100%を収容することができます」
非常事態省の担当者は、この対策はロシアの民間防衛を強化するために取られたと述べた。
現在、非常事態省は、管理システムと報告の近代化、そして、法的枠組みを形作り続けている。
また、公共訓練システムを改善し、民間防衛の分野での国際協力を強化するための作業も進行中だ。
ここまでです。
まあ・・・ロシアに関しては、例えば「第三次世界大戦の準備をしている」というようなたぐいの話は、この何年ものあいだ、世の中では常にいろいろなものが飛び交っていまして、ほとんどが憶測や陰謀論のような感じなんですが、比較的最近のアメリカの報道というか、娯楽メディア系のものでも、下のようなものは最近ずっと満ちあふれています。
・Kitbag
・popularmechanics.com
こういう見出しを日々見ていますと、第三次世界大戦という言葉が日常的に感じるようになってくるような最近のメディアではあるのですが、今回のロシア非常事態省の「モスクワの全市民を避難させる準備ができた」という発表を聞きますと、そういうことが起きるか起きないかはともかく、準備のほうはしているのだなあとは思います。
個人的な日常として考えましても、私の住んでいる場所は、アメリカ空軍所属の所沢通信基地と、航空自衛隊の入間基地の間のあたりという「軍事最前線」の場所でありまして、今も毎日毎時間ひっきりなしに軍用機が飛び回る戦争気分の高い場所でもあります。
そういう場所ですので、どう考えても、戦争になった場合、「攻撃される可能性がとても高い」場所でもあり、まあしかし、偶然こういうところに引っ越してきたのも何かの縁ということで、いろいろと見守るのも悪くないのかなとも思いますが。
最近は、世の中で起きることにはほとんど悲嘆しないですが、むしろ人の心の惨状に悲嘆することが多いです。
それはともかく、そんな第三次世界大戦気分がロシアで盛り上がる中、もうひとつのニュースです。
上空の電子数の変化を大地震の予測に使う試みが動き出す
震災の年の記事ですので、5年前のものですが、
・衝撃のデータ: 3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化
2011/05/20
という記事で、
「東北でマグニチュード9の地震があった前日までに、日本上空の赤ち線量と電離層の電子量が増大したことがデータ上で確かめられた」
ということがアメリカの研究によって確認されたことを記したことがあります。
この 2011年の記事では、この電離層の電子数の変化について、
というようなことを書いていましたが、今日(9月30日)、京都大学の研究者たちがその現象を、今後の地震の予測に適用する可能性について言及した論文についての報道がありました。
これまでと違うのは、今までは「マグニチュード8以上の地震でのみ観測されていた」ものでしたが、京都大学のチームは、マグニチュード7以上でも、これを感知したのでした。マグニチュード8以上の地震は極めて希なのに対して、マグニチュード7以上は日本では、それなりにある大地震ですので、通常の予測としても意味がありそうです。
上空の電子数の変化を地震の予測に使う研究の具体的な一歩が始まったようです。
震災前、上空の電離圏に異常
共同通信 2016/09/30
京大が検出、地震予測に道
東日本大震災やその前後にあったマグニチュード7.0以上の地震が発生する20分〜1時間ほど前に、上空300キロ付近の「電離圏」で電子の数が増える異常があったことが京都大の梅野健教授のチームの分析で判明し、米専門誌に30日発表した。
チームによると、マグニチュード8.0以上の地震で電離圏の電子数が増えていることは知られていた。チームの手法は従来法と違い地震後のデータとの比較が不要で、分析速度を上げられれば地震を予測できる可能性がある。
梅野教授は「現在はパソコンでの分析に時間がかかるが、将来は地震の警報システムに生かせるのでは」と話している。
ということで、この「大地震の前に上空の電子数が変化する」というとの認識が、さらに一般的になってきたようです。
しかし、「なぜ、地下で起きる現象の前に、300キロもの上空の状態に変化が起きるのか」ということについては、説明されていません。
これについて、私は何年ものあいだ「宇宙線」と思い込んでいるわけですが、しつこく書いても仕方ない感じもしまして、今は書かないことに決めていますが、震災前の記事、
・太陽活動と地震・噴火の活動に関しての2つの考え方
2011/02/17
というものなどで少しふれています。地震はおそらく「宇宙からのエネルギーの関与が伴う現象」であることには間違いないと思います。
地下から上空 300キロに対してエネルギーを加えるような力学は地球には存在しませんが、宇宙からは常に高エネルギーの宇宙線が地上に飛来していると考えると、さほど突飛な考えという気はしませんけれど、まあしかし、この主張はどうでもいいです。
上空大気の観測が具体的な大地震の予測につながる日が来るといいですね。
ロシア非常事態省が「モスクワのすべての市民を地下シェルターに避難させる用意ができた」と発表したこと。そして、大地震の前の上空の電子数の変化が地震予知に使われるかもしれないこと INDEEP
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