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ワシントン(CNN) 米大統領選に向けた民主党全国大会の直後に実施された世論調査で、同党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏からリードを奪い返したことが2日までに分かった。
CNNと調査機関ORCが実施した最新の調査によると、クリントン氏とトランプ氏の支持率は52%対43%で、クリントン氏が優位に立っている。党大会前の調査に比べ、同氏の支持率は7ポイント上昇した。
両氏にリバタリアン党のゲーリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事、緑の党のジル・ステイン氏を加えた4人の支持率調査でもクリントン氏が45%と、トランプ氏の37%を上回った。ジョンソン氏の支持率は9%、ステイン氏は5%だった。
民主党大会に先立って開かれた共和党全国大会の直後の調査では、1対1でも4候補の比較でも、トランプ氏の支持率がクリントン氏を上回っていた。
共和、民主両党の全国大会前に比べると、クリントン氏の政策が米国を正しい方向へ導くだろうと答えた人は43%から48%に増加。一方、トランプ氏について同様の見方を示す人の割合はほぼ横ばいだった。
クリントン氏に投票すると答えた人に、同氏自身への支持を表明するためか、それともトランプ氏に反対の立場を示すためかと尋ねた質問に対しては、58%が前者だと回答した。5月初めの時点でクリントン氏支持のためと答えた人は48%にとどまっていた。
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登録済み有権者のうち、本選でクリントン氏を支持する意志をすでに固めたという人は44%。トランプ氏支持を固めている人は36%だった。
トランプ陣営は共和党大会で、クリントン氏を不正直な人物と批判した。クリントン氏を「正直で信頼できる」人物と評価する人はこの前後で34%から30%に減っていたが、民主党大会を経て34%に回復した。一方、トランプ氏を同様に評価する人も35%を占めている。
クリントン氏はこのほかに「一般の国民が暮らしの中で直面する問題を把握している」(50%)、「国民を結束させることができる」(48%)などの評価でも伸びを示し、いずれもトランプ氏を上回った。
民主党大会の報道を見たり読んだりした結果、クリントン氏に投票する可能性が高まったと答えた人は、登録済み有権者の49%を占めた。逆に可能性が低くなったと感じている人は39%だった。
クリントン氏の指名受諾演説を「素晴らしかった」または「良かった」と判定した人は44%と、歴代の民主党候補に比べて低めの数字にとどまった。2008年大統領選に向けたオバマ大統領の受諾演説については、64%がこの判定を下していた。
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クリントン氏の演説への評価には男女差がみられ、「素晴らしかった」「良かった」の回答は女性の50%を占めたのに対し、男性では37%にとどまった。
また民主党支持者のうち本選までに同党が結束するだろうと感じている人は84%と、両党大会前の75%から上昇した。
クリントン氏のライバル、バーニー・サンダース上院議員を支持していた層の中で、クリントン氏に投票すると答えた人は5ポイント増の69%。ステイン氏が13%、ジョンソン氏が10%で、トランプ氏支持に回る人は8ポイント減の3%だった。
共和党が結束するだろうという回答は66%と、共和党大会直後の73%から減少した。
世論調査は先月の29〜31日、全米から無作為に選んだ成人1003人を対象に電話で実施された。このうち登録済みの有権者は894人だった。
http://www.cnn.co.jp/usa/35086819.html?tag=top;mainStory
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