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グランドハイメディック倶楽部の豪華なパンフレット
高級会員制人間ドックは“金で命を買う”流れのひとつ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170709-00000022-pseven-bus_all
NEWS ポストセブン 7/9(日) 16:00配信
入会審査を通り、少なからぬ金銭の対価としてうけられる「特別な世界」の医療サービスがある。そのサービスとは、どんなものなのだろうか。
国内外に施設を持つ総合リゾート企業・リゾートトラストグループのメディカル事業部門が展開する「グランドハイメディック倶楽部」は、山梨の山中湖、大阪、名古屋などに高級会員制医療サービスを立ち上げている。
1994年に「ハイメディック山中湖」で検診を開始して以来、施設を増やしていき、2006年には東大病院と提携して「ハイメディック・東大病院」を立ち上げた。東大病院が産学連携を目指した「22世紀医療センター」内に設立され、東大病院の第一線で活躍する医師の診察を受けられるのだ。
グランドハイメディック倶楽部のサービスを受けるには入会金225万円を支払い会員資格を得て、別途年会費50万円が必要。パンフレットを見ると、どの施設も豪華な印象を受ける。
普段の医療相談(診察)や検診は東京ミッドタウン内にある拠点で行い、年に1度の人間ドックは東大病院などの各施設で行われている。診察料は会員ならば会費に含まれるため無料、会員の家族・紹介された者などは有料(30分1万円)で受けられるという。
会員としての有効期限は15年。ただし、この会員資格は相続の対象となる“会員権”なのが特徴だ。また限定数ながら、期間を延長し半永久的な会員資格を保有できる契約もある。実際にグランドハイメディック倶楽部に入会を検討し、業者から説明を聞いたAさんがこう語る。
「人間ドック年1回で50万円と聞くと、高いかなと思いましたが、『人間ドック+医療相談』というのがサービスのキモであるとのことでした。テレビに出る医師や、本を出しているような有名な医師が直接診察してくれる、どの医療ジャンルにおいても最高の医師を紹介できる、という説明を受けました」
医療の世界には東大系、慶應系など学閥があり、それぞれ高名な医療分野がある。一般人が大病院に行っても、その患者の病気が“得意”な医師がいないことは多い。だが医局制度によって医師の人脈は学閥に拠るところが大きいから、別系列の医師を紹介してくれるわけではないのだ。
一方でこのグランドハイメディック倶楽部は、偏った学閥に依拠していない。どの学閥にもルートを持ち、心臓なら○○系、脳外科なら○○系といったように、学閥を越えて名医との繋がりを持っていることを強調していたという。Aさんは豪奢な施設や最先端の機器より、名医との“太いコネクション”という説明が印象に残ったという。
◆山中湖で肺がんを早期発見
かつて人気番組『料理の鉄人』(フジテレビ系)で“中華の鉄人”と称された陳建一氏は、同倶楽部の「ハイメディック山中湖」で人間ドックを受けた際、肺がんを早期発見、治療に成功したことを公表している。
「6時間ほどの検査が終わって、その日のうちに“肺がんです”と告知されました。それまでなんの自覚症状もなく、ピンピンしていたのでびっくりしましたよ。すぐに肺がん手術の権威という人を紹介してくれて、数日後に手術しました。もう15〜16年経つけれど健康ですよ。人間ドックを受けていなければ手遅れになっていたと思います」
現在、陳氏は年に1回ハイメディック・東大病院で人間ドックを受け、普段の診察はミッドタウンで受けているという。陳氏も医師のネットワークの太さを強調する。
「具合が悪くなったら専門のお医者さんや病院を紹介してくれる。医療で一番大事なのはネットワークです。やっぱり実績と経験の豊富なお医者さんのほうがいいじゃないですか」(陳氏)
陳氏は高額な会費の元は「じゅうぶんに取れている」とも語る。
医療業界は、治療の前の予防医学にも重きを置きつつある。その隆盛が高級人間ドックの登場にも現れていると言えるだろう。高い費用を払える人だけが入会を許される。医療界における“一見さんお断り”のような世界。今後、拡大の一途を辿るとはいえ、その高額なサービスを享受できるのは、富に余裕のある人たちに限られているのが現状だ。医療ジャーナリストの田辺功氏はいう。
「お金持ちとそうでない人とで医療格差が広がる現象は、もうすでにさまざまなところで進んでいます。人間ドックでもお金を出すほどオプションの検査を増やせるわけで、不妊治療だってお金がある人ほど回数を多くできるのですから。高級会員制人間ドックは“金で命を買う”という医療の大きな流れのひとつであるとはいえるでしょう」
※SAPIO2017年8月号
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