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米大統領選、最新世論調査ほぼ互角 僅差でトランプ氏リード
2016.09.07 Wed posted at 10:26 JST
最新の世論調査で、両候補の支持率はほぼ互角との結果が出た
ワシントン(CNN) 米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏と共和党候補のドナルド・トランプ氏はほぼ互角の争いを展開していることが、CNNと調査機関ORCによる最新の世論調査で7日までに明らかになった。11月の本選で投票を予定している有権者の支持率は、トランプ氏が2ポイントの差でわずかにリードしている。
投票予定の有権者のうち、トランプ氏を支持すると答えた人は45%で、クリントン氏の43%をわずかながら上回った。リバタリアン党のゲーリー・ジョンソン氏は7%、緑の党のジル・ステイン氏は2%にとどまっている。
クリントン、トランプ両氏はこのところ抜きつ抜かれつの争いを続けてきたが、クリントン氏がリードする場面のほうが多かった。CNNとORCが8月初めに実施した前回の調査では、民主党全国大会で勢いをつけたクリントン氏が登録有権者からの支持率で8ポイントのリードを記録していた。
それから1カ月の間にクリントン氏の勢いは失われたものの、本選で同氏が勝つと予想する人の割合は59%と依然高く、トランプ氏の34%を大幅に上回っている。
支持率の傾向は回答者の党派や性別、年齢、人種、学歴によってはっきりと分かれた。
まず民主党支持者の92%がクリントン氏、共和党支持者の90%がトランプ氏をそれぞれ支持すると答えた。無党派層ではトランプ氏に投票すると答えた人が49%と、クリントン氏の29%を大きく上回った。
女性からの支持は53%対38%でクリントン氏が優勢。中でも独身女性の支持率は73%に達しているが、既婚女性では36%にとどまった。男性は54%対32%でトランプ氏を支持している。
45歳未満の若年層では、クリントン氏が54%対29%と大幅にリード。45歳以上では逆にトランプ氏が54%対39%でリードしている。
白人有権者の間では55%対34%でトランプ氏が優勢。非大卒の白人ではトランプ氏が68%対24%と、クリントン氏をさらに引き離す。一方、非白人では71%対18%の大差でクリントン氏が支持されている。
クリントン氏は6日、遊説先へ向かう機内でこの結果について問われ、「世論調査には結果の良しあしにかかわらず関心がない」と答えた。
調査では、有権者が今回の選挙戦に対し、依然として冷めた見方を示していることも分かった。大統領選に「非常に大きな熱意」または「大きな熱意」を抱いていると答えた人は46%。2012年大統領選を控えた同じ時期の57%、08年の60%、さらに04年の64%を大きく下回っている。
特にクリントン氏を支持するグループでは、今回の大統領選にこれまでほどの熱意が持てないとする回答が55%を占めた。一方トランプ氏の支持者では、従来より大きな熱意を示す回答が56%に上った。
投票を予定しているグループでトランプ氏優勢の結果が出た理由は、ここにあるとも考えられる。登録有権者全体でみた場合の支持率は、クリントン氏がトランプ氏を3ポイント上回っている。
政策分野別にみると、経済とテロ対策ではトランプ氏、外交ではクリントン氏が強く、移民をめぐっては意見が真っ二つに割れた。
大統領としての資質では、「正直で信頼できる候補はどちらか」という質問に、トランプ氏の支持者のうち94%が同氏と答えた。これに対してクリントン氏の支持者で同氏を選んだ人は70%にとどまり、11%が「トランプ氏のほうが信頼できる」、17%は「どちらも信頼できない」と答えた。
調査は今月1〜4日、米国の成人1001人を対象に実施された。このうち登録有権者は886人、投票を予定している有権者は786人だった。
http://www.cnn.co.jp/usa/35088645.html
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