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誰が勝つ 「米大統領選」核心リポート <第30回>もう誰もトランプの勢いは止められない
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180447
2016年4月28日 日刊ゲンダイ 文字お越し
勝負あり(左からトランプ氏・クルーズ氏・ケーシック氏)/(C)AP
「エッ、本当にトランプが代表候補になるんですか?」
日本外国特派員協会が入居するビルのエレベーターの中で、知人は驚きを隠さなかった。
「何を今さら」と思ったが言葉には出さなかった。その代わりに「秋はトランプ対ヒラリーの対決です」とだけ言った。
27日(米時間26日)に行われた米東部5州の予備選で、共和党ドナルド・トランプは全州で圧勝、民主党ヒラリー・クリントンは4州で勝ち、両候補がほぼ両党の代表候補への道筋をつけた。
■2,3位共闘もはや「負け戦」
共和党上院議員テッド・クルーズとオハイオ州知事ジョン・ケーシックは共闘し、トランプの代表選出阻止を画策しているが、もはや敗者の寂しい虚勢にしか映らない。というのも、現段階で両候補のどちらかが残り10州で全勝したとしても、代表候補になるために必要な代議員数(1237人)に満たないからだ。過去の大統領選であれば、両候補はとっくに白旗を揚げて撤退しているところである。
日本の外務省も政治学者も「まさかトランプが」と最近まで考えていたようだが、以前から「共和党はトランプ、民主党はヒラリー」の流れはあった。自慢のようになって申し訳ないが、私個人のブログでは昨年10月19日の段階で、「『これまでは彼のような候補は勝てなかったからトランプも勝てない』という専門家の判断は、ことごとく覆される可能性がある」と書いた。
トランプの勢いは衰えるどころか、さらに増すばかりだ。しかも27日の勝利宣言で、「ヒラリーはこれまで戦ってきた共和党の16候補の誰よりも負かすことが簡単」と豪語してみせた。
ウォールストリート・ジャーナルとNBCニュースの共同世論調査によると、回答者の65%がトランプを「大統領にふさわしい人物ではない」とし、有権者の印象は歴史上、まれにみるほど悪い。
それでもトランプは勝ち続けている。世論調査で不利な数字が出ても、厚い壁をぶち破るようにして進んできた。USAトゥデーの最新調査によると、ヒラリー対トランプの戦いでは50対39でヒラリー勝利との結果が出たが、11月8日の本選挙まで半年以上もある。
現時点では複数要素を考慮してもヒラリー有利との判断だが、今年の大統領選だけはトランプという行動の予測ができない役者が主役だけに、本番の舞台は幕が上がるまでわからない。
堀田佳男ジャーナリスト
1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業、アメリカン大学大学院国際関係課程修了。米情報調査会社などを経て1990年に独立。以来、ワシントンDCを拠点に政治、経済、社会問題など幅広い分野で取材・執筆。25年間の滞米生活を経て2007年帰国。国内外で精力的にジャーナリスト活動を続ける。著書に「大統領はカネで買えるか」「大統領のつくりかた」「エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明」など。
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