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中国が対北朝鮮で米国側でプレーすることはない[スプートニク日本語]
オピニオン
2016年03月31日 14:07(アップデート 2016年03月31日 16:20)
アンドレイ イワノフ
米国は、北朝鮮にミサイルや核兵器の製造プログラムの停止を強制するために、国際連合を立ち上げようとしている。30日に米ワシントンの核安全保障サミットの場で始まった国際協議の目的はこれだ。同計画を考案した米国人たちによると、成功した暁には連合に中国が引き入れられるという。しかし成功は約束されていない。
モスクワ国立国際関係大学国際研究所主任研究員アンドレイ・イワノフ氏の私見−
中国なしに北朝鮮に圧力をかけるのは無意味であるのは明らかだ。今まさに中国が、北朝鮮の経済が生き残り、現在の政治体制が維持されるための重要かつほぼ唯一の「保障人」となっている。ロシアも自国の役割を果たしているが、はるかに控えめだ。
先に中国は、北朝鮮崩壊によって中国へ難民が流入するだけでなく、中国の国境近くに同国の敵である米国との協力を目指す統一された朝鮮の国家が生まれると考え、北朝鮮の同盟国を擁護していた。中国は支援の見返りとして、もし中国の意向に完全には服従しないとしても、中国の指導者たちの賢明な助言に時々耳を傾ける用意を示すことを北朝鮮に期待していた。米国に北朝鮮は人類の脅威の源だど言わせる口実を与えないために、中国が北朝鮮にミサイル実験および核実験を自制するよう執拗にアドバイスしたのは明らかだと思われる。
しかし北朝鮮はこのアドバイスを聞かず、中国は最近開かれた国連安全保障理事会で、ミサイルと核実験を行った北朝鮮に対する制裁の発動をロシアと一緒に支持した。西側の政治家や専門家、メディアは、中国は堪忍袋の緒が切れ、事実上中国が北朝鮮指導部に影響を与えることができないことが示されたことに怒った、とういようなことを話し始めた。ここから中国が今、北朝鮮に仕返しをし、彼らを処罰するために、米国が提案する北朝鮮に対する最も厳しい措置を支持するだろうとの結論を導くことができる。まさに今これに期待して、オバマ米大統領は、北朝鮮の金正恩第1書記の悪行に関するワシントンでの協議に、日本の安倍首相や韓国のパク大統領の他に、中国の習国家主席も引き入れることを望んでいる。
安倍首相とパク大統領の立場は予測できる。両氏は、北朝鮮への圧力強化に関する米国の提案を支持するだろう。しかし習国家主席がどのような路線を取るかを述べるのは難しい。
もちろん中国は、米国、日本、韓国で大胆な挑発と受け止められている北朝鮮の行動に強い憤りを感じている。しかし中国は恐らく、所謂「北朝鮮の核危機」と呼ばれるものの全てが、2000年代初めに米国によって扇動されたことも理解している。
米国の目的は、北朝鮮に軽水炉型原発を建設するというKEDOプログラムの枠内における西側による義務の履行を中止させたり、北朝鮮経済を破壊したり、北朝鮮と韓国が親しくなったり北朝鮮が国際的な孤立から脱出するプロセスを停止させたり、朝鮮半島の緊張を維持したり、また結果として、もちろん対中国を目的とした地域における米国の軍事プレゼンスを維持し拡大するための口実を残すことだった。
2008年、韓国では北朝鮮に対して伝統的に疑いを持って接している保守派が政権に就き、米国は先に挙げた目的を遂行するのがずいぶん楽になった。それらが韓国の国益に反しているにもかかわらずだ。またこれらは中国の利益にもならない。だが中国は韓国と違って、自国の国益に反して米国側でプレーすることは恐らくないだろう。
http://jp.sputniknews.com/opinion/20160331/1875221.html
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北朝鮮外務省 米国の行動に「核戦力」で応じる可能性がある[スプートニク日本語]]
2016年04月01日 03:48
北朝鮮外務省は、米国の行動に「核戦力」で応じる可能性があると発表した。リア・ノーヴォスチ通信が31日、報じた。
北朝鮮外務省のコメントでは、次のように述べられている−
「もし米国が我々の最高主権をほんのわずかでも脅かそうとするならば、我々は直ちに核戦力を含む全ての手段によって容赦のない報復を行う。」
韓国では米国の兵士1万7000人が参加する過去最大規模の軍事演習が行われている。演習では、北朝鮮との戦争が起こった場合に北朝鮮指導部を殲滅する作戦の訓練が行われた。これを受け、北朝鮮も軍事演習を開始し、米国と韓国を攻撃すると脅した。
http://jp.sputniknews.com/asia/20160401/1881405.html
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