http://jp.wsj.com/articles/SB10045581131988013594504581614390273667946 国連とモロッコに亀裂、事務総長の一言で モロッコによる西サハラ地域の実効支配を「占領」と モロッコの首都ラバトで潘事務総長の発言に抗議するモロッコ人ら(13日) By FARNAZ FASSIHI 2016 年 3 月 22 日 17:25 JST 【国連】すべては「占領」というひとつの言葉から始まった。この一言が国連と北アフリカの王国、モロッコとの間に異例の亀裂を生むことになった。 国連の潘基文事務総長はモロッコが西サハラ地域を実効支配していることについて、「占領」という言葉を使った。潘氏の広報官によると、同氏は難民キャンプで目した悲惨な状況に「強く突き動かされた」という。そこでは国連の仲介で1991年に停戦が成立して以降、人々の生活が行き詰まっていた。 潘氏の批判にモロッコは猛反撃した。西サハラの紛争地域を自国領だと主張しているモロッコは、潘氏が公平でないと非難。首都ラバトでは先週、政党や労働組合が国連に対する大規模な抗議活動を組織し、デモ参加者らは「潘氏は中立でない」との標識を掲げた。 モロッコのサラーフッディーン・メズワール外相は、米ニューヨークで記者団に対し、同国と国連との関係に問題はないが、潘氏は好きではないと発言。潘氏を頑固者と呼んだ。 モロッコは先週、一連の報復措置を発表。国連西サハラ住民投票監視団(MINURSO)として知られるPKO活動に従事する文民85人のうち81人と、アフリカ連合のメンバー3人を追放し、3日以内に撤収するよう求めた。また、PKO活動に向けた300万ドル(約3億3600万円)の資金提供を直ちに凍結し、国連のPKO活動に向けた2300人の要員派遣を見直す方針を明らかにした。 モロッコ政府は潘氏に発言を公式に撤回するよう求めたが、潘氏は応じなかった。同氏は声明で、「占領」という言葉の使用に「誤解」が生じたと述べる一方、個人攻撃には深く失望すると同時に憤りを感じるとし、モロッコが潘氏と国連に「失礼を働いた」と述べた。 関連記事 モロッコ・マラケシュでのお勧めの場所 国連事務総長、韓国大統領選出馬の観測強まる 宇宙観光業のガイドライン、国連機関が作成へ http://www.recordchina.co.jp/a131565.html 国連・潘事務総長の発言に反発、モロッコが西サハラのPKO要員撤収を要求―仏メディア 配信日時:2016年3月22日(火) 9時50分 21日、モロッコはこのほど国連に対し、西サハラに派遣されている国連平和維持活動要員の撤収を求め、すでに83人が撤退した。写真は国連の旗。 2016年3月21日、仏紙フィガロによると、モロッコはこのほど国連に対し、西サハラに派遣されている国連平和維持活動(PKO)要員の撤収を求め、すでに83人が撤退した。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長がモロッコが実効支配する西サハラについて「占領されている」と発言したことに対する措置。環球時報(電子版)が伝えた。 仏AFP通信によると、潘氏は今月上旬、モロッコに隣接するアルジェリアの西サハラ難民キャンプを訪問した際、西サハラがモロッコによる占領状態にあると発言。モロッコ政府が反発し、PKO要員への資金援助を取り消し、全員の撤退を要求した。関係者によると、PKO要員83人は3月19、20日の両日、すでに西サハラを離れたという。 西サハラはスペインの植民地を経て、1975年にモロッコが主権を主張。大部分を実効支配していた。91年には武装組織との武力衝突が終了した。(翻訳・編集/大宮) http://www.nuclearpost.top/%E4%B8%96%E7%95%8C/1054867489.html モロッコ、国連事務総長のスポークスマンからの説明をはねつける
49115e1d6-83_634x421 火曜日、モロッコは係争中の西サハラに関する騒動は「誤解」によるものだという国連の潘基文事務総長の事務所からの説明をはねつけました。 藩事務総長は今月、アルジェリアの難民キャンプを訪れた際に、係争中の領土である西サハラに「占領」という表現を用い、モロッコを激怒させていました。 「配慮から出た一個人の表現が、誤解とこのような結果を招いたことを遺憾に思います。あのような言葉を使ったのは予定されていたものでも、意図的なものでもなく、あくまで自然に出た、個人的な反応でした。」と、月曜日に事務総長のスポークスマンであるステファン・デュジャリック氏が語りました。 しかし、モロッコは火曜日、再び事務総長を非難しました。モロッコ外務省のスポークスマンは、事務総長の容認できない発言はかつてなく重大なもので、正当でもなければ、取り消すことができるものでもないと述べています。 このスポークスマンは、「この状況は単なる誤解で解決できるものではありません」と発言し、一方でモロッコは「責任を持って、包括的かつ建設的な対話」に従事する準備があるとも述べたということです。 藩事務総長は火曜日、チュニスでの記者会見でこの発言に対するコメントを拒否しました。事務総長は「私のスポークスマンが昨日説明しました。繰り返すつもりはありません。単語の一つ一つが監視、分析されているからです。」と述べています。 モロッコは、旧スペイン植民地で1975年に併合した西サハラを自国の不可欠な領土だとみなしており、モロッコ政府の元での地方自治政府という形を提案しています。事務総長の発言の報復として、モロッコは西サハラ住民投票ミッションに配属されていた非武装の専門職の職員の大半を追放し、国連軍の連絡事務所を閉鎖していました。 執筆:やの 引用:http://www.dailymail.co.uk/wires/afp/article-3514557/Morocco-rejects-UN-chief-explanation-Sahara-row.html
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