http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/429.html
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(China and Japan take a trip to Cuba: DW English)
http://www.dw.com/en/china-and-japan-take-a-trip-to-cuba/a-19568177
貿易
中国と日本がキューバを訪問する
今後数日間に、日本と中国の首相が貿易・投資について話し合うためにハバナを訪問する。この2国は、米国企業の立入がまだ許されていないこの市場に足場を得たいと願っている。
キューバが大人気だ。今週初めにイランのハサン・ロウハーニー大統領がハバナを訪問したが、その後で日本と中国の首相がこのカリブの島に来る予定だ−これはキューバにアジアの関心が高まっている表れだ。
木曜日夜(2016年9月22日)、安倍晋三・日本首相はハバナに上陸する予定だ。このカリブの島への日本首相による史上初の訪問は、1929年に樹立したこの2国間関係に新たな時代を開くものだ。最近では去年5月、岸田文雄外相が米国訪問の直後にキューバを訪問し、両国の親善が始まった。今年6月、今度はキューバのミゲル・ディアス=カネル副大統領が東京に来た。
求む、強力な経済パートナー
日本国内でも他の多くの国内と同様に、米国の新たなキューバ政策とラウル・カストロ大統領の経済開放政策により生まれたキューバ経済の新たな活力が、キューバへの関心に新たな火を点けた。それまで、関係は主に開発支援に重点が置かれていた。
親善の歩みは多くの人の見込みよりも遅い−米国による封鎖がいまなお効力を持ち、11月の米大統領選の結果も全く見えていない−が、日本のような強力なビジネスパートナーが、同盟国・ベネズエラからの石油供給削減の打撃を受け経済が混乱するキューバにタイミング良くやって来る。
安倍氏訪問の直前に、キューバと日本はキューバが持つ約15億ユーロ(16億7000万ドル)の債務再編に合意した。この合意はキューバによるパリクラブとの債務再編交渉の一部であり、日本に融資・投資の道を開くものだ。さらに、安倍氏は訪問の一部としてキューバに医療機器を供与すると、日本の日経新聞が報じた。これは公式には開発援助という位置付けだが、今後これにより医療技術の輸出受注に期待が高まる。また、キューバ人医師養成の核なる施設が作られ、そこでは日本の技術による訓練が行われる。観光やインフラ事業と並んで、日本企業は治療観光の分野に特に関心を持ちそうだ。
『可能性を秘めた市場』
安倍氏の訪問は、この島でビジネスをしたいと考えている日本企業に新たな門戸を開くかも知れない。7月、三菱グループはハバナに事務所を開いた。「私たちはいくつかのインフラ事業を築くビジネス機会を見出すことを試みている…新たな貿易の機会もだ」と三菱の世界戦略担当執行役員がロイター通信社に語った。2年前に外国の投資家に優遇税制などの恩恵を与えるためにハバナの直ぐ外側のマリエルに設定された経済特別区は、米国とパナマ運河の間にあるカリブ海の中ほどという戦略的な位置にあるので興味深い。
先日会談を行った際のキューバと日本の外相
「物流の観点から、カリブ市場は大きな成長の可能性を秘めている」と、高田氏は語った。
この小規模な外交攻勢にも係わらず、日本とキューバの関係の良好さはキューバと中国の関係に遠く及ばない。キューバにとって中国はベネズエラに次ぐ第2位の貿易パートナーで、第1位には引き離されているがいくつかの点でキューバの経済改革のモデルだ。イデオロギーでも両国は近い。
中国からの友人
安倍氏に続いて、李克強・中国首相が更に数日後にキューバに来る見込みだ。この訪問は確定したものだが、正確な日程がまだ入手できていない。2014年7月の習近平・中国主席の訪問の際、30件ほどの協定が結ばれて「関係が新たな高みに達した」。これらの協定には、医療・バイオ技術・教育・農業・再生エネルギー・エネルギー・観光が含まれる。キューバのインターネット環境の展開は中国の技術を用いて実現された。また2015年12月より、北京とハバナの間に直航便が開設されている。
去年、この2国間の貿易は16億ドル近くに達した−2014年と比較して50%を上回る増加だ。しかし、キューバと中国の合弁事業は数件しかなく、また、中国の直接投資は観光分野を主体として推計4億1000万ユーロと、増加の傾向にあるものの推移は比較的低調だ。
中国は主に借款でキューバを支援している。2月、2件の信用枠が合意された−これにより、キューバは米を収穫するための中国製トラクターや、旅客輸送のための鉄道車両240両が購入できた。さらに、キューバ第2の都市サンティアーゴ・デ・クーバの貨物港は中国の資金−総額1億ドルを上回ると言われている−により拡張が進んでいる。
経済協定と協力協定は今回もハバナでの李克強氏との対話の鍵になりそうだ。日本のように中国も、米国の封鎖が解除され米企業がキューバ市場に戻る前にキューバでの立場を強めたいと考えている。
発表 2016年9月22日
記者 Andreas Knobloch (Havana) / sgb
関連テーマ キューバ、中華人民共和国、日本
キーワード 日本、中国、キューバ、経済、貿易、通商禁止
China und Japan zieht es nach Kuba (DW Deutsche) [独文元記事]
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(Japan's Shinzo Abe meets Fidel Castro, discusses North Korea: DW English)
http://www.dw.com/en/japans-shinzo-abe-meets-fidel-castro-discusses-north-korea/a-19569562
米州
日本の安倍晋三氏がフィデル・カストロ氏に会い、北朝鮮について話し合う
日本首相はキューバの指導者フィデル・カストロ氏と稀な会談を行い、北朝鮮による最近のミサイル実験に対して強力な対応を呼びかけた。安倍氏はこの共産主義国を訪問した初の日本の指導者だ。
日本は近隣国・北朝鮮の核の野心への反対に支持を得ようとして、安倍晋三首相がハバナを訪問し、中国と並んで北朝鮮の数少ない外交的な盟友の1人と会っている。
木曜日、「首相は国際社会が結束して厳格に対応する必要があると指摘した」と、安倍氏がフィデル・カストロ氏と70分間の会談を終えた後で日本の川村泰久・外務報道官が記者たちに語った。
一連の核・ミサイル実験によって、北朝鮮はいまや弾道ミサイルに弾頭を搭載可能だと主張している−これが北朝鮮と日本の不安の原因となっている。
テレビに公開された公式声明では、両指導者は「世界に及ぼす複雑さや危険、また、核兵器の廃絶や平和の維持に向けた取り組みを強化する必要性を話し合った」と述べられた。
カストロ氏は2003年に広島を訪問しているが、同氏は安倍氏に北朝鮮に係わる問題は対話を通して平和的に解決する必要があると語った。
安倍晋三氏−ここではキューバのラウル・カストロ大統領と一緒だ−は新たな投資機会を探している
貿易は上向きだ
また、安倍氏はキューバのラウル・カストロ大統領と会談した。同氏は兄・フィデル氏が病気になってから政府を統率している。安倍氏とラウル氏は日本とキューバの2国間の通商関係深化のために可能な方法について話し合った。
安倍氏はキューバ政府を代弁する「グランマ」紙に、企業にもっと親切な経済を作るとの同政府の決定を受けて貿易の拡大を望むと語った。
「私は今回のキューバ訪問が両国間の友好関係に新たな1ページを開く機会になることを切に願っている」と、安倍氏は記者たちに語った。「日本企業が信頼できるパートナーとして、社会経済モデルを更新しつつあるキューバに重要な貢献を果たすものと、私は固く信じている」と、彼は付け加えた。
日本とキューバは長い関係の歴史を持っている。日本はキューバからコーヒー・タバコ・海産物を輸入し、その代わりに機械類を輸出している。両国はまた、日本が対キューバ債権の一部を放棄して、6億0600万ドル(5億4100万ユーロ)の債務返済を残す協定に署名した。この金額の約30%はこの島で日本企業が活動するための投資基金に積み立てられる予定だと、日本政府は語った。
2年前に米国との関係正常化を始めて以来、キューバにはこのところ数ヵ国の西側指導者が訪問している。カストロ氏のキューバとの60年近い冷え切った関係を経て、今年3月にバラク・オバマ米大統領がハバナを訪問した。
この話題の音声・動画
オバマ氏とカストロ氏、キューバで歴史的な対話を行う [英語]
[Obama, Castro hold historic Cuba talks]
mg/msh (AP, Reuters)
発表 2016年9月23日
関連テーマ キューバ、北朝鮮、日本
キーワード フィデル・カストロ、キューバ、安倍晋三、日本、北朝鮮
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