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看護師は見た!ヘタクソな医者の内視鏡・腹腔鏡手術はこんなに怖い 「事件」は手術室で起こっている
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49126
2016年07月13日(水) 週刊現代 :現代ビジネス
どれだけ医学が進歩しようが、治療する医師に技量がともなっていなければ、患者にとって意味はない。そして、実はそんな医師が山ほどいる。
■手術中に大出血してパニックに
「あれは直腸がんの患者(70代・男性)の腹腔鏡手術に立ち会った時のこと。執刀に当たったのは、まだ経験の浅い医師でした。手つきがぎこちなくて危なっかしいなあと思って見ていたのですが、その先生が手術中に突然『あっ!やってしまった』と声を上げたんです。
前立腺にまでがんが浸潤していたので、慌ててがんを切ろうとしたら、前立腺を傷つけてしまった。出血が止まらなくなり、腹腔鏡のモニターはあっという間に真っ赤に。先生は『どうしよう、どうしよう』と言って、完全にパニックに陥っていました」
こう語るのは、大学病院に勤務する看護師だ。さらに続ける。
「麻酔科医や他の看護師が、『先生、落ち着いてください』と言っても、その医師は『ヤバい、ヤバい』と慌てるばかり。高齢の患者さんだったので、体力的な心配もあり、現場にはかなりの緊張が走りました。
その後、何とか出血は止まりましたが、緊急輸血をせざるをえなくなり、患者さんの身体にもかなりの負担がかかったと思います。運悪くヘタな医者に当たってしまった患者さんが可哀想すぎます」
体内に内視鏡(カメラ)や鉗子、電気メスを挿入し、モニター越しに見ながら病巣を切除する腹腔鏡手術。この手術は傷が小さく、回復も早い、「低侵襲」手術と呼ばれる。最近では胃がんや大腸がん、肝臓がんなど様々な病気に対応し、「手術時間も短くて済むし、安全です」と患者にすすめる医者も増えている。
だが、実際は執刀する医師の技量による部分が大きく、もしヘタな医師にかかると、最悪の場合は死をも招きかねない。
特に多いのが、冒頭の医者のように、浸潤や転移が見つかった場合に、経験不足からパニックに陥ってしまうケースだ。
また、開腹手術なら誤って血管を傷つけたとしても、すぐに止血処理ができるが、腹腔鏡だとそう簡単にはいかない。体内に血液が漏れ出し、急性腹膜炎を起こし、死に至らしめることもある。
腹腔鏡手術とともに内視鏡手術にも、手先の器用さが求められるが、こんな「どんくさい医者」もいるという。
50代のベテランの医師が大腸のポリープ除去の内視鏡手術を行った際に、立ち会った看護師が言う。
「この先生は、『大腸内視鏡先端フード』と呼ばれる透明のケースを内視鏡の先端につけて手術してたんです。このフードがあれば視野が確保できるのですが、奥まで行ったと思ったらフードが取れてしまった。
だから今度はそれを回収する作業に明け暮れて、患者さんのポリープ切除どころじゃなかった。『ヘタすぎ……素人じゃないんだから』と看護師は皆、心の中で思っていました」
手術が長引けば、出血も増え、患者は命の危険にさらされる。それが高齢者ならなおさらだ。
■「もう無理!」と逃げ出す医者
別の看護師は「ヘタな医者が腹腔鏡手術をやると開腹手術より時間がかかるため、患者への負担が大きい」と明かす。
「60代男性の急性胆嚢炎手術に当たった時のことです。20代後半の先生で、腹腔鏡で胆嚢管を切ろうと思っていたのですが、誤って切ってはいけない総胆管を切ってしまったんです。先生は顔面蒼白になっていました。
やむをえず開腹手術に切り替えたのですが、結局、本当なら1時間で終わる手術が、10時間もかかってしまった。
先生は『患者は過去に手術歴があったため腹腔内で癒着を起こしていて、ほとんど視野が確保できなかった』とこぼしていましたが、手術歴があるかないかは事前に分かっていたはず。それなのに、なぜ腹腔鏡手術でやろうとしたのか」
若い医者は実績を積み上げたいがために、内視鏡・腹腔鏡手術をやりたがる。そのため未熟な医者に当たってしまう患者も少なくない。
経験の少ない若手はもちろん危険だが、一方で「ベテランの医師もあぶない」と語るのは、ある市民病院に勤務する看護師だ。
「早期胃がんを開腹せずに粘膜ごと切除するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という手術方法があるのですが、これは最近の手術方法なので、年配の医者は、新しい手術法をマスターするのに頭と手が追いついていかないのです。
何度もESDに立ち会いましたが、ベテランの医者が汗を猛烈に吹き出しながら、ゼエゼエとこの手術をやっているのを何回も見ました。だから新しい医療手術に関しては一概に『若いからヘタクソ、ベテランだからうまい』とは言えないなと、肌で感じています」
こうした告白を聞くと、いかに腹腔鏡手術に危険が潜んでいるかが分かるが、手術室はいわば「ブラックボックス」であるため、患者やその家族は手術室の中で何があったかを知る由もない。そのためこんな恐ろしいことも起こっている。
事前に患者に伝えたのとは違う執刀医が手術する、いわゆる「替え玉」だ。
消化器系専門の病院で働く看護師が告白する。
「初期の胃がんの手術を内視鏡で行った時の話です。本来ならば院長がやる予定だったのに、当日になって研修医に毛が生えたような息子にやらせたんです。ウチの病院は内視鏡を使った最先端の手術を売りにしているため『こいつ(息子)にも早く慣れてもらわないと』というのがその理由でした。
うろたえる息子に対し、院長が放った台詞は『(この患者は)糖尿病の持病もあるし、この年(77歳)じゃ、何かあっても別に問題にならないから安心しろ』でした。耳を疑いましたよ」
もちろん、平常心を失った息子がまともに内視鏡を扱えるはずもなく、胃壁に大きな穿孔(穴)を空けてしまったという。
「『慌てるな。こういう時はだな……』『いや、マジ無理だから!』『無理じゃない!よくあることなんだから。いいから話を聞け』『いや、もう勘弁してくれ!』と言って大揉めしたあげく、息子は手術室から逃走。仕方なく院長が処置を行いましたが、手術の予定時間をオーバーしたため麻酔が切れそうになり、かなり危ない状況でした」
全身麻酔で眠っている患者は、まさか自分の真横でこんな「事件」が起こっているとは、想像もしていなかっただろう。
「にもかかわらず、術後、院長は患者やその家族に『特に問題なく終わった』と伝えたんです。幸い大事には至りませんでしたが、もし何かあればどう説明するつもりだったのでしょうか」
患者が医者の技量や人柄を事前に知ることは難しい。でも看護師たちは、中にはとんでもない医者がいることを知っている。医者からすすめられるまま安易に手術をする前に、一度立ち止まったほうがいい。
「週刊現代」2016年7月16日号より
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