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フィリピン大統領のスピーチの内容の真偽を確かめるため、タガログ語のわかる人を雇いました
We Hired A Native Tagalog Speaker: Here’s What The Filipino Prez REALLY Said
9月5日【www.liberalamerica.org】
2016年5月、フィリピンの国民1,600万人が新しい大統領に投票をしました。彼の名前はロドリゴ・ドゥテルテ。よくいる洗練された話し方をする、上品な大統領ではありません。
実際のところ、彼には「ドゥテルテ・ハリー(ダーティー・ハリーのもじりでしょうか)」や「東のトランプ」などと数多くのあだ名がつけられています。それはさておき、この口の悪い大統領はフィリピン人に「クリーンな政府」を実現することを公約し、そのために彼が大統領に選出されたのです。
(「私たち政府内部の人間の何がいけないって、そりゃ、私たちは話すことはたくさんあるけど、行動は遅く、実際の活動が少なすぎることです」
画像 https://davaocinto.wordpress.com/2015/05/21/davao-city-mayor-rodrigo-duterte-set-to-announce-2016-presidential-bid/)
大統領職に就いて3か月も経たないうちに、彼は公約の「変化」の点で業績をあげ、人々を感心させました。しかし彼が国のために良いことをしているからと言っても、メディアが言うような彼の口の悪さや率直さ、単刀直入さといった事実を否定することはできません。
ドゥテルテ大統領はよく悪態をつきます。実業家、レポーター、誘拐犯、そして9か月前には何と、法王を罵っていました。フィリピン人として私たちはすでに、彼はよく悪態をつくという事実を受け入れています。
彼は公の場でも口汚いことを言いますが、私たちにとってそれは大事なことではありません。私たちが国として、品がなくお育ちが悪いと見られたいからなどではありません。ただ彼の発言が文脈を無視して解釈されているからだと言うことを知っているからです。
大統領がローマ法王を罵ったとメディアが喧騒していたことがありました。他の国は容易に決めつけ、ほとんどの海外メディアはドゥテルテ大統領が法王を「putangina」、あるいはson of a bitchと呼んだと報道していました。
ドゥテルテ大統領はその件については、長い間、謝罪しています。しかしフィリピンに住んでいなくてメディアの情報を追っているのであれば、何か文脈を無視した解釈を与えられたら簡単に信じるでしょう。あれだけ口の汚い大統領ですから、驚きもしないでしょうね。
実際のところ、今日またニュースがありました。今回はオバマ大統領に対し「son of a bitch(売春婦の息子)」と発言したということです。
私は英語とタガログ語のネイティブで、スピーチの完全版を見ることができる立場にあったので、動画の完全版を観ました。
何ということでしょう。私の疑惑は正しかったのです。上の動画から一部が編集されていますが、ドゥテルテ大統領が「putangina」と発言したのはオバマ大統領に対するものではなく、ドゥテルテ大統領に「質問や発言を投げかけただけ」のレポーターに向けられたものだったのです。
そうです。「サノバビッチ(売春婦の息子という意味のスラング英語)」という言葉はオバマに対するものではなかったのです。
この件の背景を振り返ってみましょう。
9月5日、ドゥテルテ大統領はASEAN首脳会合に出席するためにラオスに出発する直前、フィリピン全国に向けて5分間のスピーチを行いました。私はこのスピーチ全文を書き下し、この記事の最後に動画を貼り付けました。みなさんに話の全容をご確認いただけるようにです。
スピーチの後、ドゥテルテ大統領は聴衆に質問や説明の必要なことがないか尋ねました。
「何か質問はありませんか?スピーチに関するものであれば、説明のために少しならお答えできますが。ただしあまり政治的なとは避けてください。話が離れすぎますから」
大統領があまり議論からかけ離れないようにと警告していたにもかかわらず、一人のレポーターが大統領に質問をしました。
「大統領、 裁判なしで処刑をすることに関して懸念がなされていますが。外国の指導者の前で、この問題について何かお話しできることはありませんか?」
この質問に対し、大統領は答えました。「私が誰に申し入れるべきかって?誰がそんな質問をするのですか?伺ってもよろしいでしょうか?」
聴衆の一人が「オバマ大統領などです」と答えました。そこからすべてが始まったのです。大統領の回答は次の通りです。
「皆さんもご存じの通り、フィリピンは属国ではありません。フィリピンがアメリカ合衆国の植民地であった時代ははるか昔です。
しかし、まるでフィリピンがオバマ大統領やアメリカの言いなりでもあるかのように見上げるようなコラムニストが大勢います」
大統領が返したこの回答は聴衆に向けたもので、聴衆の一人がオバマの名前を持ち出したため、大統領が例としてオバマ氏の名前を出したことは明白です。
私はドゥテルテ大統領のファンではありませんが、タガログ語を理解する人がこの回答を聞けば大統領がオバマ氏の名誉を傷つけようとしているわけではなく、フィリピンの人たちを元気づけようとしているだけだとわかるでしょう。大統領はこう締めくくっています。
「私はフィリピンの人々にしか、答えません」
ここから汚いやり方が始まるところです。国民を心づけようとした大統領が無意識にした発言が、大統領にとって不都合になるように使われているのです。
ここで再びフィリピン人から見れば、フィリピンは他のいかなる国に対しても絶対に屈従するべきではない、と大統領が言おうとしただけで、オバマ大統領は名前を出されただけで彼に反対するものではないことがわかります。
「Wala akong pakelam sakanya(彼のことは気にしていません)。彼とは誰のことですか?私は誰からも恩義を受けていませんから」
この後、大統領は続け、コラムニストに対応しました。
「『彼が会うまで待とうではないか』とヘッドラインに書きそうなコラムニストがいます。彼とは誰でしょう?私は主権国の大統領であり、フィリピンが植民地でなくなってから長年が経過しています。私のマスターはフィリピンの人々以外に誰もいません」
次の発言は、メディアはこれをオバマ氏に向けたものだと騒いでいますが、テーマに関係のない質問を大統領に投げかけた無礼なレポーターに向けられたものです。
「敬意を見せなさい。質問や発言を投げかけるだけのようなことは慎みなさい。Putangina (son of a bitch)、今度のフォーラムであなたのことを罵りますよ」
【フィリピン語講座】
Puta = Whore/Bitch
Ina = Mom
Putangina = Son of a Bitch / Son of a Whore
Mo = You
「Putangina」という言葉だけは、クソ(Shit)やクズ(Crap)といった表現です。この言葉の後にMoと続いた場合に「You are a son of a bitch」となり、相手に対して攻撃的な表現になります。
スピーチについて詳しくは下の完全版の動画や、その正確な書き出し文でご確認いただけます。
(スピーチの英文はこちらの記事後半から)
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【コメント】
麻薬撲滅の過激な政策について聞き、とんでもない人だという印象を受けましたが、その後彼の発言を動画などで見ていて、かなり興味深い人物だと注目し始めました。
その矢先、9月2日にはフィリピンの同大統領の出身地ダバオで爆発「テロ」がありました。彼も事件当時はその町にいたそうです。
フィリピン・ダバオの爆発で14人死亡、ドゥテルテ大統領「テロだ。無法状態、他の場所でも起こる」(日本語)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/02/davao_n_11842616.html
そして9月6日付のニュースがこちら。
「生きたまま食べてやる」フィリピンのドゥテルテ大統領がISISの支部に対する報復を宣言する
‘I will eat you alive’: Philippines leader Duterte vows revenge on ISIS affiliate
https://www.rt.com/news/358451-philippines-duterte-isis-threat/
ある専門家は、ドゥテルテ大統領はオバマを侮蔑しようとしたのではなく、あのどこか失礼な言葉で自分の国を外部からの影響から守ろうとしたのではないかと考えています。
アフリカ統一金貨の創設等を訴えたガダフィーにしろ、用済みのフセインにしろ、国家というくくりでない、世界支配の実態を自国民に教育しているアサド大統領(この人は健在ですが…)にしろ、反米や西側支配層に都合の悪い為政者らは、まず西側似非メディアででっちあげて世界市民を洗脳してから抹殺でんな。 しかも為政者のみならず米国が第二次世界対戦後にわかっているだけで600万人以上の第三世界の人々を殺戮しまくってきたのをあなたは知っていますか?
その記事
CIA創立40年で、600万人以上の人々を殺戮、そして湾岸戦争以降も殺戮をやめないアメリカにすがる、朝敵、安倍政権
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