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米大統領選挙、「クリントンなら安心」の落とし穴 アウトサイダー待望論が吹き荒れるなか消去法で当選しても…
http://www.asyura2.com/16/kokusai13/msg/525.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 4 月 28 日 12:55:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

       好かれない 強い大統領になるためには、国民の熱狂的な支持がいる Charles Mostoller- REUTERS


米大統領選挙、「クリントンなら安心」の落とし穴 アウトサイダー待望論が吹き荒れるなか消去法で当選しても、エリート政治家として嫌われる運命
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/04/post-5003.php
2016年4月27日(水)18時00分 ニューズウィーク日本版


「最終的に大統領になるのはヒラリー・クリントン。そんなにトランプ旋風を心配する必要はない」という声が聞かれる。しかし、クリントンにはクリントンのリスクがある。油断は禁物だ。


■勝利へ堅実に前進するクリントン


 荒れに荒れる米国の大統領選挙において、民主党のクリントンが堅実に前進を続けている。4月26日に行われた民主党の予備選挙では、大票田のペンシルバニア州などでクリントンが勝利を納めた。指名候補を決める代議員の獲得数では、追いすがるサンダース上院議員との差が広がった。よほどの波乱がない限り、クリントンの指名候補獲得は揺るがないだろう。


 共和党候補との決戦となる11月の本選挙でも、クリントン有利との評価が多い。「トランプとクリントンなら、どちらに投票するか」という世論調査では、クリントンがトランプを10ポイントほどリードする結果が目立つ。


 共和党でトランプが指名候補獲得に近づくほど、本選挙ではクリントンが有利になるようだ。「どちらに投票するか」という世論調査によれば、共和党の候補者のなかでトランプは、クリントンに対して最も分が悪い(図表1)。現時点の世論調査によれば、共和党の候補者がクルーズであれば接戦、ケーシックであればクリントンが敗れるという結果になる。 


 4月26日に5つの州で行われた共和党の予備選挙では、そのトランプがすべての州で勝っている。クリントンには、ここでも追い風が吹いている。



■好かれていないクリントンに弱い大統領になるリスク


 クリントン優位の展開を背景に、「最終的に大統領になるのはクリントン。そんなにトランプ旋風を心配する必要はない」という声を聞くようになった。今回の大統領選挙は、一癖も二癖もある候補者が揃う。それに比べれば、クリントンに安心感があるのは間違いない。問題発言が相次ぎ、予測不能なトランプ、ティー・パーティー流の過激な「小さな政府」路線が予想されるクルーズ、そして、極端に「大きな政府」を主張するサンダースと、クリントン以外の誰が大統領になるにしても、これまでの常識では対応できない激変に身構えたくなる。


 しかし、ヒラリー・クリントン大統領の誕生は、それだけで政治の安定を保障するわけではない。クリントンには、国民の厚い支持を持たない「弱い大統領」になるリスクがある。いざ大統領になったとしても、強い指導力を発揮できるかどうかは疑問が残る。むしろ懸念されるのは、議会共和党の抵抗により、政治が停滞する展開だ。オバマ政権と同じように、債務上限の引き上げ等に手間取るようだと、市場の大きな不安定要因になってしまう。


 実際にクリントンは、熱狂的に支持されているわけではない。米国民は、「他の候補よりも安心できるから」という消極的な理由で、クリントンを選ぼうとしているようにみえる。大統領選挙が行われた年の春の時点で比較すると、1990年代以降の選挙で敗北したどの候補者よりも、今のクリントンの好感度は低い(図表2)。それでもクリントンが大統領の座に近いのは、さらに好感度が低いトランプ氏がいるからだ。



■目指すはビル・クリントンの再来


 選挙の雰囲気を考えれば、クリントンが熱狂的な支持を得られていないのも無理はない。今回の選挙の通奏低音は、うっ積する有権者の不満であり、それが生み出すアウトサイダー待望論である。変化を求める機運が強く、エリート政治家は嫌われる。経済政策では、旗色の鮮明でない中道的な政策よりも、極端な政策が好まれる。外交政策では、武力行使に対するためらいが根強く、内向きな傾向がくすぶる。


 クリントンは、こうした選挙の雰囲気と合致していない。究極のインサイダー、エリート政治家であり、米国民が変化を求めるには、あまりに見慣れた存在だ。夫のビル・クリントン政権の経済政策(クリントノミクス)は中道路線の代名詞であり、外交政策は残された候補者のなかで唯一のタカ派といってよい。


 クリントンが「強い大統領」になるためには、米国民からの消極的な支持を、積極的な支持に変えていく必要がある。クリントンが目指すべきモデルは身近にいる。夫のビル・クリントンは、当選した1992年の大統領選挙において、春先の好感度の低さを大きく挽回した経験をもっている(図表3)。



 クリントンが熱狂を呼び起こすことができれば、米国民の厚い支持だけでなく、政権基盤を強固にする舞台装置を手に入れられるかもしれない。大統領選挙と同じ日には、連邦議会選挙の投票が行われる。クリントンの勢いに導かれ、民主党が上下両院で大きく議席を伸ばす展開となれば、クリントンの政権運営は格段に楽になる。そうなれば、クリントンが強い大統領になる道が大きく開けてくるだろう。


 

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コメント
 
1. 2016年4月28日 19:00:01 : 4VrHJZ2e1g : qET_lb7TdlE[1]
クリントンが安心?
誰が安心しているのだ。
ネオコンが安心しているだけだろう。
ヒラリーのババアならトランプの方がマシな気がする。

2. 2016年4月28日 19:17:12 : pqOmvGCP9A : Z1yCzvOh8N0[88]
熱狂も 醒めれば戻る 元の鞘

3. 2016年4月28日 23:13:12 : Qk0z0gVGLY : lQZkNLxHm_4[324]
おおかた金持ちだけアンケートとったんだろ。

一般の国民はサンダースかトランプだよ。いくら米国民があほでも、ヒラリーが
軍需産業とズブズブとかもうわかってるよ。

貧乏人など省みないで覇権主義を突っ走るの目に見えてるからな。冷静に見れば
トランプのほうが国民にとってかなりまともなことを言っている。

マスコミも軍需産業とズブズブなのでなんとかトランプ駄目の印象を与えたいらしいが、
日本人に与えてもあまり意味ないと思うな。何がしたいのか。


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