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手術の有無による5年生存率の違い
胃・大腸・肺 がん手術の有無による5年生存率の違いが判明
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161229-00000008-pseven-life
週刊ポスト2017年1月1・6日号
〈がんでも受けてはいけない手術〉と題された『週刊現代』6月25日号では、〈一部の医師は古い考えを捨てられず、「とにかく切りましょう」と主張するのだ〉と、安易に手術を選択することに警鐘を鳴らした。その上で、がん手術が失敗した事例、手術をしないで長生きした事例を挙げる。
抗がん剤の開発などが進み、がん患者にとって手術が唯一の選択肢でなくなったのは確かだ。手術に少なからぬリスクが伴う以上。“切らないで済むならそうしたい”と考えるのは当然である。
判断材料の一つは、手術するか否かで生存率がどう変わるかのデータだ。
前出の『週刊現代』では〈手術なしで生存率90%超〉という小見出しが掲げられ、前立腺がんと喉頭がんで、「手術以外の方法を選んだ場合の5年後の生存率」を示している。
60代でステージIの前立腺がんが見つかり、手術以外の治療を選んだ人の5年生存率は96%。喉頭がんでは95.8%となるとある。一方で、手術した場合の5年生存率は記述がない。五本木クリニック院長の桑満おさむ氏が説明する。
「『現代』に掲載されたのは、千葉県がんセンター研究所がん予防センターが公表している、『全がん協加盟施設の生存率協同調査』に基づいて算出された数字です。元データでは、『手術なし』の場合の5年生存率だけでなく、『手術あり』の数字も調べることができます」
同データベースを使って、60代の患者が「手術なし」を選んだ場合と「手術あり」の場合の5年生存率をステージごとにまとめると、その違いが明らかになった(表参照)。
「前立腺がんで手術した場合、ステージI〜IIIまでだと5年生存率が100%。離れた部位への転移が認められるステージIVだけは数字が下がります。
『ステージIで手術なしの5年生存率は96%』という情報だけを知ってもあまり意味はなく、前立腺がんでは転移があるかが生死にかかわるのだとわかります。他のがんについても、データの一部だけ見てもほとんど意味がありません」(桑満氏)
2016年7月2日号の『週刊現代』では〈胃がん、食道がん、大腸がん、肺がんの8割は手術をしないほうがいい〉と題された記事もあった。
匿名の事例を挙げながら、手術は体力の低下など、高齢者の生活に与える影響が大きいと警告している。ただ、タイトルにある「8割」という数字については、記事の末尾に〈安易な手術は8割方、後悔の種になるということを肝に銘じておきたい〉とあるのみだった。
表で紹介したデータで胃がん、大腸がん、肺がんについて、手術の有無による5年生存率の違いを調べると、ステージI〜IIIでは、手術をしたほうが5年生存率は高いことが読み取れる。
「多くのがんで、ステージI〜IIIまでとステージIVを分けて考えるべきです。ステージIVまで進行した場合は、外科的な手術も『やらない』という選択肢が有力になってくる。転移が広がりすぎていたり、体力がなくなっていたりして、体が手術に耐えられなくなっていることがあるからです」(桑満氏)
大腸がんや胃がんのデータでは、ステージIVで手術なしの「件数」が一気に増えているのは、そうした事情があるからだ。
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