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2016.5.7 20:43
【日露首脳会談】プーチン氏、北方領土で日本マネー取り込み 「愛国機運」背景に軟化の余地なし
会談に臨む安倍首相(左)とロシアのプーチン大統領=6日、ソチ(共同)
【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は6日の安倍晋三首相との会談で、日本からの投資呼び込みに強い期待感を示した。ウクライナ介入で制裁を科せられているロシアは、北方領土問題を抱える日本を引き寄せ、制裁の緩和や低迷する経済の浮揚につなげる思惑だ。その半面、プーチン政権はクリミア併合以降、「愛国機運」をたきつけることで高支持率を維持しており、領土問題で日本への“弱腰”を見せられる状況にはない。
首脳会談に同席したラブロフ露外相は「貿易・経済と投資の問題に特別の注意を払った」と内容を説明し、特に「大型の投資プロジェクト」への関心をにじませた。石油の低価格と対露制裁、資本流出による経済悪化に歯止めがかかっていないことが背景にある。
昨年の国内総生産(GDP)は前年比3.7%減にとどまったが、平均実質給与は9.5%減、小売り売上高は10%減、固定資本投資は8.4%減。プーチン政権は、経済関係の軸足を欧州からアジア諸国に移し、極東地域の開発にもつなげる「東方シフト」を模索したが、頼みの中国も大型投資には慎重だ。過度の中国依存がロシアの立場を弱めることへの警戒感もある。
ロシアは、安倍政権が(1)主要国首脳会議(サミット)での存在感発揮(2)北方領土問題の解決(3)中露の反日連携阻止-を目指しているのを見越し、日本の取り込みを図っている。対日関係を国際的孤立の打破や懸案の極東開発につなげるのがロシアのシナリオだ。
北方領土問題では4月、プーチン氏が「妥協のためには不断の対話が必要だ」と発言。それまで高官から領土問題の存在を否定するような言動が相次いでいたため、態度を軟化させたかの印象を与えた。
ただ、プーチン政権は、平和条約の締結後に色丹、歯舞の2島を引き渡すとした日ソ共同宣言(1956年)を軸に問題を解決する立場を変えていない。「4島の主権確認」がなされれば、返還の時期や態様は柔軟に考える-という日本側の方針もロシア人の領土観では理解が困難とされる。
プーチン氏の支持率はクリミア併合という「領土拡張」で8割超に跳ね上がり、その後も米欧と対抗する「大国」を演出することで国民の高揚感を維持している。国民の生活水準が低下し続ける中、政権にとって領土問題は極めてデリケートなものだといえる。
安倍首相とプーチン大統領会談しても「領土問題の進展はない」 露大統領府報道官写真あり
日露首脳会談 北方領土交渉に道筋 9月に極東で再会談写真あり
富豪リストにプーチン氏娘婿 34歳シャマロフ氏、資産1280億円 ロシア版フォーブス誌写真あり
「中国にならいネット検閲を」ロシア捜査委員長の“愛国論文”が波紋…プーチン氏に忠誠アピール? 歴史「改竄」には刑罰写真あり
北方領土・色丹島の工場、給与遅配で大わらわ…番組でプーチン氏に直訴、最高検幹部や知事急派
http://www.sankei.com/world/news/160507/wor1605070066-n1.html
2016.5.4 22:00
安倍首相とプーチン大統領会談しても「領土問題の進展はない」 露大統領府報道官
ロシアのペスコフ大統領報道官(ロイター)
【モスクワ=遠藤良介】ロシアのペスコフ大統領報道官は4日、露南部のソチで6日に予定される安倍晋三首相とプーチン露大統領の非公式首脳会談で、北方領土問題に関する「即時の大きな前進はまず期待できないだろう」と述べた。露主要メディアが伝えた。
ペスコフ氏は、首脳会談では領土問題に「何らかの形で触れられるだろう」とした上で、「このテーマはきわめて繊細であり、専門家レベルでの緻密かつ継続的な作業を要する」と発言。会談は「両国間の実務的で建設的な雰囲気を醸成し、そのことによって専門家の作業が前進することも可能になる」と述べた。
露大統領府はこれに先立ち、首脳会談では「貿易・経済と人文領域での2国間協力や焦眉の国際問題に関して協議される」と発表し、北方領土問題の解決に意欲を見せる日本側とは対照的な姿勢を示していた。
http://www.sankei.com/world/print/160504/wor1605040046-c.html
2016.5.7 01:48
日露首脳会談 北方領土交渉に道筋 9月に極東で再会談
会談前、ロシアのプーチン大統領(右)と握手する安倍首相=6日、ソチ(共同)
【ソチ=峯匡孝】安倍晋三首相は6日午後(日本時間同日夜)、ロシア南部ソチの大統領公邸で、プーチン大統領と会談した。ラブロフ外相によると、両首脳は政治対話を発展させる方針を確認した。北朝鮮の核保有を認めないことでも一致した。プーチン氏が安倍首相を9月にウラジオストクで開く東方経済フォーラムに招待したことも明らかにした。
会談は北方領土の返還に向け、両国間の交渉を前進させるためプーチン氏の早期来日に道筋をつける狙いがある。
安倍首相は会談の冒頭、「平和条約締結問題を含む政治、経済、文化などの2国間関係、世界が直面するさまざまな課題について胸襟を開いて議論したい」と述べた。会談は約3時間行われた。首相とプーチン氏の会談はこれで13回目。
安倍首相は5日、ロンドンでの記者会見で北方領土問題について「首脳同士の直接のやり取りなくして解決できない。北方四島の帰属の問題を解決し、平和条約を締結する共通の目標に向かって率直な会談をしたい」と表明。北方領土返還を最後に決断できるのはロシアで強大な権限を握るプーチン氏以外にいないと強調した。
「安倍首相とプーチン氏は個人的に特にウマが合う」(首相周辺)とされる。首脳間の信頼関係を強化すれば、プーチン氏に決断を促す環境整備も一層進むというのが日本側の見方だ。このため首相はプーチン氏と積極的に会談を重ねてきた。
両首脳は2013年4月のモスクワでの首脳会談で、北方領土問題に関し「双方が受け入れ可能な解決策」を作成することで合意。その後、ロシアは14年3月のクリミア併合で、国際社会から制裁を受けている。日本政府は欧米などとともにロシアに対する制裁措置を発表したものの、対話の窓口を閉ざさず配慮。同時に、首相はプーチン氏との会談で、ウクライナ情勢などでロシアに建設的な関与を求める考えも強調してきた。プーチン氏は今年4月に「日本の友人たちは露日関係の維持に努めている」と表明、日本側の苦心のシグナルは伝わっているようでもある。
その一方で、ロシア側で北方領土をめぐり、日本の立場を踏みにじる言動も目立つ。昨年8月にはメドベージェフ首相が択捉島を訪れ、北方領土を含む「大クリール諸島」での軍事施設の建設の検討も表明しており予断を許さない。
http://www.sankei.com/politics/print/160507/plt1605070003-c.html
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