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件名:パラリンピック ロシア除外が示す意志
日時:20160814
媒体:信濃毎日新聞
出所:http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160814/KT160812ETI090015000.php
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パラリンピック ロシア除外が示す意志
国際パラリンピック委員会(IPC)が、禁止薬物の使用を国家ぐるみで隠蔽(いんぺい)する不正が明るみに出たロシアのパラリンピック委員会を資格停止処分にした。来月のリオデジャネイロ大会から同国選手団を全面的に締め出す厳しい判断である。
国際オリンピック委員会(IOC)は、リオ五輪へのロシア選手の参加の可否を各競技の国際連盟に委ね、責任放棄だと批判を浴びた。IPCの決定は対照的だ。
パラリンピック競技にも及んでいるドーピングの根絶に向け、強い意志を示した。「スポーツ界の健全性を守り、公平に競い合う場を選手に保証する」との姿勢を支持したい。
パラリンピックは近年、競技水準が向上し、注目度も高い。それに伴って国威発揚の場にもなってきた。また、成績が競技環境や選手の利益に結びつき、薬物の誘惑が増したと指摘されている。
世界反ドーピング機関(WADA)の先月の報告書は、ロシアの不正がパラリンピック競技でも行われてきたことを明らかにした。2012年以降、陽性の35検体が陰性と虚偽報告されたという。
IPCの対応は早かった。WADAの公表直後から、ロシア・パラリンピック委の資格停止に向けた手続きを始めている。
クレーブン会長は「個人の正義の問題ではなく、国家主導のシステムの問題だ」と指摘。それが改まらない以上、ロシアの選手が個人の資格で出場することも認めない考えを示している。
ただ、不正に関わっていない選手にも連帯責任を課すことには疑問がある。選手の権利は尊重されるべきだ。潔白を証明できれば、何らかの形で参加できる道を検討してほしい。
不正はスポーツ省が主導して行われていた。治安機関の連邦保安局(FSB)も関わった手口は悪質で、腐敗の根は深い。
ロシアはIPCの決定に「何の根拠もない」と反発しているが、組織的な関与を否定する主張こそが根拠を欠く。スポーツの価値をおとしめた責任の重さに向き合わなければならない。
ドーピングがはびこれば、スポーツへの信頼は決定的に損なわれる。スポーツ界全体が、深刻な不正を決して許容しない姿勢を示すことが欠かせない。
IPCの決定は、IOCの腰が引けた姿勢を際立たせた。競技の公正さとそれに支えられる五輪の価値をどう守るか。IOCの意志と決断があらためて問われる。
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//memo
やられたらやり返すというのが、修羅の道。
すでに、雌雄は決したというのか。
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