http://www.asyura2.com/16/kokusai13/msg/365.html
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オバマ大統領が広島の原爆犠牲者を慰霊することは歓迎だが、それを大国の政治的思惑に利用してもらいたくはない。
韓国人であろう朝鮮日報姜仁仙論説委員の言い分はわかるが、米国支配層は、アジアにおいて自分たちの存在意義を高めるために、「アジアの分断と対立」を望んでいるという理解が薄いような気がする。
オバマ大統領が広島を訪れるとしても、謝罪ではなく、原爆で死んでいった人たちに哀悼の意を示すためである。そのような行為を通じて、あのような災厄が二度と起きないよう、“高い理性と判断力”を有するUN安保理常任理事国が核兵器を独占しその拡散を防ぐ役割を担うことを正当化することが狙いである。
※参照関連投稿
「ケリー米国務長官らG7の外務担当責任者 非核世界をめざし広島へ しかしその結果は?:超覇権国家米国のタガが外れる将来」
http://www.asyura2.com/16/kokusai13/msg/331.html
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記事入力 : 2016/04/15 10:34
【コラム】オバマ大統領が広島に行ってはならない理由
▲姜仁仙(カン・インソン)論説委員
ジョン・ケリー米国務長官が先日、広島を訪問して原爆死没者慰霊碑に献花した。米国が広島に原爆を投下してから71年目にして現職の米国務長官が初めて訪れたのだから、どんな意味があってのことなのか、世界各国の関心が寄せられた。ケリー国務長官は「今回の訪問は過去ではなく現在と未来に対するもの」と述べた。米国側は「『謝罪』ではなく、オバマ大統領のビジョンである『核兵器のない世界』のための訪問だ」と説明した。
「謝罪」という単語が出ると、米国も敏感になる。米紙ニューヨーク・タイムズは「米国人の大多数は広島への原爆投下が日本の降伏を引き出し、米国人の命を救うために必要だったと長い間信じてきた。米国が謝罪しているような印象を与えるなら、政治的にかなりの打撃になり得る」と書いた。
米国国内でも歴史認識論争が敏感な問題であることを知らないわけではない。1995年、ワシントンD.C.は「スミソニアン論争」で騒々しかった。第二次世界大戦の終戦50年を迎えるにあたり、スミソニアン航空宇宙博物館は広島に原爆を投下した爆撃機「エノラ・ゲイ」と被爆資料を展示することにした。これに退役軍人団体が立ち上がった。この展示は第二次世界大戦時に数多くの米兵が犠牲になったことを無視するのと同時に、侵略者・日本を被害者であるかのように見せるものだと強く反発したのだ。紆余(うよ)曲折の末、博物館館長が辞任し、戦闘機だけが展示されることになった。
これまで米国は北東アジアの歴史問題に無関心だった。「韓日の歴史認識問題に関する確執とは関係がないし、解決のため間に入る考えもない」というのが一貫した見解だった。2000年代の韓日教科書問題や独島(日本名:竹島)問題などで溝が深まっても、「両国で判断し、解決すべきこと」としていた。
だが、その姿勢は最近少しずつ変わってきている。米国は昨年、韓日慰安婦問題合意成立のために表でも舞台裏でもかなり大きな役割を果たした。両国を促す一方で圧力も加えた。ワシントンで韓日首脳間の交流が断たれれば、米国が仲裁役になろうと忙しくなるという話が出るほど、米国役割論に注目している。
米サンフランシスコで先週、北東アジア歴史財団とカリフォルニア大学バークレー校が共催した学術会議「北東アジアの歴史と政治」もまさにこのテーマを取り上げていた。カギとなるのは中国と北朝鮮だった。アジアでは中国の影響力が急激に拡大し、北朝鮮の核・ミサイル軍事挑発が続いている状況において、韓米日の協力は米国の主要安保利益につながる。この安保の枠組みが正常に機能するには、韓日関係が安定しなければならないが、歴史問題で関係が冷え込めば米国にとって負担となる。米国が「北東アジアの歴史問題は米国の戦略的利益に直結する」と考えるのはそのためだ。
それでも、米国は依然として韓日歴史問題を理性に欠けた感情的対立くらいにしか考えない傾向がある。北東アジア歴史財団の会議に集まった韓米両国の学者たちは「北東アジアで歴史というもの自体が国際政治学的現実であり、国益であるという点を理解しなければならない」と述べた。
オバマ大統領も日本で来月開かれる主要7カ国(G7)首脳会談の際、広島訪問を検討しているという。広島は原爆の被害を象徴する都市だ。オバマ大統領の広島訪問は、日本が被害者だという印象を与えるもので、まだ反省と謝罪が終わっていないアジアの加害国だという事実を覆い隠す結果につながる可能性がある。北東アジアは歴史問題が国際政治問題に直結する特殊な地域だ。そのような北東アジアの歴史的感情を十分に考慮しないまま踏み出すオバマ大統領の一歩は、かえって混乱ばかり引き起こすかもしれない。
姜仁仙(カン・インソン)論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/04/15/2016041501047.html
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