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核合意とアメリカの敵対に関する最高指導者の見解[イランラジオ日本語]
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、アメリカのイランに対する態度は、常に、敵対的で頑なさを伴ったものだとし、「アメリカは、核合意の問題においても、取り決めの重要な部分を履行していない」と強調しました。
キャラミー解説員
ハーメネイー師は、14日火曜夕方、イランの三権の長、及び、体制責任者と会談し、イランのイスラム共和制の存在に対するアメリカの敵対と核合意について、重要な発言を行いました。
ハーメネイー師は、核合意について、「アメリカは、核合意における取り決めの重要な部分を履行しなかったが、イランは事前にすべきことを済ませ、濃縮度20%のウランの製造を停止し、フォルド核施設とアラーク重水炉を閉鎖した」と語りました。また、核合意を破るとしたアメリカ大統領選挙の候補者の脅迫について、「もしこの脅迫が実現されれば、イランは核合意を燃やすだろう」と警告しました。
核合意は1月に実施の段階に入り、協議に参加した双方は、核合意で定められた取り決めの代わりに、相互に様々な措置を講じることになりました。核合意には、長所と短所が存在し、短所の方が長所よりも目立ちます。最高指導者の言葉を借りれば、核合意に曖昧な点が多いことが、相手側がこの合意を悪用するきっかけになっているとしています。
イランは、濃縮度20%のウランの製造の停止、遠心分離機の数の削減、アラーク重水炉の改築といった条件をのむ代わりに、制裁が完全に解除され、外国との貿易や金融取引が過去の状況に戻されることになりました。イランは自らの取り決めを履行しており、言い換えれば、約束を守ってきました。しかし、相手側、特にアメリカは、約束を守っていません。相手側は制裁を完全に解除すべきでした。しかしそれを守らず、制裁の一部を解除しましたが、実際は制裁は解除されていません。
イランと外国の銀行の取り引き上の問題は残っています。アメリカ政府は、イランとの銀行取引に障害はないと発言していますが、実際は、銀行に、イランと取り引きを行う勇気を持たせないような態度を取っています。タンカーの保険の問題も解決しておらず、他国にある資金や石油収入も、イランに完全に支払われたわけではありません。
アメリカの敵対や約束破りは、核合意に限られません。この敵対は、常に、イランの力を失わせようとするためのものです。アメリカは、イランとの敵対を隠しません。なぜなら、その本質は変わっておらず、イランとの敵対において、民主党にも共和党にも違いはないからです。
ハーメネイー師は、アメリカの明らかな敵対に注目し、イランはアメリカに譲歩し、問題を解決できるとする一部の見方は、空想であり、誤っているとしました。アメリカが問題にしているのは、イランのイスラム共和制の存在であり、それは協議や外交によって解決できる問題ではありません。なぜなら、ハーメネイー師によれば、イスラムによる独立と力は、覇権主義者にとって容認できないものだからです。
イランは、イスラムの思想的、実践的な基盤に基づき、理不尽な政策や覇権主義に反対しており、多くの圧力を受けているにも拘わらず、その力と影響力は日々、地域や世界で高まっており、覇権主義大国が力ずくで奪おうとする利益を問題に直面させています。アメリカを筆頭にした覇権主義体制のイランに対する敵対の継続に注目すると、防衛力、経済力、科学技術力の拡大は、敵の陰謀を退けるための力の要素と見なされるのです。
http://parstoday.com/ja/news/iran-i10516
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