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(回答先: 池上彰氏がリニアの現状を緊急取材! 初乗車!リニア新幹線とは!? 都心にあいた巨大な穴に潜入! 工事を静岡県が「待った… 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2021 年 1 月 09 日 18:47:37)
先の日曜午後に放映された「情報バラエティー」と見える番組。普段リニア事業計画の問題に関心ないお茶の間の視聴者に、関心を持たせるやり方としてはそれなりの物だったのか。
ただし、これまで土砂・地下水・財産権と大深度地下法・騒音や振動・地盤沈下や陥没・需要と事業計画・災害時の対策など、余りに多くの問題を放置してきたリニア問題に関心ある目で見た限りでは、掘り下げや分析が余りに不足。多くの問題を積み残しすぎた感が有った。
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https://kakaku.com/tv/channel=10/programID=109018/episodeID=1436467/
「池上彰が緊急取材!どうなる!?リニア新幹線」 2021年1月24日(日)放送内容
2021年1月24日(日) 13:55〜15:20 テレビ朝日
【レギュラー出演】 池上彰 , 別所哲也 , 川島明(麒麟) , ファーストサマーウイカ , 佐野伶莉 , 土屋礼央(RAG FAIR)
【声の出演】 落合福嗣
【その他】 大島浩 , 小林信一 , 吉岡直行
リニア中央新幹線をめぐる自治体どうしの争いなどを取材した。2027年度の開通が予定されているが。静岡県が工事の凍結を決定するなど課題が発生している。
リニア中央新幹線についてトーク。リニアの通る県にとっては今後の繁栄に関わる問題である、芸人は新幹線で長距離を往復することが多いので速い新幹線があると助かるなどと話した。品川から名古屋までを東海道新幹線よりも速い40分で結ぶ予定で、2027年の開業を目指している。大阪までは2037開業予定。10兆円以上の経済効果が試算されている。全国の新幹線は東海道新幹線など9路線、うち秋田と山形は在来線の線路に新幹線が走っている。
リニア中央新幹線を走るリニアモーターカーは、現在も山梨県都留市のJR東海・山梨リニア実験センターで乗ることができる。営業速度は500キロ、2015年には最高速度603キロを記録した。磁石の力で地上から10センチ浮き上がり、磁力で進み線路の摩擦のない高速走行を実現。リモート運転され運転士がいないのも特徴だという。必要な電力は車両に非接触で供給されている。
リニア中央新幹線を走るリニアモーターカーに池上彰らが乗車。駅のホームは締め切った室内で、空港の搭乗口のように屋外を通らず乗ることができる。運行時は品川から名古屋までのうち86%がトンネル区間で、座席は明るく保つなどストレスを軽減する工夫。座席にはUSBコンセントからの充電などを備えている。列車は走り出す時のみタイヤで走るが、途中から浮き上がり振動を感じなくなるという。実験線は総延長42.8キロ。スタジオの池上彰は、発車するときの加速は感じなかった、わずかな揺れから走っているという感触があったなどと話した。タカラトミーからはスケールスピードと浮上を再現した、2ミリ浮き上がって走るリニアの模型が発売されたことがある。
リニア新幹線へ全国に期待の声が広がっている。名古屋在住の呉服店経営者は「東京が身近になってくるので当然来る人も増えるし人の交流がかなり増えるんじゃないかと期待している」と話した。また福岡在住の事務職をしている人は「時間に追われている人は時間をお金で買うという意味ではリニア新幹線はいいと思う」と話し北海道に在住の大学生は「新幹線に乗ったことがないのでどれくらいの速さなのか体感してみたい」など全国から期待の声が集まっている。
別所哲也はリニア新幹線ができたら「名古屋まで行って美味しいものを食べたり映画の撮影もできるようになる」とコメント。川島明は「我々、吉本芸人は営業が増えたり、気になるのは終電が何時までなのか気になる」とコメント。高速鉄道の技術競争は世界各国が繰り広げている。既にリニアが走っている中国では時速430kmで現在は時速600kmを目指して開発中とのこと。しかし日本の車体は10cm浮いているが中国は1cmしか浮いていない。中国の車体に使用されているのは常電導というもので超電導に比べて磁力が小さく車体を浮上させる力も弱い。 日本の場合は地震があるためある程度のゆとりをもって10cmの幅を持つように開発されている。更にパンタグラフがない。理由としてなるべく接地面が少ないほうが抵抗を削減できてスピードにも繋がるため。アメリカではハイパーループという乗り物が開発されている。真空状態のチューブの中を走るカプセル状の乗り物。早さの目標は時速960kmでニューヨーク~ワシントン(365km)を30分で結ぶ。ハイパーループの映像を見て別所哲也は「SF映画の世界観」と評した。一方JR東海もリニアのプロモーション活動をしている。土屋礼央は「安全性の高さで日本のリニアをアメリカに売り込めば同じ仕組みなので量産化できる。日本のリニアを作る上でも削減できる。」と見解を示した。
2027年の開業が難しくなるとJR東海の社長は静岡県を訪れて直談判した。池上Questionとして静岡県知事とJR東海社長のトップ会談 ある「異例の対応」とは?という問題がファーストサマーウイカさんへ出題された。選択肢は1:一方的にしゃべり続けないように将棋の「持ち時間」を設けた、2:会談の内容を全て公開するためYouTubeでライブ配信した、3:知事や社長への質問・意見をFAX・メールで受け付けた。ウイカさんは2と答えたが正解は2JR東海はトンネル工事そのものではなく、工事拠点の整備だけでも始めたいと静岡県に掛け合うが静岡県は大井川の水で作られたお茶を提供。トップ会談は1時間20分に及んだが会談では何も進展せず。2週間後には静岡県に国交省の事務方トップが訪れた。国交省は水問題が解決するまでJR東海にトンネル工事を始めさせないので工事拠点の整備だけは認めてほしいと訴えたが、川勝知事は工事拠点の整備も「トンネル工事と一体」という考えを曲げず。またも静岡県はお茶を提供。この日の会談でも折り合いはつかなかった。
山梨・笛吹市は実験線の西の端に位置し、2008年頃に実験線の延伸工事が始まった。池上さんが尋ねたのはすぐ近くの桃畑。農家は「実験線が通ってから川が枯れた。川が枯れたのはリニアが原因だと皆で囁いていた」と話した。桃が夏に立派な実をつけるには春10日ごとに木1本に約200リットルの水が必要。農家はJR側との交渉に奔走し、JR側はトンネル工事と水枯れに因果関係があると認めた。水枯れから6年後JR側からの補償金で貯水タンクを設置。しかし、維持費などの保証期間は最大30年。国は公共事業で水が枯れたとき事業者の保証期間を最大30年と定めている。農家は「何とかポンプアップして水を戻してもらったほうがずっと良かった。自分の畑の事が先行してリニア問題に頭が動かなかった。もっと積極的にする話も必要だった」と話した。
2027年の開業が困難となったリニア新幹線。自民党のリニアに関する特別委員会では静岡県とJR東海のこう着状態を「静岡問題」と呼んで関与を強める姿勢を見せた。リニア新幹線が開業すれば40分で品川と結ばれる名古屋。現在、新駅の建設や商業施設の再開発などリニアを見据えたまちづくりが進んでいる。水の問題が解決するまでトンネル工事は認めない川勝知事。愛知県の大村知事は「静岡のせいで工事が遅れていいのか」と批判。川勝知事は副知事を愛知県に派遣、資料を渡して大井川の水問題を説明したが、大村知事は納得せず。問題、愛知県大村知事は静岡県川勝知事にさらに何を言ったか?正解は「自分で直接説明に来ればいい」と言った。川勝知事はこれを受けて愛知県を訪問。しかし、進展は何もなかった。リニア新幹線は早ければ2037年までに新大阪まで伸ばす計画。品川から新大阪の所要時間は67分になる。吉村知事は「国家事業として、一知事が反対したらそれが動かなくなるというのは国家のあり方として正しいのか」と疑問視している。2027年の開業を遅らせてはいけないのか。
東京・名古屋・大阪と静岡の包囲網になっている。川勝知事はかつてリニアの大推進論者で、知事としては「反対しているわけではない。大井川の水を減らさないでほしい」と話している。別所さんは「大井川にはステキな場所がたくさんある。SLが走っている、温泉があるなど。2027年に絶対開業しなければならないか疑問」と話す。ただ、日本の技術としては素晴らしいもので、静岡の問題からさらなる日本の技術革新をもたらす出発点になるならいいと思うとした。JR東海も水の問題は理解しており、それを元に戻す仕組みは提示できているが、それは下流に流すもののため、上流の水はどうするのかという問題が出ている。山梨県の水枯れは実験線のすぐそばで起き、静岡県の多くが使っているのはリニアから100km前後離れた中下流域で、リニアの建設と因果関係がないというJR東海の主張。静岡県が懸念するのはトンネル工事によって大井川から最大毎秒2tの水が減少すること。しかしJR東海は椹島に大井川の水を流すトンネルを作り、トンネルに湧き出た水は全量を大井川に戻す計画。そのため、水が減る可能性があるのは上流部だけで、中下流の水は減らないという考え。また、万が一水が下手地域にはあらかじめ期限を定めず補償する方針を示している。水問題については国交省主催の専門家会議で話し合われており、一定の方向性が示されている。静岡県としては条件付きの話のため、県民に不信感を与える恐れがあると批判している。
リニア新幹線のターミナル駅が出来る品川。リニア新幹線は品川〜名古屋間の86%で地下を走るが、そのトンネルを掘るための工事が品川で進んでいる。空から見える大きな穴、これこそリニア工事最前線とも言える場所だ。池上さんが訪れたのはリニア新幹線の北品川非常口。ここはこれからトンネルを掘ろうとしている発進の立杭で、底まで83mの深さがあり、直径40m位のサイズになっている。その底にあるトンネルを掘る機械、シールドマシンに世界初の技術が使われているという。品川駅から神奈川県駅の間約37kmがリニアのルートで最も長い第一首都圏トンネルで、トンネルは4つの工区に分かれ最も東にあるのが北品川工区。この区間を掘るための重要な拠点が北品川非常口だ。トンネルではなく縦の穴の非常口を作るのに3年もかかった理由は地下水。深く掘れば掘るほど水圧がかかるので、壁が壊れてしまう危険性が高まる。そこで壁を2重にし、強度を高めているという。池上さんらはエレベーターに乗り込み地下80mへ。世界初の技術に迫る。
リニア新幹線のトンネルを掘るための重要拠点北品川非常口。交通の要衝のこの場所に直径40m、深さ83mの巨大な穴。その底にはトンネルを掘るためのシールドマシンが。全長約14m、重さは約3000tに及ぶという。刃の出っ張りの色には意味がありピンクは山用、赤はコンクリート用となっている。刃は遠隔操作で替えることができる。先端部分は2分で1回転し1日で約20m、1カ月で約400mを掘る。クエスチョン「北品川非常口は品川駅の南にある。なぜ?」。別所は「北に向かっていくから」と回答。正解は「品川駅は品川になかったから」。かつてあった品川宿の北側にあり現在の品川駅は高輪にある。
シールドマシンの直径14mがそのままトンネルの大きさとなる。今は耐圧円筒が被せられ中の様子を伺うことはできない。地下に溜まった水は強い圧力で押さえつけられているためそのまま掘ると水は穴の中へ勢いよく吹き出すおそれがある。そこで円筒で圧力をかけ地中の圧力と合わせながら掘り進めそれを防ぐ。去年調布市で起きた道路の陥没。この地下では外環道の工事が行われていてNEXCO東日本は陥没との因果関係を認めた。このリニアの工事は大丈夫なのか聞いたところ担当者は「土を必要以上に取りすぎると家とか周りに影響を与えてしまうのでそういうことがないように土の量を確認しながらやっていく。あとは前面の水圧・土圧に耐えられるように安定した状態で掘り進める状態を作って掘っていくことで安全に工事を進めていこうと考えている」などと話した。4月以降にシールドマシンは発進し2025年に品川駅〜等々力非常口を掘り終える予定。
リニア新幹線の品川〜名古屋間の286キロのうち50キロは大深度地下を通る。大深度地下といえば調布市で起きた道路陥没が思い起こされる。その外環道トンネル工事は地下47mで行われていてNEXCO東日本は陥没と工事の因果関係を認め補償する方針を示している。JR東海社長は「情報を集め周囲の環境に影響がないことを確認しながら進めていくことが基本。ルート上の住民の心配を解消するためしっかりと説明を行う」としている。建設費はJR東海が全額負担することになっていて総額約9兆円。東京スカイツリー138本分、新国立競技場60ヶ所分になる。リニア新幹線開通のメリットとして大きな経済効果、品川〜新大阪の二重路線化などが挙げられる。
リニアの問題点として池上は7つ上げた。まず1つ目が技術。土屋は「日本の安全性などを世界に発信してもらいたい」などと話していた。
池上彰の言葉。「半世紀以上前から多くの人が憧れを抱いたリニア新幹線。新たな産業の発達や生活スタイルを変えるなど期待の声が多くある。反面に変化への不安があるのも事実。様々な問題を自分ごととして考える必要がある。リニア実現と自然を守ること両方が大事で、トンネルの出口を照らすのは自分たち1人1人に託されている」などと述べた。
エンディング映像。池上彰と考えたリニア問題 これからも目が離せない!!
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