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中国軍艦、日米印訓練で情報収集か 鹿児島沖で領海侵入[日経新聞]
2016/6/16 0:07
中国海軍の情報収集艦が15日、鹿児島県沖の領海に侵入した。中国軍艦の領海侵入は12年ぶりで、日米印3カ国が実施している共同訓練の情報収集や妨害が目的とみられる。中国は領海侵入について「航行の自由」だと主張、南シナ海の人工島の「領海」に米国がイージス艦を派遣した「航行の自由」作戦を意識し、政治的なアピールを狙ったとの見方も出ている。
午前3時30分ごろ、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1隻が口永良部島の西方の領海に侵入、午前5時ごろ屋久島の南方から領海を出た。海上自衛隊の哨戒機P3Cが領海侵入する前から「このままでは日本の領海に入る」と警告したが、侵入をやめなかった。
日米印は17日まで九州から沖縄東方の海域で、対潜水艦や防空の戦闘訓練をしている。領海侵入した中国情報収集艦はインド艦を追尾していたもようだ。中国艦船は訓練参加中の米空母ジョン・C・ステニスも追尾し、15日に報道陣に公開した空母からは十数キロメートル先に情報収集艦とみられる艦船を確認。米軍幹部は「南シナ海から追いかけてきている」と語った。
情報収集艦は艦船などの電波を傍受できる。鹿児島沖なら沖縄東方海域は傍受範囲。政府関係者は「情報が漏れるようなら、一部の訓練を見合わせるかもしれない」と訓練の妨害につながる行為だとの認識を示す。
領海侵入について中国国防省は15日「中国軍艦の通過は国連海洋法条約が規定する航行の自由の原則に符合する」との談話を発表した。国際法が定める無害通航の範囲内だとの主張だ。南シナ海問題で「航行の自由」を主張する米軍を逆手に取ったといえる。
南シナ海問題では、フィリピンが中国を訴えた仲裁裁判の判決が近く出る。中国軍に詳しい関係者は「軍が東シナ海の主権を強める動きは、軍事衝突に至るリスクを避ける形で今後も続く」と見ている。
中国軍艦の領海侵入は2004年11月に沖縄県の先島諸島周辺を航行した潜水艦以来。このときは潜水したまま航行する行動が無害通航に当たらないと判断し、自衛隊が武器を使用できる海上警備行動を命令した。
今回は発令していない。「蛇行や停泊もなく直進していた。客観的な証拠が不十分なまま海上警備行動は出せない」(防衛省幹部)。発令できないギリギリの行動を中国が取ったとの分析がある。
中国が挑発を続ける可能性があるため、政府は今回の領海侵入が無害通航に該当しない可能性があるとして分析する。同様の行為を繰り返せば、海上警備行動の発令があり得るとの姿勢を示してけん制する構えだ。
▼無害通航 軍艦を含め、全ての国の船舶が沿岸国に事前通告せずに領海を航行できる権利。国連海洋法条約は通航が「継続的かつ迅速」で「沿岸国の平和、秩序や安全を害しない限り無害」と規定。無害でない事例には「沿岸国の防衛や安全を害する情報収集行為」「沿岸国の防衛、安全に影響を与えるのを目的にした宣伝行為」などを挙げている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS15H41_V10C16A6EA1000/?dg=1
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