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フファンが戸惑う女子体操の新技名
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英グラスゴーでの体操世界選手権に出場したマリーサ・ディック(2015年10月) PHOTO:MATTHIAS SCHRADER/ASSOCIATED PRESS
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BEN COHEN
2016 年 8 月 8 日 15:02 JST 更新
【リオデジャネイロ】五輪で金も銀も銅も得られなかった体操選手が得られるかもしれない報奨がある。体操の歴史で初めての新技を成功させた選手は、その技に自分の名前をつけてもらえるのだ。
例えば昨年、足を交差させて開脚座の姿勢で平均台に飛び乗る技が国際体操連盟に認定された。だが、この技は、本人がインスタグラムの動画でそう呼んでいたせいもあって、体操界では既に考案者の姓で知られていた。
トリニダード・トバゴ代表(カナダ生まれ)のマリーサ・ディックは昨年の世界選手権で「ザ・ディック」(訳注:ディック=dick=は男性器の俗語)を披露した。この大会では平均台の成績こそ74位だったが、自身の名前が体操の公式規則集に残るという栄誉にあずかることになった。
ディックは先週、新技の名前が「体操の世界で永遠に生きる」と話している。ただ今回リオ五輪にも出場したが、7日の予選は突破できなかった。
マリーサ・ディックの新技「ザ・ディック」
この技で唯一の問題は、挑戦する体操選手がほとんどいないことだ。ファンが恥ずかしがる技は珍しい。礼儀正しい人たちとの会話では、舌がもつれそうな「ザ・ザモロドチコワ」のほうがまだ口に出しやすい。ディックの体操人生で最も誇らしいはずの瞬間が、人々を困惑させている。
新技に関するあらゆるジョークを聞いたというディックは、自身の名前のおかげで「皆にとってすごくわかりやすくなった」と話す。「何しろビーム(訳注:平均台、お尻の意味もあり)の上の技だし、開脚して乗っかるわけだから」と話している。
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