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新型コロナの致死率「H1N1の10倍」 終息にはワクチン必要とWHO
AFP BB News 2020年4月14日 3:42
https://www.afpbb.com/articles/-/3278444
【4月14日 AFP】(更新)世界保健機関(WHO)は13日、新型コロナウイルスの致死率は2009年にパンデミック(世界的な大流行)を起こしたH1N1型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の10倍に相当すると指摘し、感染拡大を完全に止めるためにはワクチンが必要だと強調した。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はスイス・ジュネーブでインターネットを通じ行った記者会見で、「われわれは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が急速に拡大すること、致死率が2009年のインフルエンザのパンデミックよりも10倍高いことを把握している」と述べた。
新型コロナウイルスによる世界の死者は約11万5000人、感染者は180万人以上となっている。WHOは2009年のH1N1型インフルエンザ流行の世界での死者数を1万8500人としているが、英医学誌ランセット(The Lancet)はWHOの統計に含まれていないアフリカと東南アジアでの推定死者数を考慮し、死者数を15万1700〜57万5400人と推計している。
米国とメキシコで2009年3月に始まったH1N1型インフルエンザの流行は同年6月にパンデミックが宣言され、翌年8月までに終息したと考えられているが、致死率は当初懸念されていたほど高くなかった。当時、ワクチンが早急に開発されたが、当時世界では毎年のインフルエンザ流行でも25万〜50万人が死亡(WHOのデータより)していたこともあり、欧州を主とする西側諸国とWHOの対応は過剰反応だったとの批判が生まれた。
テドロス氏はまた、新型コロナウイルスは急速に感染が拡大した一方で、「減速はそれよりもはるかに遅い」と指摘。「言い換えれば、(感染拡大ペースの)下降は上昇よりもはるかに遅い」と述べ、「抑制措置の解除はゆっくりかつ統制された形で行われなければならない。一度にはしてはいけない」と強調した。
一方でWHOは、「最終的には、伝染を完全に止めるためには安全で効果的なワクチンの開発と供給が必要だ」とも認めた。(c)AFP
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