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今上天皇陛下と皇后陛下の園遊会への行幸を不遜にも、「最後」と決めつけるNHK
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天皇皇后両陛下 最後の園遊会
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_1113.html?utm_int=news_contents_tokushu_004
2018年11月13日 19時20分
11月9日。秋の園遊会が東京の赤坂御苑で開かれました。平成に入り53回目となった今回。天皇陛下の退位を前に、天皇皇后両陛下が臨まれる最後の園遊会となりました。「平成」の園遊会は、どのようなものだったのか。これまでさまざまな分野の人たちと言葉を交わしてきた両陛下は、最後の園遊会にどのように臨まれたのでしょうか。(社会部記者 齋藤恵二郎)
園遊会とは
園遊会は、両陛下の主催で、毎年、春と秋の2回、東京の赤坂御苑で開かれてきました。両陛下や皇族方が会場の日本庭園を回り、招待された人たちと言葉を交わされます。
園遊会が始まったのは、昭和28年。当初は秋にだけ開かれていましたが、昭和40年からは今のように春と秋の年2回になりました。
来年春の園遊会は、天皇陛下の退位を間近に控えて取りやめられるため、両陛下が園遊会に臨まれるのは、今回が最後になりました。
招待者はどんな人?
園遊会に招かれるのは、総理大臣など三権の長や国会議員、都道府県の知事、各界の功績者、それにそれぞれの配偶者などです。毎回、2000人を超え、今回は、およそ2200人が招待されました。
各界の功績者とは、勲章や褒章などを受けた人たちのほか、オリンピック・パラリンピックのメダリストなどのスポーツ選手や芸能人、文化人などさまざまで、各省庁が推薦します。今回の秋の園遊会には、ピョンチャンパラリンピックのメダリストをはじめ、宇宙飛行士や人気脚本家などが招かれました。
しかし、各界の功績者は、有名人だけではありません。農業や工業などの分野で、長年にわたってその道一筋に打ち込んできた人も多く招かれます。今回も、肉厚で良質なしいたけの栽培に取り組む三重県の男性や、千葉県に住み、現代の名工にも選ばれた和服の仕立て職人の女性などが招かれました。
数々の名場面が…
「平成」の園遊会では、数々の名場面が人々の記憶に刻まれてきました。印象深いのが、スポーツ界で活躍した人たちです。
平成に入って初めて開かれた平成2年の春の園遊会では、千代の富士が、天皇陛下から「1000勝をあげられておめでとう」と言葉をかけられると、「おかげさまで。日頃の稽古を怠りなくやっております」と緊張した様子でこたえていました。このあと、千代の富士は、報道陣から「今場所と比べてどちらが緊張したか」と尋ねられると、ようやく笑顔になり、「園遊会のほうが緊張する」とこたえていました。
今回の秋の園遊会では、ピョンチャンパラリンピック・アルペンスキーで金メダルを含む5つのメダルを獲得した村岡桃佳選手に、天皇陛下が「よかったですね。本当にね」と話しかけられると、村岡選手は、「たくさんの方々の温かいご支援のおかげで、たくさんのメダルを持って帰ってくることができました」と笑顔でこたえていました。また、皇后さまが、「スラロームでしたね。とても美しい滑り方で」と言葉をかけられると、村岡選手は、「恐縮です。ありがとうございます」と話していました。
“国民的人気”あの人も…
園遊会には、国民的人気キャラクターにゆかりのある著名人なども招かれてきました。
「アンパンマン」のシリーズで知られる漫画家のやなせたかしさんは、平成3年の秋の園遊会で、天皇陛下に「きょうはアンパンマンの服を着ようかと思いましたが、失礼にあたると思いやめました」と話し、周囲の笑いを誘いました。
平成5年の春の園遊会には、長寿の双子で国民的人気者だった「きんさんぎんさん」、成田きんさんと蟹江ぎんさんが招かれ、天皇陛下から「お二人の元気な姿を国民みんな大変喜んでいると思います」と言葉をかけられました。このあと、きんさんは、「どきどきした」と、また、ぎんさんは、「神様、仏様のようでした」などと振り返っていました。
被災者にねぎらい
平成の時代は地震や豪雨、噴火など自然災害に見舞われた時代ともいえます。被災地の知事や市長などが園遊会に参加すると、両陛下は、被災した人たちの生活や健康を気遣う気持ちをあらわすとともに、ねぎらいの言葉をかけられてきました。
平成5年の春の園遊会で、天皇陛下は、長崎の雲仙・普賢岳の噴火災害の当時、地元の島原市長を務めていた鐘ヶ江管一さんに、「被災の方々、本当に大変だと察しております」と言葉をかけられました。
両陛下は、この2年前に、雲仙・普賢岳の噴火災害の被災地を訪れ、被災者を見舞われていました。
鐘ヶ江さんは、「暑い中、お見舞いいただきみんなが生きる望みを持ちました」とこたえ、肩をふるわせ涙をこらえながら深く頭を下げていました。
今回の秋の園遊会には、西日本豪雨で大きな被害を受け、9月に両陛下が見舞われた岡山県の伊原木隆太知事も招かれました。
天皇陛下は「大変でしたでしょう」とねぎらったうえで、「本当によい復興がね、できるようにね。祈っています」と言葉をかけられました。伊原木知事は「陛下に直接お声がけ頂いたあと、何人も目を赤くしておりました。岡山県あげて復旧復興に努めて参ります」と話していました。
私は、被災地を気遣う両陛下の姿を見て、雲仙・普賢岳の噴火災害の被災地を訪問した際、避難所の板張りの床にひざをついて、被災者一人一人に同じ目の高さで話しかけるなど、災害が起きるたびに被災者に心を寄せられる両陛下の思いを強く感じました。
園遊会の「おもてなし」
招待された人たちに園遊会が「特別な場」だと感じさせるのは、会場で受けるさまざまな「おもてなし」です。
一般の人は原則入ることができない赤坂御苑の日本庭園で、5つの池の周りを囲む玉砂利の敷かれた散歩道を自由に散策することができます。庭園は季節の草花で彩られ、雅楽などの演奏もあり、招待者の目や耳を楽しませます。ことしは雨の中の園遊会でしたが、色づき始めたモミジが静かに秋の訪れを告げれば、赤、黄、白の大輪の菊の花を集めた花壇が招待者の心を晴れやかに彩り、多くの人が、こうした美しい景色を写真に収めていました。
さらに、招待された人たちには、サンドイッチやオードブルなどの料理や洋菓子が、ジュースや酒などとともにふるまわれます。なかでもメイン料理の1つで、人気なのが「ジンギスカン」です。栃木県にある皇室専用の御料牧場で育った羊の肉が使われていて、宮中晩さん会などで提供されることがありますが、ふだん、一般の人が口にすることはないということです。このジンギスカン、特徴は「たれ」にあります。両陛下や皇族方の日々の食事を支える宮内庁の大膳課の職員が考案したもので、しょうゆや日本酒、野菜、果物、それにスパイスなどおよそ30種類をブレンドして、3年間熟成させたということです。
また、御料牧場で育った国産のにわとりの品種、「はりま」の肉を使った焼き鳥も人気があるといいます。このように羊の肉と鶏肉の料理をメインにしているのは、招待者が宗教上の理由から食事を楽しめないことがないようにという配慮からです。
そして、招待された人たちが会場をあとにする際に受ける「おもてなし」が、「お土産」です。「お土産」は和菓子。あんを、どら焼きに似た皮で包んだもので、菊の御紋の焼き印が入っています。宮内庁の大膳課では全員の分を作りきれないため、都内の老舗和菓子店に作ってもらっているということです。
この店では、予約に限って一般にも販売していて、招待されていない人も園遊会気分を味わえますが、園遊会で配られるものとは菊の御紋の形が異なっています。今回、取材のために購入し味わってみると、軽くしっとりとした生地の中にあんがぎっしり詰まっていましたが、決して甘すぎない上品な味でした。
ふたりで傘に 最後の園遊会で両陛下は
両陛下が臨まれた最後の園遊会。最も印象的だったのが、ふたりで1本の傘を握り、寄り添うようにして招待された人たちと言葉を交わされる両陛下の姿でした。
両陛下は、傘の中まで吹き込む雨で次第に肩がぬれていくのもいとわず、この日の園遊会を楽しみに参加した招待者に歩み寄り、ねぎらいやお見舞いの言葉をかけて回られました。
その姿は、国民の幸せを祈り、人々に寄り添われてきた両陛下のこれまでの歩みを象徴しているように感じました。
社会部記者
齋藤 恵二郎
平成22年入局
現在、宮内庁を担当
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