まずコロナウィルスが体に存在しなくなったかどうかを調べる手段はないであろう。
　また仮にそれが可能であっても自宅に戻れば、どこかには必ずウィルスは残って存在するだろうから、当然、再び発症する。
　生体がなければコロナウィルスが死滅するという証拠はない。空中を浮遊して生き続ける可能性の方が高いのではないか。

　体の中にウィルスが残っているならば、当然条件が整えばウィルスは増殖しようとするだろうから、再び発症する。

　＞米疾病対策センター（CDC）のレッドフィールド所長は、新型ウイルスの予防目的でのマスク使用も「勧めない」とした。予防法として現時点で勧められるのは、インフルエンザ対策と同様に頻繁に手を洗うことだと強調した。ウイルスが手に付着している可能性もあるため鼻や目、口を通じて感染しないようむやみに顔を触らないことも効果があるとした。

　マスクの使用が感染症にほとんど役に立たないことは、昔（50年ほど前）から言われていることで、今回もＷＨＯ辺もその旨解説をしている。その通りであると思う。気休めにしかならないと思う。
　が、「頻繁に手を洗うこと」がどれほどの有効性を持つのか、これも疑問を感ずる。医療関係者が次々と感染している様子は、それだけの問題ではないことを感じさせる。

　最も大事なことは人から人への感染であるのだから、人との接触をできるだけ避けることであろう。患者であれば顔を合わせるのはもちろん、近くで呼吸することも危険であろう。

　怖いのは患者が触れたものにウィルスが付着し、生き続ける可能性があることである。そうなるとやりようもなくなってくる。実際そうであろうと思う。

　そうすると、先ほど宅急便で荷物が届いたが、配送業者を疑ってしまうし、届けられた荷物も疑わしい。もちろん食料を買いに出かけることは危険がいっぱいであるし、食料を宅配してもらっても疑わしい。いや水道管を通ってくる水だってあやしい。

　と、果てしがなくなってくる。

　薬というのは熱を下げる・痛みをやわらげる・体の生理状態を正常の方向に向ける（コントロールする）など、体の方をを変化させる目的で使うことが多い。治すのは自分の体であり、薬はその助けをするということである。
　もちろん病原菌やウィルスに直接はたらく薬もあるが、人間の体の細胞を壊してしまう場合・生理バランスを悪くしてしまう場合（副作用）もあり、逆に危険なこともある。

　ワクチンというのはからだに抗体をつくり出さそうという方法で、アレルギーなどで危険な場合を除き、有効な方法である。
　今回のコロナウィルスに対するワクチンはまだ開発されていない。

　その中で快方に向かった人がいるのだから、体内で抗体を作ることができたのではないかと思ったが、１４％もの人が再発しているのを見ると、実はそうではなかったという姿が見えてくる。

　ウィルスはしばらく隠れて、潜伏しただけではないのか。人の体に住み着き、繁殖の機会を狙っている、排除不可能なウィルス。しかも空気中を漂い、自由自在に人から人へ感染していく。そうなると、厄介である。致死率が低いという話があるが、そういう問題では済まなくなる。

　閉じられた空間でのクラスター感染という形があるようだが、その場合、感染者と間接的でも触れ合いが起こり感染していくという状況は、無くはないがむしろ考えにくい。
　また、咳やクシャミによる飛沫を吸い込んで感染するというのも、おそらくそれが広がる以上の空間は用意されていることが多いと思うので、やはり考えにくい。
　クルーズ船内の感染も同様である。

　するとやはりウィルスは呼気によって空気中に吐き出され、漂いながら広がり、それを吸い込むことにより感染が起こるという形ではないのか。サッポロ雪まつりの参加者に感染者が出たなど、この例ではないのか。

　中国・韓国・イラン・イタリアそして日本、いずれも爆発的に感染者が増えるという形である。接触での感染よりも、この空気を媒体とした感染を考えた方が、その原因を考えやすい。

　再発症が１４％の高率で起こっていることは、からだが抗体を生み出すことなく、見せかけの治癒という形でウィルスをどこかに隠してしまっただけであり、再発はもちろん他者への感染能力は当然残されている。（ヘルペスウィルスなどでは一度爆発的に増殖した後、潜伏してしまうというのは当たり前の形ではなかったか。）
　あるいは体内のウィルスは潜伏し、完治したように見えても、部屋のどこかに存在場所を見つけたウィルスが残っており、再感染が起こったのか。

　いずれにしても、今回のコロナウィルスはインフルエンザウイルスに比べても、しぶとい性格を持つと考えるべきだと思う。