http://www.asyura2.com/16/kokusai14/msg/173.html
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「米国 ゴリラの囲いに転落した男児を「あやした」ゴリラが射殺される:男児に走り寄り抱き上げたのに麻酔銃ではなく」
http://www.asyura2.com/16/kokusai13/msg/914.html
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転落男児の親に刑事責任なし=動物園ゴリラ射殺―米検察
時事通信 6月7日(火)5時39分配信
【ニューヨーク時事】米オハイオ州シンシナティの動物園で5月、ゴリラ舎の柵を乗り越えて中に落ちた3歳の男児を守るため、動物園がゴリラを射殺したことについて、州検察は6日、同伴していた母親の刑事責任を問わないと発表した。
「保護者責任を果たさないからゴリラが殺された」と親を非難する声が上がっていた。検察によれば、母親は当時、男児を含む4人の子どもを連れていた。「数秒間目を離した隙に男児が駆け出した」といい、刑事責任はないと判断された。ネット上では「母親を撃て」と脅迫が書き込まれるなどしていた。
最終更新:6月7日(火)9時49分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160607-00000010-jij-n_ame
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射殺されたゴリラ、よくある行動だったと専門家
ナショナル ジオグラフィック日本版 6月2日(木)11時40分配信
動物園によるゴリラの射殺は正しい判断だったのか
米シンシナティ動物園で飼育されていたゴリラのハランベが5月28日、男の子を引きずり回し、動物園スタッフの手によって射殺された事件で、動物の専門家は、ハランベの行動には特に凶暴性があったわけではないと説明している。
「群がった人々に反応して攻撃的になってしまったのか、単なる遊びだったのか、判断するのは難しい」と、米アトランタ動物園の元園長で、飼育動物の心理状態に詳しいテリー・メープル氏は言う。「けれども、男の子へ対してそれほど手荒に接していたとは思いません」
むしろ、ハランベの行動はおとなのオスのゴリラが自分の子どもと遊ぶ時に見せる行動とよく似ているという。
「正直言って、あの動画のハランベはごく普通に見えました。つまり、普通のゴリラの行動だということです。オスのゴリラは時々、赤ちゃんゴリラの足首や手をつかんで走り回ったりします」
「難しいながらも正しい判断」
たとえそうだとしても、ハランベを射殺したシンシナティ動物園は、難しいながらも最終的には正しい決断をしたと、メープル氏は考えている。
ところが、動物愛護活動家たちはこれに激しく抗議している。ニシローランドゴリラは近絶滅種(Critically Endangered)に指定されている。野生の個体は9万5000頭にも満たず、その数は過去20〜25年間で少なくとも60%減少している。食用や野生動物取引を目的とした商業狩猟に加え、エボラ出血熱の流行で、1980年代以降、その数は急激に減少した。動物園で飼育されているゴリラの数は、約765頭である。
ハランベの行動に隠された動機よりも動物園にとって最優先だったのは、当然のことながら子どもの命だったのだと、メープル氏は言う。
「決断を下したスタッフにとってはひどくつらいことだったと思います。けれども、どこの動物園でも同じことをしたでしょう。どれほど複雑で難しい状況だったかを、世間は理解する必要があると思います」
米エモリー大学の霊長類学者フランス・デ・ワール氏も同意して、ハランベは男の子を守るようなそぶりも見せていたが、動物園は射殺する以外に選択肢はなかったと語る。
「考えれば考えるほど、また状況が明らかになればなるほど、他に選択肢はなかったのだと思えてきます」と、デ・ワ―ル氏はメールでのインタビューに答えた。「様子をうかがう余裕などありません。ゴリラの力は非常に強い。ハランベの心中は分かりかねますが、たとえ男の子へ対して好意的に接していたとしても、死なせてしまう恐れはあったでしょう」
麻酔銃で眠らせようにも、囲いの外からでは遠すぎてダート銃が届かない場合もあり、高い危険を伴う。上手く命中したとしても、麻酔薬は完全に効き目が現れるまでに数分かかり、ハランベを興奮させて、子どもにけがをさせたり死なせてしまう確率も高くなる。また、安全用の堀に落ちておぼれる恐れもある。
メープル氏は、今回の悲劇的な事故によって、動物園関係者、とりわけシンシナティ動物園は深い悲しみに暮れていると強調した。「ゴリラに関わる人々は、愛情を持って彼らに接しています。人間が死んだのと変わりはありません」
文=Michael Greshko/訳=ルーバー荒井ハンナ
最終更新:6月2日(木)11時40分
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160602-00010003-nknatiogeo-n_ame
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ゴリラ射殺は氷山の一角、世界で相次ぐ動物園事故、問われる安全管理
ナショナル ジオグラフィック日本版 6月2日(木)7時20分配信
事故が起きれば動物も人も不幸に
5月28日、米国のシンシナティ動物園で、囲いに転落した子どもを救出するため、17歳のニシローランドゴリラ、ハランベが射殺された。この事故は、動物と同じく人間の安全についても、世界の動物園に厳しい警告をつきつけた。
ハランベは亡くなってしまったが、現在、ゴリラの命はとても重い。ニシローランドゴリラは近絶滅種に指定されており、野生での生息数は17万5000頭に満たない。世界の動物園では765頭前後のゴリラが飼育されており、そのうち360頭ほどが飼育下繁殖プログラムの対象となっている。
非営利動物愛護団体ボーンフリーUSAが管理するデータによると、1990年以降、米国内にある動物園水族館協会の認可動物園で、逃走したり人間に危害を加えたりして動物が殺された事例は42件あるという。同じ期間に人間が死亡した事故は15件だ。今回のシンシナティ動物園を含め、人間が負傷したケースは110件にのぼる。
ゴリラが射殺された事件は2004年にも発生した。米テキサス州、ダラス動物園で13歳のニシローランドゴリラ、ジャバリが脱走して数人に襲いかかり、最終的に警官に向かって突進して射殺された。
1990年以降、米国の認可動物園で霊長類が人間に危害を加えたのは15件で、ほかの動物も含めた全負傷事故件数の7分の1を下回る。この期間、霊長類が人間の命に関わるような重大事故を起こしたことはない。
対して、ライオンやトラなどの大型のネコ科の動物によって人間が負傷した事例は41件あり、そのうち5件は死亡に至っている。
また、1986年と1996年には、米国と英国で飼育されているゴリラが転落した子供を「守った」事例もある。
この日、シンシナティ動物園を訪れていたある客は、地元テレビ局WLWTの取材に対し、ハランベも子供を守ろうとしていたように見えたと話している。 動物園側は、ハランベが囲いのまわりにある堀で子供を引きずり回しており、子供の命が危険な状態だったと述べている。
世界的に見れば、動物園の安全や動物福祉の基準は大きく異なる。しかし、この数週間で似たような事故が世界の動物園で起きている。
5月23日に、インドのネルー動物公園で酒に酔った男が2頭のライオンに触れようと囲いの中に飛びこみ、すんでのところで救助され、怪我を免れた。5月21日にはチリ国立動物園で20歳の男が自殺しようと囲いに飛びこみ、やむを得ず職員が2頭のライオンを射殺した。
その数日前には、中国の西霞口野生動物園で、セイウチに近づいて自撮り写真を撮影していた来場客が水中に引きずり込まれ、助けようとした飼育員とともに溺死している。
文=Michael Greshko/訳=鈴木和博
最終更新:6月2日(木)10時2分
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160602-00010000-nknatiogeo-int&pos=5
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