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知っておきたい「矯正歯科」のホントのこと(※イメージ写真)
歯科矯正するなら早い方がいいはウソ? 矯正歯科ホントの話〈dot.〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170629-00000083-sasahi-hlth
AERA dot. 6/30(金) 11:30配信
子どもの歯並びが悪いとき、ちょっと気になり始めるのが歯の矯正治療。『AERA with Kids 夏号』(朝日新聞出版)では、子どもの矯正歯科について紹介しています。まずはいろいろ耳に入ってくる矯正歯科にまつわる話は本当はどうなのか、日本矯正歯科学会・認定医のみむら矯正歯科院長、三村博先生に聞きました。
【歯科矯正をするなら、子どもが小さいうちから始めたほうがよい】
→×ウソ
矯正治療は子どものアゴの骨の成長も見て進めいく必要があるため、早く始めればその分早く治療が終わるわけではありません。治療開始には適切な時期があるので、矯正歯科医に相談しましょう。
【歯並びや噛み合わせが悪くても、アゴの成長によって自然に解消する】
→×ウソ
たしかに子どものアゴは成長します。けれどもその成長の仕方は、後ろの方向にどんどん伸びていくだけ。前歯が並ぶ辺りの横幅はほとんど成長しないので、歯並びが乱れている、乱ぐい状態は自然解消しません。歯並びのデコボコがひどく目立つようなら矯正治療は必要です。
【虫歯ができにくいのは体質だから、歯並びとは関係がない】
→×ウソ
虫歯になるかどうかは体質よりも、口の中のケアがきちんとできているかによります。虫歯はミュータンス菌による感染症で、ミュータンス菌の出す酸によって歯が溶ける病気です。歯並びが悪い部分は歯ブラシが届きにくく、ミュータンス菌のつくる歯垢の磨き残しができてしまいます。そのため、きれいな歯並びの子よりも虫歯になるリスクが上がってしまいます。
【矯正治療は2年間がんばればいい】
→×ウソ
子どもによってはアゴの状態や骨格の改善も必要です。矯正治療は検査や診断、経過観察、治療などトータルで進められていくため、2年以上かかることがほとんどです。
【矯正を始めると運動や食事に制限がでる】
→△半分ホント
運動・スポーツの制限はまったくありません。食事に関しては、歯や矯正器具に付着しやすいもの、キャラメルなど粘着性の高いお菓子は避けたほうがいいかもしれません。
【時期を逃すと矯正歯科治療をすることができない】
→×ウソ
矯正治療自体は成人になった後からでも始められます。ただアゴや骨格に起因するような場合、子ども時代から治療しておくほうが後の治療がラクになりますし、治療結果もよくなります。
【矯正歯科治療はすべて健康保険がきかない】
→×ウソ
アゴの位置関係に問題があり、アゴの骨の外科手術を必要とする場合、歯並びや噛み合わせに影響がでる口蓋裂(こうがいれつ)などの先天的疾患がある、先天的に永久歯が6歯以上欠損しているなど、保険が適用されるものがいくつかあります。
【小児の矯正治療は医療費控除の対象になる】
→○ホント
子どもの矯正治療費は、通院費用まで含めて医療費控除の対象として認められています。成人の場合でも、見た目をキレイにする美容目的でないことが証明できれば医療費控除の対象になります。
【受け口は幼児期の段階で治しておかないといけない】
→×ウソ
乳歯列のときに受け口を治しても、前歯が永久歯に交換する際に受け口が再発することも多いですし、逆にその際に自然治癒する場合もあります。幼児期からの治療は子どもが矯正疲れを起こしやすく、基本的におすすめできません。ただし、早めのアプローチが必要な場合もあるので、矯正歯科医に相談を。
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