http://www.asyura2.com/16/iryo5/msg/475.html
Tweet |
がん生存率0%から「治ったワケ・治せるワケ」〜患者と医師が明かす 再発・転移であきらめるな!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50669
2017.01.15 岡田直美,善本考香 現代ビジネス
余命3ヵ月、全身多発転移から、治したお医者さんと治った患者さんの「がんと闘う対談」、『このまま死んでる場合じゃない!』が話題となっている。
治らない理由がわかれば、治る理由がわかる。希望は常識の向こうにアリ! 本書の中から、冒頭部分を特別公開します。
医師:岡田直美さん(放射線医学総合研究所病院医長、腫瘍内科医)
患者:善本考香さん(女性がん患者中心の患者会NPO法人「SmileGirls」代表。1971年生まれ。2011年、子宮頸がんがみつかり、がんとの闘いがはじまる)
■余命3ヵ月宣告を受けてから3年
善本 今日は、私たちが日頃話しているがん治療の理想像を皆様にもご紹介したいということで、このような場を設けていただいたんですけど、その理想というのは?
岡田 闘うがん治療です。治るため、治すために闘うがん治療です。がんが再発したり、転移したりすると、医師から「もう、治りません」と言われます。これが今のがん治療の限界です。
善本 私の場合、あとから地元の主治医に聞いたら、「3ヵ月もてばいいと思った」と言っていました。
でも、余命3ヵ月の状態から3年半経たった今もぴんぴんしています。がんという病気は、一昔前だったら、かかったらもう治らない病気。最近は早期発見、早期治療できる人も増えて、治る病気になってきたと言われていますが、それでも再発・転移したら助からない病気。
このような考え方が一般的ですが、岡田先生に言わせると?
岡田 あきらめることはありません。再発しても、あちらこちらに転移しても、治る可能性は十分にあります。それこそ、善本さんは、まさに身をもってこのことを体験していますからね。
善本 今のがん治療を考えると、再発・転移しても治るなんて「信じられない」「ウソだろう」と思う人もいるかもしれません。
私は再発を繰り返して、首の付け根から骨盤まで全身あちらこちらに転移がありました。バリバリのステージW(全身多発転移)です。
それでも、治りました。最後の治療が終わってから3年になりますが、がんはいまだに出ていません。
岡田 私はこれまで「治らない」と言われてしまった、さまざまな種類のがん患者さんを治してきました。
その中には、肺に18ヵ所も転移していた大腸がんや、腹膜播種、つまりお腹の腹膜にまで転移してしまった胃がん・大腸がん、同様に胸膜播種の肺がん、進行した膵臓がんなど、重度の患者さんも多く含まれます。
でも、善本さんは、その中でももっとも困難な患者さんでした。
善本 私だけでなく、先生がこれまで治してきた患者さんのなかには、権威ある病院で「治らない」って宣告された患者さんもたくさんいらっしゃいますよね?
いったいどうして先生は、治すことができるのでしょうか?
岡田 最初からずばりと聞いてきますね。でも、これは、この本のテーマでもありますから、ゆっくりお話ししていきますが、一言でいうと「治る」「治せる」カラクリがあるのですよ。
がん生存率0%から「治ったわけ」「治せるわけ」が記された、斬新な医療本(amazonはこちらから)
善本 カラクリ? マジックみたいですね。今日は、先生のマジックのタネ明かしをしてもらえるということですね。楽しみです。
■趣味は「治らないがんを治すこと」
岡田 では、どうして再発したり転移したりしたがんが治るのか、ということを善本さん自身の病歴にそって治療の話をしながら解説していきましょうか。
そして、話の合間にがんという病気について私のほうから説明する。こんな感じでどうでしょう?
善本 いいですね。それで行きましょう。先生、今日はいい感じですね。いつもは、天然ボケ炸裂しながら話すのに(笑)。
先生の趣味ってなんでしたっけ?
岡田 治らないがんを治すこと(笑)。
善本 ただ、がんを治すことしか頭にないから、保険会社に提出する書類を忘れたり、治療以外の面では大変なことも多いですけど……すごいことができる先生でもあります。って、まずは、私たちのことを紹介しないといけませんよね。
私は、善本考香(としか)といいます。先ほどお話ししたとおり、余命3ヵ月から、完治の状態まで回復しまして、現在はSmile Girls という、女性を中心としたがん患者のための患者会を立ち上げ、活動しています。岡田先生との関係は、先生が先ほど紹介してくださったように平たく言ってしまえば、医者と患者ですね。
岡田 そうですね。今は、友だちを超えて、妹みたいに思っていますけど、最初の出会いは患者さんと医師ですね。
私、岡田直美は、放射線医学総合研究所病院(旧重粒子医科学センター病院)の医長として、転移性肝がんを含む肝腫瘍に対する重粒子線治療をさせていただいています。
岡田医師(左)と善本さん
善本 でも、重粒子線治療だけをするわけではないですよね?
岡田 重粒子線治療については後ほど解説しますが、その治療のみにこだわっているわけではなく、手術、放射線、抗がん剤など、患者さんごとに治すための最適解を導き出し、いろいろな治療を組み合わせて実施していくというのがもっとも得意なところですね。
もちろん、私は内科医なので、手術や重粒子線治療以外の放射線治療など、私にできない治療は、ほかのお医者さんにお願いしますけど。
善本 その、ほかの先生にお願いするスピードがすごいんですよ。
私が岡田先生に診てもらっているときは、あっちの病院に行け、今度はこっちの病院に行けと、飛ばされまくってましたから。がん治療の弾丸ツアー!
岡田 大変でしたね。って、私が行かせたんですけど(笑)。まあ、その辺の経緯も含めて話してください。私は、合間、合間にがんの仕組みについて話していきます。患者さんの中にもがんについて詳しく知らない方も多いので……。
善本 わかりました。では、2008年からお話しさせていただきます。と、その前に、ひとつだけ言わせてください。「再発・転移したがんでも治る」と言っても、怪しい治療法を紹介するわけではありません。岡田先生の治療は、重粒子線治療(厚生労働省が認めた先進医療・一部保険適用)以外はすべて健康保険の適用内での治療法です。
がんが再発したり、転移していると、多くのお医者さんがあきらめてしまいます。これが現代医学の常識です。
でも本当は、現在の医学なら十分治すことができるのです。
私たちが、多くの患者さん、そしてその主治医に願う「治るための闘うがん治療」とは、あきらめずにがんと闘うという意味だけではなく、医学や医療の常識とも闘っていただきたい、という思いが込められています。
なぜ、常識と闘わなければいけないのか?
それは、この本を読んでいただければ、だんだんとわかっていただけると思います。そうですよね、先生。
岡田 そうですね。医療の世界も保守的ですからね。がんの治療には、がんができた臓器とその進行度ごとに治療が決められている「標準治療」というものがあります。今は、この標準治療でがん治療をすることが常識で、それ以上のことをやろうとすると、とたんに異端児扱いされてしまいます。
善本 先生が、ジャンヌ・ダルク先生と言われていた所以ですね。
岡田 この本がでたらジャンヌ・ダルクみたいに、炎上してしまうかもしれませんね。
■「少数転移(オリゴメタ)説」とはなにか
善本 炎上しますかねぇ? だって、いい治療法というか、今の医学でできることを紹介するだけですから、喜ばれることはあっても、文句を言われることはないと思いますけど……。
岡田 歴史的にみて、どの分野でも、常識とされている学説に異論を唱えると、その説が正しいか正しくないかにかかわらず、大きな抵抗を受けます。
今、常識とされているがん治療は、「転移が1ヵ所でもあったら全身に無数に転移している」という全身転移説≠とっています。
一方私は、転移をしても必ずしも全身無数に転移しているわけではなく、限定的に転移しているだけ、という少数転移説(オリゴメタ説)≠前提にしています。
少数転移説を前提にすることが根治の必要条件となるからです。
突然、難しい話になったように聞こえるかもしれませんが、「全身転移説」と「オリゴメタ説(少数転移説)」は、本書で繰り返し出てきますので、今、わからなくても心配しないでください。ここでは「オリゴメタ」という耳慣れない言葉が出てきたとふんわり思っていただけたらと思います。
ただ、このオリゴメタが、私が再発・転移がんを治すことができるカラクリ、マジックの大切なタネになっています。
善本さんのがんを、岡田医師はどうやって治したのか。「マジックのタネ」は本書をお読みください
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。