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ロシア下院議会選挙 与党「統一ロシア」が圧勝[NHK]
9月19日 17時59分
ロシアで18日、行われた下院議会選挙は、プーチン政権を支える与党「統一ロシア」が、選挙前の議席を大幅に上回り、憲法の改正が可能な3分の2以上の議席を獲得する見通しとなり、圧勝しました。プーチン大統領は、再来年3月の大統領選挙に向け、政権人事など態勢づくりを本格化するものと見られます。
ロシアの中央選挙管理委員会によりますと、18日投票が行われた下院選挙の比例代表の得票率は、開票率93%で、与党「統一ロシア」が54.3%、「共産党」が13.5%、「自由民主党」が13.2%、「公正ロシア」が6.2%となっています。また、小選挙区では、9割で「統一ロシア」の候補者がほかの政党の候補者をリードしています。
この結果、「統一ロシア」は、450議席のうち、選挙前の238議席を大幅に上回り、憲法の改正が可能な3分の2以上の340議席前後を獲得する見通しとなり、圧勝しました。
投票が締め切られたあと、プーチン大統領は「統一ロシアは勝利した」と述べ、「統一ロシア」を率いるメドベージェフ首相も「ロシアの幸福のために働くことができる」と述べて、勝利宣言を行いました。
「統一ロシア」にとっては、ウクライナ情勢をめぐる欧米の制裁や原油安で経済の低迷が続くなか、逆風ともいえる選挙でしたが、暫定の投票率は47.8%で、前回・5年前よりも12ポイント余り下がり、組織票を固めた与党に有利に働いたものと見られます。
今回の結果を受けてプーチン大統領は、再来年3月の大統領選挙に向け、政権人事など態勢づくりを本格化するものと見られます。
圧勝した背景
与党「統一ロシア」が圧勝した背景には、高い支持率を維持するプーチン大統領とのつながりを前面に打ち出した選挙戦が奏功したことに加え、投票率の低さなどが有利に働いたことがあると見られます。
このうち「投票率」は、今回は、暫定値で47.8%で、前回・5年前を12ポイント余り下回りました。
「統一ロシア」は、公務員を支持母体とし、固い組織票を持つことから投票率の低下が有利に働いたものと見られます。
その投票率の低下を招いた原因の1つは、野党支持者たちの間で選挙をボイコットする動きが広がったことだと見られています。
前回の下院選挙で、与党の得票率が水増しされるなどの不正疑惑が明らかになったり、政権による野党勢力への締めつけが厳しくなったりしたことがボイコットの理由です。
モスクワの選挙管理委員会によりますと、浮動票が多いモスクワの暫定の投票率は、35%ほどで前回よりも30ポイントほど落ち込んでいて、野党支持者たちが投票に行かなかったことがうかがえ、与党にとっては有利となりました。
また、13年ぶりに小選挙区が導入され、選挙制度が変更されたことも、高い知名度が生かせる「統一ロシア」にとっては、追い風となりました。
さらに「統一ロシア」は、ウクライナからのクリミア半島の併合のあと、80%以上と絶大な支持率を維持するプーチン大統領とのつながりを前面に打ち出した選挙戦を展開し、こうした戦略が奏功したことも、圧勝の要因と見られています。
- プーチン「与党圧勝は欧米の制裁への反発」:圧勝の理由はともかく、プーチン版“KGB”創設の動きも あっしら 2016/9/20 12:20:11
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