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イラク国防相が罷免 対IS軍事作戦への影響懸念
8月26日 7時06分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160826/k10010654591000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_008
過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦を指揮してきたイラクのオベイディ国防相が、議会での不信任案の可決によって罷免され、ISに対する軍事作戦に影響しないか懸念も出ています。
イラクのオベイディ国防相は、汚職疑惑に関する議会での答弁で議長や議員を名指しして、武器の購入で圧力をかけてきたと発言したことが問題視され、議会で25日、不信任案が採決されました。その結果、不信任案は賛成多数で可決され、オベイディ国防相は罷免されました。オベイディ氏は採決のあと、インターネット上に「私は汚職に対して全力で戦ったが、汚職の首謀者のほうが強かったようだ」と記し、不信任案を可決した議会を批判しました。
イラク軍は、アメリカ軍などとISが支配するイラク第2の都市モスルの奪還に向けた作戦の準備を進めていますが、国防相の罷免が作戦に影響しないか懸念も出ています。
一方、国際テロ組織アルカイダの指導者ザワヒリ容疑者は25日、ビデオで声明を出し、イラクのイスラム教スンニ派に対し、団結してイラク政府やアメリカなどへの長期的なゲリラ戦に備えるよう呼びかけました。ザワヒリ容疑者は、同じスンニ派主体のISのやり方が、スンニ派への攻撃の口実にされているとISも批判していて、ISがイラクやシリアで徐々に劣勢に立たされるなか、アルカイダのもと結集するよう呼びかける狙いがあるとみられます。
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