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9階にクリニックが入っている(C)日刊ゲンダイ
性病と虚偽診断で逮捕 69歳医師の嘘にまみれた“転落人生”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/197742
2017年1月19日 日刊ゲンダイ
「経営も苦しくなく、お金にも困っていない。そんなこと(詐欺)をする必要がないし、やましいことは何もない」
性病だとウソの診断をして患者から薬代をだまし取り、17日、警視庁に詐欺容疑で逮捕された新宿セントラルクリニック院長の医師・林道也容疑者(69=新宿区)は、昨年11月の共同通信の取材にそう答えていたが、それもウソらしい。
林容疑者は2012年9〜12月にかけ、東京都国分寺市の会社役員の男性(68)に、クラミジア感染症だとウソをつき、薬を処方して約2万6000円をだまし取った疑いだが、これは氷山の一角だ。
被害者側の弁護団によると、男女10人以上から同様の被害相談を受けており、これまで20〜60代の男性計6人が、林容疑者に損害賠償を求めて提訴。うち2人には虚偽診断と認定する判決が出され、最高裁で確定している。
「林容疑者は不要な血液検査を行い、基準値を書き換える手口でクラミジア感染症を陽性とするウソの診断を繰り返していた。それも確信犯で、法廷でも『数千人に同様の診断をした』と開き直っていました。羞恥心から泣き寝入りしている被害者は、他にも大勢いる可能性が高いですね」(司法担当記者)
林容疑者を訴えた60代男性は裁判で虚偽診断と認定され、慰謝料を含む25万円の賠償命令が確定しているが、林容疑者からは支払いも謝罪もないという。
「林容疑者は岩手出身で、日大医学部卒。父親は地元の医師会長や県医師会の常任理事まで務めた人物です。林容疑者は07年に新宿セントラルクリニックを開院しましたが、翌08年に世田谷区にある林容疑者の自宅マンションが差し押さえられ、競売にかけられている。どうやらお金に困り、10年ごろから“性病詐欺”に手を染め始めたとみられています」(捜査事情通)
それなのに林容疑者は12年に個人民事再生をしている。貧すれば鈍するで、その後も懲りずに詐欺を繰り返していたとみられる。
「クラミジア感染症は自覚症状がほとんどないため、素人では判断が難しい。林容疑者はそこに目をつけたようで、患者の不安をあおって薬代を巻き上げていたのです」(前出の捜査事情通)
林容疑者の現住所を訪ねてみたら、クリニックから徒歩3分ほど、築30年超の賃貸マンション。「お金には困っていない」とは言い難い暮らしぶりだった。クリニックも「2年前に疑惑を報じられて以降、ほとんど患者さんを見なくなった」(同じビルの従業員)という。何から何までウソで塗り固められていたようだ。
性病詐欺で捕まった林容疑者は逮捕前日の16日まで、臆面もなくクリニックを営業していた。
被害男性のひとりは「家族や他人に言えない弱みに目をつけた。こうした医師がなぜ放置されるのか」と憤りを語っていたが、ホントそうだ。
「医師免許の取り消しなどの行政処分は、厚労省の『医道審議会』が行いますが、基本的に処分対象は罰金刑以上の刑罰が確定した医師。民事で性病詐欺と認定されてもまず対象にはならない。どうやって処分が決定されるかなどの基準についても“ブラックボックス”で、身内に甘いという批判が絶えません」(厚労省関係者)
悪徳医師がはびこるわけだ。
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