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高血圧が命に関わるケースも
高血圧診断の60代男性 老化ではなく命に関わる病気だった
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160524-00000007-pseven-life
週刊ポスト2016年6月3日号
日本高血圧学会によれば、現在、自覚症状のない人や予備軍も含めると、日本で高血圧患者は約4300万人いると推定されている。そのうち9割を占めるのが、複数の原因が重なって血圧が上昇する「本態性高血圧」と呼ばれるタイプである。
生涯にわたって、降圧剤を飲み続けなくてはならないケースが多いものの、ただちに重篤な合併症を引き起こす可能性は低いと考えられている。
残りの1割が「二次性高血圧」と呼ばれるもので、原因が特定されている高血圧を指す。なかでも最も多いのが、「原発性アルドステロン症」である。高血圧患者の5〜10%を占め、推定患者数は200万〜400万人になる。
原発性アルドステロン症は、「普通の高血圧」として診断・治療されてしまうと非常に危険である。なぜなら同症の患者は、本態性高血圧の患者と比べて、脳卒中(脳出血・脳梗塞)の発症リスクが約4倍、心筋梗塞は約6倍、不整脈のひとつである心房細動は12倍も高まり、“死を招く高血圧”と呼ばれているからだ。
患者数は減るものの、他の二次性高血圧として、腎炎や腎盂炎(じんうえん)といった腎臓の病気を原因とした「腎性高血圧」、心臓や大動脈の障害によって起こる「血管性高血圧」、喘息やうつ病など他の病気の治療薬の作用によって起こる「薬剤誘発性高血圧」などがある。
これらも原発性アルドステロン症同様、降圧剤が効かず、生活習慣の改善などでも血圧は下がらないため、本態性高血圧に比べて脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性が高い。
都内在住の会社員・平井昭利氏(62・仮名)は3年前にかかりつけ医から「高血圧」と診断された。当時の血圧は上(収縮期)153mmHg、下(拡張期)109mmHg。それまで高血圧学会が定める正常血圧値(上140mmHg未満、下90mmHg未満)の範囲に収まっていた血圧が急上昇したのは、同居する母親(83)の認知症が悪化し始めた時期と重なるという。
診断を機に、妻の協力を得て、 油や食塩などの調味料を控え、味噌汁も薄口にするなど、毎日の食事を減塩メニューに一変させた。同時に医師から処方された降圧剤を3年間、欠かさず服用してきた。しかし、血圧は一向に下がらないと、平井氏は頭を抱えた。
「最初は1種類だった降圧剤も、その後、3種類服用するようになった。減塩しても、クスリを増やしても、血圧が下がらないものだから、不安で眠れない日が増え、最近の血圧は上が162、下が128にまで跳ね上がってしまった。
医師からは“あなたは本態性高血圧だから、すぐに危険というわけではない”と言われましたが、めまいや頭痛がひどくなり、高血圧の症状は日に日に悪化しているように感じます」
平井氏はその後、大学病院で精密検査を受けたところ、肺動脈の血管の一部に狭窄が見つかり、血管性高血圧と診断された。「医師から、“血管が細くなることで肺動脈に異常に高い圧力がかかるため、このまま放置しておくと動脈破裂の危険性さえあった”と告げられ、顔が青ざめました。“高血圧は老化現象のひとつだろう”ぐらいに思っていたのが、実は命に関わる病気だったなんて……」(平井氏)
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